>>266
山があったり、複数経路が重なるような場合、飛行ルートを引けなかったのは事実
ただ、こういった問題は、RNP ARと呼ばれる高精度の衛星航法システムに至って解決された
RNP ARは、飛行のブレ幅をほぼ0.1マイル(160メートル)以内に抑えることができ、しかも、曲線ルートにも対応しているので、
例えば、淡路島の妙見山(525m)上空を経て関空に降りる飛行ルートを引くことも可能
ただし、このRNP ARは、着陸を支援するものではないので、着陸の部分については、GBASと呼ばれるシステムが別途必要になる
GBASには、カテゴリー1と呼ばれる直線進入部分のみを支援する規格と、その上位に当たるカテゴリー3と呼ばれる曲線精密進入
まで対応した二つの規格がある
現在、実用化されてるのは、カテゴリー1のGBASのみで、これが近く羽田空港に配設される予定
関空について言えば、このカテゴリー1のGBASに対応した機器が設置されれば、先のRNP ARと組合せて通称「RNP to GLS」と
呼ばれる方式により、関空に第二の飛行ルートを設定することが可能になる
また、カテゴリー3のGBASは年内にも規格が決定される予定であり、これが実用化されれば、RNP ARよりさらに高精度の曲線
精密進入が可能になる
まぁ、関空については、1・2年のうちにカテゴリー1のGBASを設置してもらうことですね
その上で第二の飛行ルートを設定してもらえば、かなり枠が増える
まぁ、関空の枠が40万回程度になるのは、GBAS対応機が過半数を占める2030年頃まで待つ必要があると思いますが

あと、井戸知事が唐突に大阪市内上空を飛ぶ陸上ルートを主張しだしたのは、大阪都構想の住民投票を人質に取って、神戸の
利権を拡大する思惑があるような気がしますが、あまりゴネるようなら、カウンターで淡路島上空ルートを主張するのもいいかも知れません