今日の政治番組をいろいろと見たが、岡田民主党幹事長のどっしりと
落ち着いた様子には感服した。素晴らしい。
そして野党、特に自民党の支離滅裂な追及を実に軽くかわしていた。
理路整然と。
お見事。
そうした様子を見ながら、はたと気がついた。
今回の件は、沖縄地方検察が例の工作員(船長)を処分保留で帰国させて
しまい、当初は自分も頭にきたが、よくよく考えるとこれ以上の解決策は
無く、しかも日本外交の大勝利といえる。
なぜなら、良くも悪くも中国とは離れられない隣国であり、経済は深く結び
ついてしまっている。従って関係の悪化は極力避けなくてはならない。
これは冷静に考えれば仕方がないこと。
では、どのような落とし所を見つけるか。いろんなパターンが考えられると
思うが、一地方検察にすぎない沖縄地検の判断で釈放という処理の方法は、
日本にとってベストの方法といえるだろう。政府の判断で行ったということに
なれば、日本政府が尖閣諸島の領有権について中国に譲歩したととられなかねない。
それに、中国は温家宝首相という政府トップが釈放を要求したのに対して、
日本政府は取り合わず、地方検察の判断で対応したというこのチャネルの違い。
中国が横綱格で来たのに対して、日本は前頭13枚目で対応したということ。
してやったり!!!
だからこそ、中国は謝罪と賠償する権利があるなどと言い出している。
こんなものは相手にしなければいい。
自民党は民主党のこの見事な処理を見て、内心あわてているのだろう。
以外にも政権担当能力がある!ということに。