0979出土地不明
2019/11/18(月) 22:43:00.40ID:wC4RkDR7●舟型木棺の源流
江蘇省の土とん墓群からは船形棺の葬具が出土しているが、実は、四川省の成都市で
約2500年前(春秋晩期〜戦国早期) のものと思われる舟型木棺群が発見されている。
舟型木棺とは丸木を船形に彫って作った棺のことで、舟棺で埋蔵することには
「舟に乗って他界に行く」意味がある。 大きいものは長さ18mを超えるものもあり、
直径1・6〜2mの楠の木をくり貫いたもので蓋もついていたという。
ほかには、大小併せて17の丸太彫りの舟型木棺が確認されたが、
当初はこの他にも多数あったものと推察されている。
規模の大きさから、王の家族もしくは一族の墓であると考えられている。(「考古用語辞典」)
舟型木棺は四川省の巴蜀文化の特色とされるが、
わが国の古墳にも舟型木棺が多数使われている。 構造はくりぬきの舟型木棺が多く、
鏡、鉄剣、鉄刀、良質の勾玉などの副葬品を伴う。舟型木棺の思想もかなり早くから、
長江流域の四川省から江蘇省まで展開していたようである。