レ・ズアンというベトナムをダメにした戦犯
レ・ズアンがホー・チ・ミンの後継者になりベトナムを統一した後、カンボジアのポルポト政権から越境攻撃を受けた際、反撃してポルポト政権を倒したが、ポルポト派は中国と仲が良かった為ベトナムと中国の関係が悪化し中越戦争に発展した。また、ポルポト派はその後も中国だけで無くベトナムを警戒するタイからも支援を受け、カンボジアの復興が遅れた。さらにポルポト打倒をカンボジアへの侵略だと国際的に勘違いされベトナムは国際的にも孤立した。ベトナムのポルポト政権打倒に大義があったのは事実がが、事前に中国やタイときっちり相談してポルポト派には政権運営能力が無い事などを伝えるべきだった。そうすれば中国や西側諸国と関係が悪化せずに済み、むしろ中国の改革開放の波に乗れてベトナム戦争からの復興を早めれたハズである。
また、レ・ズアンは南北統一後、南部の急激な社会主義後を進め、南部の経済や社会の混乱を招き、一部の人々がボートピープルとして難民になるハメになった。
さらにレ・ズアンは、まだホー・チ・ミンが生きていた頃、ホーが南部の武力闘争に反対で最後まで平和裏に統一を進めようとしたのに対し、ズアンはあくまで武力による南部の解放に拘り、無理矢理政権指導部を掌握して南部の武力闘争をゴリ押した。その結果ベトナムは勝ったが物凄い犠牲を出した。南ベトナムのサイゴン政権は腐敗や内輪揉めが酷く、アメリカの支援が無ければ成り立たない状態だったから、そのうち崩壊するのを待てば良かったハズ。それをアメリカの挑発に乗って武力闘争を推し進めるのは、大東亜戦争でアメリカの挑発に乗ってしまった大日本帝国の軍部と同じである。
その他にもレ・ズアンは、自身がホー・チ・ミンより上回ると内心思っていたのに関わらず、ホーの意思に反して彼をあくまで政治利用の為に神格化した。ホーは自身を神格化して欲しく無く、自分が死んだらその遺骨をベトナムの大地に分骨して欲しかったが、レ・ズアンはホー・チ・ミン廟を建設し、その維持の為に今でもロシアにカネを払うハメになっているらしい。あくまで俺の私見だが、ホー・チ・ミンという人物は神格化しない方が有り難みが増す人物だと思う。
俺はベトナムが好きだが、レ・ズアンだけはどうしても好きになれん