大本教の教祖、出口なお夫妻が住んでいた村は、戦前の日本でもひときわ貧しかった
当時、村には31軒の家があったが、そのうち、首つりが3人、殺人・強盗・偽札
などの犯罪で終身刑になった者が3人、泥棒が4人、博打打ちが2人、それ以外に
監獄に行ったことがある者が3人いた
この他にも、恋人と結婚できずに、親のすすめで婿を取った晩に自殺した娘や、
他家の野壺から肥を盗んだことが知れて、それを責められたのを苦に自殺した
女などもおり、なんらかの大きな不幸を抱えた家が20軒以上あって、
問題のない家は2〜3軒にすぎなかったという
出口なお自身、ボロ売りなどをしてようやく糊口をしのぐ、貧しい寡婦に
すぎなかった

やっぱり「昔はよかった」というのは幻想かと