領主に与える基本的な爵位が伯であり、国境に近くて防衛上重要な者に与えたのが辺境伯です。
ヨーロッパの爵位の起源はフランク王国の官職名だったらしい。個人に与えた官職が次第に
勝手に世襲されて爵位に変化していった。英語でconte、ドイツ語でGrafそれを日本では伯と
翻訳した。辺境伯は英語でMargrave,ドイツ語でMarkgraf。
そして公爵は王と同類の有力なあるいは権威の高い君主の称号です。例えばイギリスの皇太子は
プリンスオブウェールズの称号を持ちますがこれはウェールズという国の大公という意味です。
ウェールズはだいぶ昔にイングランドに併合されて称号も奪われてしまいました。
さらに侯爵はドイツのフュルストという爵位の翻訳語であり、ドイツ以外の国については公と伯の
間の爵位である辺境伯の翻訳語ということになるそうです。ややこしい。
男爵と子爵は伯より下の爵位を後から作った時にできました。

まとめると辺境伯は伯爵ではなくて伯爵の上位の爵位です。