キリスト教が最も反人間中心主義(アンチ・ヒューマニズム)である。
キリスト教は人間が原罪を持つとする。
よって人間が生み出したヒューマニズムに基づく文化や制度とは根本的に衝突する。
それがこの信仰の本質。
その闇が覆った中世から復興させたルネッサンスは、
ただ文芸の復興というものではなく人間性の復興だった。
しかし忘れてはいけない。
キリスト教は人間は生まれながらに罪の中に居ると教える。
そうである限り人間性を否定するのがキリスト教の根源であり、
それを多くの欺瞞的言辞と活動で覆い隠しているだけだ。
神に従わない者は抹殺して信徒だけの神の世界になるのを待望する本質は
何も変わっていない。
現代では[イスラム国]がやっていることと同じことを
キリスト教が再開してもおかしくはない。本質はそうなのだから。