ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ-The Electrical Life of Louis Wain-【B.カンバーバッチ】
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シネマサンシャインで観るから
観られるのは来年だな
ルイス・ウェイン好きだから凄く楽しみ せめて、ピーターに服着せてエミリーを励ましてるシーンとか欲しかったなあ なんでこれに出る気になったのか
もう伝記映画はお腹いっぱい >>15
あの特殊なサイケデリックな猫は「彼がどんな状況でも絵に対し新しい技術を身に付けようとしている」と確か映画では添えられていたよね
ネットの怖い画像で上がる4種の変化画像は実は順番がずれているという話聞くし
ただ電気に執着するのは今のエセ科学や陰謀論に嵌まる人みたいで笑えない姿だったな
前半は漫画「エマ」の主人公たちがうまくいかなかったパターンみたいだと思った
というか当時の感覚が映画の登場人物たちの反応なんだろうけど >>40
セルフツッコミだ、順番がずれているのではなく制作順は絵の変化順ではないではないかといわれているんだった
https://karapaia.com/archives/52212508.html 統失のユニークな人物を低い声でローテンションで演じるだけでいいから? 友達と観てきた
雷雨の中を全力疾走するルイスがシュールで面白かった
他にも気に入ったシーンがチラホラ
世界は美しいというテーマもルイスが電気と言っているものは愛だという台詞も好き
他のお客さんは高齢者の方ばかりだったな EDでテルミン?みたいな電子音まじりの曲が流れてたね
幸せだった期間があまりに短くて辛いなぁ
猫が喋るの可愛かったけど、病気の症状の妄想や幻聴かと思うと切ない 四六時中かわいい声の幻聴が聞こえてる統合失調症者だけど
かわいい声だからストレスは少ないよ
聞こえるのがおっさんの声だったらと思うとゾッとするけどw ただルイス・ウェインは薬が無い時代の人だろうからそれは大変だったろうと思う
俺も薬止めてたら地獄を見たから ヴィクトリア朝時代だからアヘンでもコカインでもあった 電気のようにビビビっと、
惹かれあった2人。
身分差により、
周りの目が痛く刺さるが、
2人はとっても幸せそうで微笑ましい。
妻に先立たれ、
妹にも先立たれ、
ネコにも先立たれ、
酷い環境でも、
絵を描き続けようとした。
ネコが周りにいないこと、
外が見えないことで、
こんなにも病んでしまった絵になるんだ…
元々の才能はもちろんだけど、
彼のネコに対する愛情が、彼の内面が、
可愛らしい絵に現れていたんだね。
彼の人生は辛いことも多そうだけど、
絵のように美しいシーンでいっぱいなんだろうな。 カンバーバッチの純粋な人役が新鮮
心の中でルイス・ウェインを抱きしめながら2時間を過ごした
絵本を見ているような独特の描写、苦悩の表し方、ファンタジーのようで結構リアル
猫に字幕…わかっていらっしゃる… 直近で観たパワーオブザドッグがあまり好きじゃなかったのでこの映画に心温まった
哀しい生涯ではあったけどその一途さに救われた ベネディクト・カンバーバッチの演技がいい。もう本当に大好きこの人。🫶
正直ベネディクト・カンバーバッチがこの役やらなかったら、ルイス・ウェインのこと全然知らなかっただろうな、、
彼の言うelectricalの意味が最後にわかってぐっときた。
タイカワイティティにびっくりした笑
出演してること知らずに観てた〜 世界に満ち溢れた電気的な愛情。まるでおとぎ話のように綴られるルイス・ウェインの波乱万丈な生涯。妻とネコを思い続ける健気な素直さ、周りから疎まれ、はみ出し者とされようとも人生の光を屈折させる、世界を変える魅力がルイス・ウェインにはある。彼が捉える世界には溺れてしまうような孤独や苦しみ、狂気の中に必ず優しさがある。光の演出や音楽が彼の人生とリンクするように表す。ある場面の見せる見せない演出、省略の巧みさに恐ろしさと残酷さがより際立つ。ベネディクト・カンバーバッチとクレア・フォイの至高の演技、愛くるしい猫たちを堪能。 カンバーバッチ+ネコ+ちょっと歴史。
歴史の中で猫が最初はどう扱われてたのか知れて興味深い。猫好きは必見です。
軽いタッチで描かれてはいるけど生涯を描くので見応え十分だしケレンの効いた見せ場なんかもあって良き。
猫とか絵を題材に、人と人との繋がりや交流が丁寧に美しく描かれてる所が印象的だったな。
激動の人生を歩んでたけど、ルイスは妻(と猫)との時間がとても美しく描かれてて、この記憶だけで救われたんじゃないかなと思った。
飽きずに見られたけど細部は結構忘れてしまったな…。
鑑賞前に銀座のギャラリーでルイス・ウェインの展示を見てから行ったので立体的に見られた。
あと監督が日系だし若い。 彼の症状の緩和もできたかもしれない。 結婚をとやかく言われる事もなかった。 版権があれば生活が楽になっただろう。 奥様の病気も治療できたかもしれない。 いろんな要素が全て彼とって不幸だった時代だったのかもしれない。 その中で猫を『愛らしい動物』として光を当てた人生は どこまで実り多きものだったのだろうか? 個人としては貧乏暇なしで、愛する人に先立たれ 自分もドンドンと病んでいく。 きっともう少し違う時代であったなら… 例えば今の時代に彼がいたなら 写真家の岩合光昭さんのような存在であったかもしれないし 大人気のイラストレーター又は人気漫画家だったかもしれない。 その立ち位置が尊重されて、尊敬されて、守られていたかもしれない。 その時々はとても充実しているようにも見えますが 全体を眺めてみたら辛そうな人生に見えてしまう。 そんな風に感じてしまいました。 擬人化した猫のイラストが19世紀末から20世紀初頭に大ブレイクした―“イギリスの歌川国芳”こと=ルイス・ウェイン(1860年~1939年)の生涯を核として、彼の生きた時代の英国の風潮&文化を浮き彫りにしてゆく“ヒューマンドラマ+英国文化風俗史”映画で、ベネディクト・カンバーバッチが奇矯な人物を熱演しています。 1881年のロンドン。
父親の死去の為に母親と5人の妹たちを養わなければならなくなった長男で21歳のルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、サー・ウイリアム・イングラム(トビー・ジョーンズ)が経営するイラストレイテッド・ロンドン・ニュースの専属イラストレーターになる。新任の妹達の家庭教師:エミリー(クレア・フォイ)と恋に落ちたルイスは電撃的に結婚して北ロンドンのハムステッドで猫のピーターと共に生活を始め、
新聞のクリスマス版に抜擢されるが、まもなくエミリーは癌で死去してしまう。しかし、ルイスがエミリーとの思い出の為にピーターをモデルにして擬人化した猫を描くと大好評となり…という発端から、一人の奇人の人生の浮き沈みを俯瞰してゆく伝記的映画ですが、
同時に“当時の英国の文化風俗”も提示することで、“19世紀末から20世紀初頭”の時代そのものを浮かび上がらせてゆきます。 つまり― 新聞の記事紹介がイラストから写真に移り変わる過渡期だったこと イラストの著作権がきちんと守られていなかったこと 厳格な身分制度が存在 精神医学が未発達 電気科学の発達と拡大解釈の流行 宇宙&世界がエーテルという気体で満ちていると思われていた そして何よりも英国では一般的には猫が愛玩用に飼われていなかったこと …といった事象や文化風俗科学の状況を再現することで、その時代に生きた人々の視た世界を共体験させて、観客を100年以上前の世界にタイムスリップさせてくれます。 また、様々な加工映像や美術効果でも愉しませてくれる作品で、特にルイス&エミリー&ピーターが夕暮れの田園地帯に佇む=英国の絵葉書の様な淡い色彩に満ちた映像は、刹那的な幸福感に溢れていますし、猫のお喋りに字幕が付くお遊びも愉しいですよ♡
1,映画的は作劇上、実際のルイスの人生を少し変更しています。ルイスがエミリーと出会ったのは就職してから2年後の23歳の時でした。そして、エミリーはルイスより10歳年上でしたし、結婚してから3年間生きています。また、妹の精神病の発症はルイスが13歳の時でした。 2,プールで泳ぐルイスが“クロールで頭を水に漬けない”のは正しい(頭を水に漬けるようになったのは1950年代から)のですが、バラフライ泳法はこの時代にはまだ考案されていませんでした(正式種目となったのは1956年のメルボルン五輪からです) 3,H・G・ウエルズって猫好きだったんだ♡ 4,エミリーは絵が下手です(笑) 一部で超有名なルイス・ウェインですが、彼の悲しい、つらい人生を美しく、ユーモラスに表現した名作でした!
何より驚くのが、この映画では「狂気」「障害」を素晴らしいものとして堂々と推奨しているところ。
勝手に認定しますが、「猫」が「狂気」のメタファーになってます。
相思相愛の妻が死病に罹患し、刻々と別れが迫っていくさなか、夫婦は猫を飼います。
これは、もともと精神が不安定なルイス・ウェインを現実にギリで繋ぎ止めていたのが妻であり、その喪失によって訪れる狂気の予兆です。
また、ルイスが憔悴するにつれて、逆にウェイン・キャットは精彩を放ち始める。
早世する妻がルイスこそが嫌われていた猫の良さを見出し、世に広めたと告げていますが、ウェイン・キャットの源泉は狂気であり、それが画才と結びついた結果、人々に受け入れられた創造物を生み出したわけで、すなわちルイスの狂気こそが人々に喜びをもたらしている、と言うことになります。
昔は忌避されていた狂気は、猫のようにつかみどころがない予測不可能な性質があるが、実は愛すべき個性だとルイスは証明したというストーリーなんですよね。
実際、生物学においては、種の保存に際しては、個体が強い弱いとかは全然関係なくて、環境変化に適応できる多様性こそが最も大事だそうです。
つまり、社会に適応できない個性の持ち主でも、生まれて存在し、種全体の多様性を保持することそのものに重要な意味があるとのこと。
弱い個体でも生存させ得る種族こそが、最も適応力が高いと言うことですよね。それは人類の特徴でもあるのではないかと思います。
あと、エンドロールでルイス・ウェインの絵が見れますが、単なるかわいいだけのイラストではなく、鮮やかな色彩が素晴らしかったですね。 猫って昔は魔女の使いっていうイメージであまり好かれてなかったのか。ルイス・ウェインが猫のイメージを変えてくれた功績のある人だったとは!
これ見ていつもの
ベネディクト・カンバーバッチだと気づかないから、カンバーバッチって本当にすごい俳優だな…。ルイス・ウェインになり切っていて、物語に入り込めてる。妻とのエピソードに感動。途中で寝ちゃったから、また観たい いや猫を愛して飼っていた記述は太古の昔からある
英国人が動物に冷酷なだけでは 原題は「The Electrical Life of Louis Wain」で、ルイス・ウェインの電気を使った生活というのか、電気的人生というのか、なんとも訳し難い。主人公の名前も英語の発音は「ルイス」だが、登場人物はみんな「ルイ」とだけ発音して「ルイス」とは言っていなかった。Louisはもともとフランスの名前だから、19世紀のイギリスでは、フランス風の発音が好まれたのかもしれない。この物語は事実ですと冒頭に謳っているくらいだから、時代考証もきちんとしている筈だ。当方も「ルイス」ではなく「ルイ」と書くことにする。
主人公のルイ・ウェインは天才肌だが、利に疎く、損ばかりしている。しかし本人はそんなことにまったく無頓着で、好きなように生きている。英国貴族の血筋だが、自分の血筋はもちろん、他人の血筋も気にしない。化学と物理に精通していて、血筋などに何の意味もないことを承知しているのだ。
なんとも魅力的なこの主人公を、ベネディクト・カンバーバッチはいとも自然に演じている。毎度この人の演技力には驚かされる。ルイが登場して間もなく、その人柄にすっかり感情移入してしまった。
奥手なルイの恋。一目惚れとはこういうことだとばかりに、カンバーバッチの純情な演技が冴える。飄々とした表情にもかかわらず、喜びや悲しみの感情が滲み出るのだ。母や妹たちと過ごしながら、そこにいない妻を思うシーンでは、無言の演技が、胸の内の淋しさを饒舌に語っていた。
ネコは愚かで可愛くて、独りぼっちで、怖がりで勇敢で、私たちみたいと妻エミリーは言う。顔を見るとどうしても濱田マリを思い出してしまうクレア・フォイの演技も秀逸。ネコとの出逢いは妻との出逢いの延長にあった。優しい妻。妻を癒してくれるネコ。いずれもルイの人生を豊かにしてくれた。
頭のいいルイに対して、妹たちの愚かさは呆れるほどだが、ルイは彼女たちを見捨てずにずっと面倒を見る。ドストエフスキーの「白痴」の主人公ムイシュキン公爵のように、純朴で気高い心の持ち主だ。おまけに真面目で働き者である。利に疎かったお陰で生活は苦しかったが、精神生活は豊かだった。
晩年のルイが幸せだったかどうかは本人にしかわからないが、美しい風景に溶け込むように夫婦で過ごした時間は、宝物のようにいつまでもルイの記憶にあったに違いない。 2021年のイギリス映画(111分、G) 実在するイラストレーターのルイス・ウェインの半生を描いた自伝的映画 監督はウィル・シャープ 脚本はサイモン・スティーヴンソン&ウィル・シャープ 原題は『The Electrical Life of Louis Wain』で、「ルイス・ウェインの刺激的な人生」という意味 物語の舞台は1881年のロンドン そこでロンドン・ニュースの挿絵などで生計を立てているルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、妹5人と母を養う家長として奮闘していた 長女のキャロライン(アンドレア・ライズボロー)と次女のジョセフィン(シャロン・ルーニー)が母代わりになって、
三女マリー(ヘイリー・スクワーズ、幼少期:Anya MacKenna-Bruce)、四女クレア(エイミー・ルー・ウッド、幼少期:Cassia McCarthy)、末っ子フェリシー(ステイシー・マーティン、幼少期:Indica Watson)らの面倒を見ていた ある日、キャロラインは妹3人のために家庭教師のエミリー・リチャードソン(クレア・フォイ)を雇うことになった 彼女は変わり者で、いきなり子供部屋のクローゼットに隠れて本を読んでいたりする そんな彼女に対して、ルイスは恋心を患い、その行動はエスカレートしていくのである エイミーはルイスよりも10歳も年上で、下層階級の家柄だった 没落間近と言っても、上流階級に位置するキャロラインたちにとっては、世間体を失うようなもの
だが、ルイスとエミリーは周囲の反対を押し切って結婚を果たす そして、ロンドン郊外のハムステッドに住居を移すことになったのである 彼らの生活を支えるのはロンドンニュースの編集者ウィリアム・イングラム卿(トビー・ジョーンズ)で、ルイスの活躍はイギリス国内にとどまらなかった だが、順風満帆に見えた結婚生活もあっさりと終焉を迎えてしまう
それは、結婚1年目にして、エミリーに末期癌が見つかってしまったからであった 治す手立てのない末期癌で、効果的な治療法もない時代 徐々に病状が悪化していくエミリーだったが、病床に臥すこともなく、車椅子で自然と共に過ごしていた そんな彼女は猫が大好きで、子どもを授かれなかった二人は、敷地内で見つけた猫にピーターという名前をつけて可愛がる
そして、ルイスは猫を擬人化したようなイラストを描き始め、それはイングラムの心はおろか世界中の「隠れ猫好きの心」を鷲掴みにしていくのである 彼の転機は、クリスマスに発行された2ページにわたる挿絵で、それは飛ぶように売れて一躍時の人となる 様々なノベルティ展開をしていくものの、ルイスは特許や版権に疎く、身入りは少ないままだった
映画はルイスがエミリーと出会って猫の絵を描き始めるところから始まり、彼の死を持って完結する ぶっちゃけた感想だと、最後まで描く内容が「蛇足に次ぐ蛇足だった」と言わざるを得ない また、妹マリーの病気のエピソードなどもほぼ不要で、エミリーが死んでからの物語も思った以上に長く感じた 前半で二人の馴れ初めをたっぷりと見てきたので、
その死別で物語は終わったも同然だった だが、そこからが本編とばかりに長く、妹たちの死、母の死、ピーターの死などがうわべをなぞるように描かれていく 本来なら、もっと取捨選択をして、ルイスとエミリーの物語を90分くらいでまとめてもよかったのではないだろうか 映画の主題は「献身」の先にあった「奇跡」であるが、奇しくも見入りの少なかった猫のイラストの認知度が、彼の予後を惨めなものにしなかったという皮肉があったりする 当時の医療水準にも忠実で、母と妹がインフルエンザで亡くなったり、イングラムは痛風で死んでしまうのだから恐ろしい そんな中、乳癌の発見も難しかっただろうし、
末期の定義も今とは違う印象がある そうした先にあったルイスの人生は、終わりよければ全て良しと言えるのかもしれませんが、個人的には微妙かなと思った いずれにせよ、猫好きならOKで、ルイスのファンの人もいろんな絵を見ることができるので良いと思う ラストシーンには少しばかり仕掛けがあるので、その伏線のシーンはしっかりと逃さないでほしい
ともかく、愛情を電気と表現する価値観において、彼の人生はまさに刺激の連続だったように思う 彼にもう少し経済観念があったら人生は楽だったかもしれないが、人間の本質はそうそう変わらないものなので、彼にとっての必要最低限のものを与えられたことで、彼が一番長生きできたのかなとも思えた イギリスの上流階級に長男として生まれた、ルイス・ウェイン。 父亡き後、一家を支えるためイラストレーターで活躍している。 ルイス以外は妹ばかり、女性に囲まれた暮らしぶりは賑やかだ。 金銭的に厳しい中、妹の家庭教師としてエミリーがやって来る。 ルイスも変わり者だが、
エミリーも同じく変わり者なのが面白い。 互いに恋に落ち、エミリーはルイスの唯一の理解者となっていく。 変人を演じさせたら、ベネディクト・カンバーバッチは素晴らしい。 不器用で堅物だが、優しくお人好しで彼らしい魅力満載だった。 二人は大反対する周囲の声を押し切り、結婚して郊外に移り住む。
この時代、貧しい下層階級との結婚は、かなりの御法度だった。 おまけにエミリーはルイスより10歳も年上で、珍しく稀なケース。 階級差や年齢差を乗り越え、障害のある恋を成就させた二人。 ルイスにとって幸せの絶頂期であり、微笑ましくて素敵だった。 のどかな田舎の風景も美しく、絵画を切り取ったようで癒される。 だがエミリーは末期の乳がんだと診断され、幸せは長く続かない。 そんな中庭に迷い込んだ猫を見つけ、ピーター
と名付け飼い始める。 エミリーのため、ルイスはピーターの絵を夢中で描き始める。 温かみのあるタッチで、愛嬌のある猫が可愛らしくホッコリさせる。 当時、猫をペットにする事さえ珍しく、猫は蔑まれていたと分かる。 彼の影響で、猫の地位が一気に向上した、というのが面白かった。 深い絆で結ばれ、残された日々を慈しむように大切に過ごす3人。 だが、エミリーは僅か3年でこの世を去ってしまうのだった。 彼はピーターを心の友であり人生の師として、絵を描き続ける。 そんな猫のイラストは評判を呼び、大成功を手にするルイスだが。 契約や権利に疎く、いくら描いても暮らしは貧しく荒んだまま。 ここから、転落の一途を辿るのが、観ていて切なく悲しかった。
やがてピーターが亡くなり、妹は精神を病んで崩壊していく。 哀しみから逃れるようにニューヨークに行くが、好転しないまま。 頼りの編集者や長女、母も次々と亡くなっていくのが悲しい。 そして彼自身も追い詰められ、晩年は統合失調症になり苦しむ。 幼い頃のトラウマや、孤独、悲劇に苦悩する姿が辛く切ない。 崩壊していくルイスを演じる姿が壮絶で、ますます悲壮感を誘う。 絵のタッチも変化を見せ、施設に収容されて最晩年を過ごす。
彼がエミリーと出会い、亡くなるまでの生涯を描いた伝記ドラマ。 命は尽きても愛は残り、愛した妻と猫が彼を守り続けてくれた。 そんな愛の物語だが、幸せな時は一瞬で没落貴族を見るようだった。 栄光の先に転落し破滅に向かう展開はお約束だが、やはり切ない。
青年期から老年期まで演じたベネディクトは、お見事だった。 変人を魅力たっぷりに演じ、才能ある天才ゆえの苦悩を感じた。 ルイス・ウェインなる人物は知らなかったけど、半生がよく分かる。 猫も可愛らしく、時代の再現度も良かったし地味ながら楽しめた。 良かった〜😭!!こんなに泣いてしまうと思わなかった〜すごく良かった。カンバーバッチがうめすぎる。
ネコももちろん良かったけど、ありのままで生きられない時代のありのままを生きたかった人の映画だった。男は金を稼ぎ、女は必ず結婚せねばならず、猫をペットで飼うなど信じられないという時代…ルイもエミリーも妹たちもしんどかったやろなあと…
二人が鏡にペイントして、その鏡に二人を映し出すシーンがものすごく好き。あとナレーションの感じや劇伴でたまにアメリを感じた。とにかく全ネコがかわいい。 とても心が温まる素敵な作品。 若くして亡くした愛妻を生涯愛し続け猫の絵を一心不乱に描いた画家ルイス・ウェイン。 そんな彼の人生を丁寧に紡がれた実話。 主演は、ウェイン役のベネディクト・カンバーバッチ。 とにかく、彼のオスカー級の演技力に魅了される。 そして、映像と音楽も美しい。 登場する猫たちもめちゃくちゃ可愛い。 犬派の私も思わず抱きしめたくなる。 そしてこの作品はスクリーンサイズが4:3と正方形に近く通常より小さいサイズ、しかしこのサイズの効果はラストワンカットで活きる。 余韻としても残る凄く綺麗なワンカット、まさにこれは芸術的絵画と言っても良い。 本当に素晴らしい作品なので是非観て欲しい一本。 第一印象からうけた「猫と妻と画家のハートフルムービー」は途中までだった
ハートフルな結婚生活はわずか3年で終止符、その後の苦しく辛い人生を「猫と妻」の思い出を糧に描き続けた姿に心打たれます
そのぶんラスト、けっこうウルッときたよ
カンバーバッジが『エジソンズ・ゲーム』のエジソン並に電気電気いいまくって『The Electrical Life of〜』とタイトルがついたわけ、電気の正体も終盤に解明され「あっ」なる瞬間もステキです
パンフに、話題をよんだ「子猫のクリスマスパーティー」がしっかりのってて満足の出来、映像表現のシーンはちょっとキツかった万華鏡猫も絵でみると、面白く興味深い
美術展が開催されないかなあ、グッズたくさん買うわ 英国で爆発的な人気を博したイギリスの猫画家・ルイス・ウェインの絵は知ってますが、知っている程度で好みでもなんでもありません。 ルイス・ウェインの事も、ほとんど知りません。 そして、私はワンコ派なのでネコにも特に萌えません。 猫から喜びを与えてもらっていません。 ルイス・ウェインは、イラストを通じてネコの社会的地位を上げたとされています。 ということもあり、思い入れはあまりない状態で鑑賞。
なのですが、まあ、普通に面白かったです。 思い入れはないけど、ルイス・ウェインの事を名前くらいしか知らなかったので、色々と触れられて良かった。 ほのぼのラブストーリーみたいな内容かと思ってたけど、違った。 パステルカラーな色味が前面に出たサイケデリックな画家の物語でした。 なぜ猫の絵を描くようになったかを知ることが出来ました。 ルイス・ウェインという人、良家生まれにもかかわらず、不幸や不運続きの人生。 当時では珍しい10歳年上の嫁さんと結婚して、妻は早く他界。 晩年は統合失調症を患い、幻覚や妄想に苦しみ、家で暴れ回る。。。 という感じで、ほのぼのラブストーリーとは程遠い、天才の苦悩が描かれます。 なかなか重い内容でした。 とてつもない生きづらさを抱えた1人の天才芸術家の生涯を描いた作品で、まさに伝記映画になっています。 ルイス・ウェインの愛らしい猫の絵は、
不幸の連続により徐々にサイケデリックな猫の絵に変わり、彼の心病を映しているようだった。 そう思って、改めて彼の絵を見ると、色々と考えてしまうとところがある。 全体的にもテンポも悪くなく、比較的観やすいです。 空間もかなり作り込まれていて、19世紀後半のイギリスの服、インテリアや小道具などがとても魅力的でした。 ライティングも美しいし、自然の景色もとても綺麗な映画でした。 奇天烈な天才役を演じさせると世界一なベネディクト・カンバーバッチはさすがの演技でした。 テレビでは「ホーキング」「ゴッホ 真実の手紙」、映画では「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」「エジソンズ・ゲーム」と天才を演じている。 それと、監督・脚本のウィル・シャープは、イギリス人の父と日本人の母を持つ、日系英国人の俳優さんでもあります。 猫好きではない私でも、出てくる猫はみんな可愛いと思う。 猫好きな方には萌え萌えだと思います。 原題のthe electrical lifeっていうのがものすごくキーになっているのだなと見終わってから気付く。作中にたくさん出てくる「電気」というワードも、邦題だけだったらよくわかんなかっただろうなあという印象。
エミリーとの幸せな結婚生活がもっと描かれると思っていたのだけど、むしろその後の傷を抱えたルイスの長い人生に焦点が当てられている気がした。もっと幸せに満ち溢れた展開を勝手に期待していたのだけれど、人生は幸せだけじゃなくて、苦しみとか辛さとかそういうものとどう向き合っていくのかが大事で、そういうところをきちんと描きたかったんだなあと感じた。 ほぼほぼ映画のストーリー「それ自体」がドキュメンタリータッチで進むという事情もあり、ストーリーの感想それ自体が(何を書いても)ネタバレになるという特殊な映画です。
猫派の方はもちろん、アンチ猫派の方はいかないと思いますが…、犬派の方も特段「猫派ではない」ことを意味しないと思うので、動物好きな方は行って損はないと思います。
採点上気になった点は以下の通りです。
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(減点0.3/一般指定で配慮不足/「トルコ風呂」など)
・ 日本に「トルコ風呂」という「施設」があったのは事実ですが、現在では名称が変わっています。この名前を聞くことは極めて少なくなりました(古い時代の歴史が流れる温泉街などでは(さびれた看板などで)残る程度?)。行政法の有名な判例にあるので「知っている人はいる」ものの(判例百選にも載ってます)、映画内で脈略なく出てくると思いきや、実はこの映画、一般指定です…。
「トルコ風呂ってなーに?」って言われても(親御さんが、大人の都合で)答えらえれないんじゃないかと…。
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(参考/「電気」が指す意味は何か)
・ このルイス・ウェインが活躍した時代に電気が少しずつ実用化されたのは史実通りです。彼は生涯画家として暮らしていた一方、(結果的に、今日のようにCGが当たり前になるようにパソコンが発明されなかったように)電気に対して「画家という職業」が何か良くない方向に働くのではないか、という心配を持っていました。このため、若いころは「どちらに転んでもよいように」電気に関する勉強もしており、それが映画内で出てくる「電気に関する特許がどうこう」という部分です。以後、画家としての本格的な生活が始まっても、「電気」というものが自分の生活を一変させてしまうのではないか(それほど皆を驚かせたし、技術の大発展だった)という危惧を描いており、映画内で示される「電気に対する異様な興味と恐れのこだわり」はこうしたものです。 ※ 映画内では、テルミンをはじめとした「電気を使った楽器」による音楽が多く流れてきます。
※ この「わからない技術進歩の怖さ」の論点は、アニメではあっても、手紙から電話へと技術が発達される時代を描いた「ヴァイオレット~」と究極論は同じです。
(参考/彼が精神疾患を患った原因として「当時」信じられていたもの)
・ 映画内でも示されるように、猫と人との生活を近くし、猫を飼うことが当たり前になり、日本でいえば(いわゆる)猫カフェがあるように、猫と人との「距離感」を今のようにしたことについて、彼の活躍が貢献したのも事実です。そして彼は猫を多く描いています。それでも当時、「かわいい猫」と「可愛くない猫」とで人により見方に差があり、その美容で差を持って接する人がいたのは事実です。当時、猫の排泄物その他にある(今でいう)トキソプラズマ菌が目に入ると精神疾患を引き起こすということは広く信じられており、特に猫を多く描いていた彼には「猫を多く描いたが、その猫によって(皮肉にも)精神疾患がもたらされた」とされるように「精神疾患を患った理由」については多く誤解もありました。ただ、映画内でも示されるように、猫に何ら関係のない人も精神疾患を患っていたように、現在では遺伝子的なものである、とされます。 青が似合う女性は良い
乳癌になった妻を男装させて一瞬の逃避と言うか、ゴルフ場を駆ける二人が良かった 原題のthe electrical lifeっていうのがものすごくキーになっているのだなと見終わってから気付く。作中にたくさん出てくる「電気」というワードも、邦題だけだったらよくわかんなかっただろうなあという印象。
エミリーとの幸せな結婚生活がもっと描かれると思っていたのだけど、むしろその後の傷を抱えたルイスの長い人生に焦点が当てられている気がした。もっと幸せに満ち溢れた展開を勝手に期待していたのだけれど、人生は幸せだけじゃなくて、苦しみとか辛さとかそういうものとどう向き合っていくのかが大事で、そういうところをきちんと描きたかったんだなあと感じた。 実在した、猫ちゃん専門イラストレイター、ルイス・ウェインを描いた物語。
世間に馴染めず、社会に迎合できず、ある意味我が道を行く…が揺るがない、独創的クリエイター。… 変人として見られることも多かったのだとか。
しかし、この作品では、冬の毛布のような「傍らにいてくれる人の愛」をクローズアップすることによって、彼の物語を暖かく描いている。
なぜ、最愛のエミリーは、自分の余命が長くないと悟った時、夫ルイスに、「私がいなくなっても絵だけは描き続けて」と言い残したのか。
それは、自分がいなくなった後も、彼を独りぼっちにさせないため。
彼の絵には、多くの人に共感されて共鳴する力があると、彼女には分かっていたから。
もしも人と人との関わりで疲弊することがあったときにこの映画を観たなら、少しだけ救われるかもしれない。 あまり予備知識ないまま鑑賞 ルイス・ウェインの名前は知らなかったが、猫のイラストは見覚えがあって、多分輸入絵本や輸入菓子のパッケージみたいなとこで見てたんだろう。日本人の可愛い感覚とはちょっと違って若干不気味さもある猫たちで知られる画家。 今で言うところの発達障害を思わせる、なかなかクセの強い人物で、ちょっとした仕草や目線でその造形を見せつけるカンババは流石。 ブルジョワ階級ではあるが、
父親の死により母と5人の妹達を養うハメに。この時代のこの階級の女性に経済的自立は期待できない。しかも妹達は全て嫁に行かなかったようで、それを一人で養うのは相当大変だったろうなあ。 巡り合った運命の女性(妹達の住み込み家庭教師)は結婚してすぐ癌に侵され早逝。 ルイスには鋭い観察眼や豊かな感性と卓越した描写力はあるが、処世術には著しく欠けている。 表情豊かな猫のイラストで一世を風靡するものの、契約等ビジネスに疎く搾取され一家が生活に困窮し、その為に精神的に消耗していく。 才能と社会生活能力はとかく反比例するものだろうか。
この妻がもっと長生きしたらダリにとってのガラのように公私ともにルイスを支える頼もしい存在になっていたのかも。 そのアンバランスも丸ごと受け入れて、生涯のテーマとなる猫との出会いを繋げてくれた妻との別れや、精神疾患を抱え家族との不和により貧困層向けの療養施設に送り込まれるシーンには胸が痛くなった。 しかし救いとなったのも彼の猫達。
窮状を知った彼のファン(著名人、当時の首相までを含む)らの援助により環境の良い療養施設にアップグレードでき最晩年は穏やかさを取り戻せたようでホッとした。 後年精神を病み錯乱するルイスの脳裏に響く亡き妻エミリーの声がルイスを現実の世界とを繋ぎ続ける。美しい英国の風景も相まって、派手さはないが印象的な小品といった趣き。 アメコミヒーローより、やっぱりこんな愛すべき変人なカンバーバッチが好き。早くアメコミヒーローなんか卒業してほしい。 コピペしか出てこないってことはまあそういうことだね
フランチャイズじゃないと盛り上がらない とっても良かった…!言うまでもなくベネディクト・カンバーバッチが演じる天才的な変人はピカイチ。辛く悲しい場面がほとんどだったけど彼の人生はまさにエレクトリカル!それに伴うサイケな映像と作品が印象的でした。良作。 にゃんにゃんにゃんにゃん
イズリントンとハムステッド、私の2大お気に入りのスポット
目のピントをわざと外して見る世界のようなサイケデリックな映像
ウィルシャープさま作品を拝めた幸せ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています