アメリカ社会の分裂と解体
―― 唐突な国家破綻を回避するには
https:
//www.foreignaffairsj.co.jp/theme/202007_acemoglu/

何がアメリカを引き裂いているのか
―― 人種対立と階級闘争
https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/202008_chua/

人種的奴隷制と白人至上主義
―― アメリカの原罪を問う
アネット・ゴードン=リード ハーバード大学法科大学院教授
https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/201802_gordon-reed/
依然として、事実上の人種差別がアメリカのかなりの地域に存在する。黒人の大統領を2度にわたって選び、黒人のファーストファミリー
を持ったものの、結局、後継大統領選はある意味でその反動だった。歴史的に、肌の白さは経済的・社会的地位に関係なく、
価値あるものとされ、肌の黒さは価値が低いとみなされてきた。この環境のなかで白人至上主義が支えられてきた。
肌の色という区別をもつ「人種的奴隷制」は、自由を誇りとする国で矛盾とみなされるどころか、白人の自由を実現した。
黒人を社会のピラミッドの最底辺に位置づけることで、白人の階級間意識が抑制されたからだ。もっとも貧しく、もっとも社会に不満を抱く
白人よりもさらに下に、常に大きな集団がいなければ、白人の結束は続かなかっただろう。奴隷制の遺産に向き合っていくには、
白人至上主義にも対処していかなければならない。

アメリカの原罪
奴隷制と差別という遺産
白人至上主義イデオロギー
戦争後の展開