>>実は私もいくつかの宗教を信じ、盲信した経験がある。

一度 どっぷりと信仰してしまうと、そこからなかなか抜け出せない。宗教は阿片であるとマルクスが
言ったように、心の麻薬性が強く、神にすべてを依存して生きていくようになり、神なしでは
とても生きられなくなるのである。

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だが、十数年かけて、そこから
抜け出るには、特に教祖のスキャンダルがないと、その宗教がおかしいとは気が付かないものであった。

イスラム教においても、その信徒や指導者が、残忍な行為をするのは、まさに教祖のスキャンダルと
同じであり、そうした凶悪な事件がないと、その宗教が根本的に間違ったものであるという疑問がわかないのである。

イスラム教に限らず、どんな宗教にも一長一短があり、絶対的に
正しい宗教なんてあるものではない。まして、アラーの神だけが唯一絶対の神だと、この科学的な時代にあって、信じることさえ、すぐに盲信で
あると気がつくものだが、それがなかなかできないのが、麻薬と同じ宗教依存症という心の病気であるからだ。

本当に辛いことであり、そこから脱却するには相当の年月と、深い思索と、しっかりと現実をみることが必要である。

まず 
「人にとって何が一番大切なのか?」「それは神であろうか?」「人の命であろうか?」

そこから問いかけていくことが必要であろう。そして、「神とは何か?」そこまで、探っていくことが、神への
依存症から脱却する地道な方法である。