【中国】小さき麦の花-隠入塵煙 Return to Dust-
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2023年2月10日公開
2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。 原題 隠入塵煙 Return to Dust
製作年 2022年
製作国 中国
配給 マジックアワー、ムヴィオラ
上映時間 133分 スタッフ
監督
リー・ルイジュン
脚本
リー・ルイジュン
編集
リー・ルイジュン
音楽
ペイマン・ヤザニアン
キャスト
ウー・レンリン
ハイ・チン 中国で社会現象となる大ヒットを記録、慎ましい農民夫婦の愛描く『小さき麦の花』来年2月公開
2022年ベルリン国際映画祭で大きな話題を呼んだ『RETURN TO DUST』(英題)が『小さき麦の花』の邦題で来年2月に公開されることが決定した。
中国西北地方の農村を舞台に、互いに家族から厄介払いされ見合い結婚させられた貧しい農民のヨウティエと内気なクインが、やがて互いを慈しみ、作物を育て家を作り、慎ましくも強い絆で結ばれた日々を追った<永遠の愛>についての物語。
本作の邦題『小さき麦の花』は、映画のなかで主人公の2人が行う「あるシーン」にちなんで付けられたもの。懸命に働く農民の夫婦の美しさをイメージしたタイトルとなっている。
夫婦役には、数々の大ヒットドラマや2018年中国No.1ヒット『オペレーション:レッド・シー』などで知られる国民的女優ハイ・チンがノーメイクで農村の女性になりきり、監督の叔父で実際に農民でもあるウー・レンリンが挑んだことも話題を呼んだ。監督は『僕たちの家に帰ろう』のリー・ルイジュンが務めた。
ベルリン国際映画祭の星取りでは驚異の4.7点をマークし、金熊賞最有力と絶賛されるも無冠。レビューサイトRotten Tomatoesでは100%フレッシュを記録、中国ではTikTokでの「泣ける映画」「感動作」など絶賛口コミが火付け役となり、若い世代を中心に社会現象となる大ヒットを記録し<奇跡の映画>と呼ばれる作品となった。
米バラエティ紙は「砂漠の風景を背景とした本作は、力強く詩情溢れる場面に満ちている。主人公2人の並外れて共感を呼ぶ、抑制された演技が素晴らしい」と絶賛し、仏リベラシオン紙では「この輝かしい映画を観た後、観客はウサギのように真っ赤に泣き腫らした目で劇場を後にした」と本作への熱い共感を寄せるなど、洋の東西を問わず感動が広がっている。
『小さき麦の花』は2023年2月10日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。 『小さき麦の花』新ビジュアル5種が解禁!小島秀夫、山田洋次ら17名より称賛コメント到着!
第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出され、中国で大ヒットを遂げた永遠の愛の物語『小さき麦の花』の新ビジュアル5種と、小島秀夫、山田洋次ら17名より称賛コメントが到着しました。
中国西北地方の農村で、貧しい農民のヨウティエと内気なクイインが互いに寄り添い、土に寄り添って、慎ましく生きる姿を描いた本作。
多彩な著名人コメントを紹介するフライヤーには5種類の新ビジュアルが採用され、中でも注目は、菜の花のような黄色が印象的なリー・ルイジュン監督自らのデザイン。主人公の農民夫婦ふたりの写真に、映画で重要な意味を持つ「ツバメ」の姿が墨で描かれています。逆さにすると、彼らの農作業の相棒であり、家族の一員として愛される「ロバ」の顔が現れるという仕掛けも。
本国版ビジュアル4種と日本版新ビジュアルの限定版チラシはYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、本作の公開劇場に設置されます。 夫のヨウティエを演じるのは、監督の叔父で実際に農民でもあるウー・レンリン。妻のクイインを演じるのは、大ヒットした2009年のドラマ『彼と私と両家の事情』で「国民の嫁」と呼ばれ、以来数々のテレビドラマや2018年中国No.1ヒット『オペレーション:レッド・シー』などで知られるハイ・チン。ノーメイクで農村の女性になりきった名演は必見です。
ベルリン国際映画祭の星取りでは驚異の4.7点(5点が満点)をマークし、金熊賞最有力と絶賛されるも無冠に終わりましたが、中国公開時にはレビューサイトで本年度中国映画ベスト1の評価を獲得。公開2ヶ月後には動画投稿SNSが火付け役となり、若い世代を中心に日別興行収入トップに躍り出るまでの大ヒットを記録。「愛という言葉は一度も出てこないが、愛情の本質が極限まで表現されている」(搜狐)という映画評が多くの観客に支持され、配信が始まっていたにも関わらず、映画館に観客がつめかけ、興収20億円、動員300万人を超え、“奇跡の映画”とまで呼ばれる作品となりました。 以下、到着したコメントです(順不同・敬称略)。
山田洋次(映画監督)
セリフの少い無口で静かな画面が、愛と人間、暮らしと政治について力強く雄弁に語りかけてくる。
──まぎれもない傑作。
栗原小巻(女優、日中文化交流協会副会長・理事長)
映画『小さき麦の花』主演女優ハイ・チンさんと、日中の映画祭でお会いしたとき予感がありました。女優としての確かな成功。主演した作品の世界の反響。リー・ルイジュン監督の愛情物語は、感慨深く、映像が心に染み入ります。
藤井省三(現代中国文学者)
都市への出稼ぎを拒み、黄色い大地に生きる農夫の馬有鉄が体に幾つも障害のある新妻曹貴英と過ごす一年とは、燕麦を植え泥煉瓦で家を建てジャガイモを収穫して借りを返す日々──清く貧しく美しい農村伝統の暮らしなのです。夫婦とロバ・鶏との対話に落涙しました。
財前直見(俳優)
愛とは、人とは…
相手を思いやる気持ち
作物や動物の尊さ
約束は守る
作物どころか、家までも作るたくましさ
きちんと生きている人に学ばされた。と感じる映画です
五十嵐大介 (漫画家「リトル・フォレスト」)
思い出したのは隣に住んでいた小柄なおばあさん。家族のために痩せた土地を耕し担いで岩をどかし堆肥を運び。林業と稲作と子育てと介護の合間にひとり続けて30年。やっといい畑になったと野菜を分けてくれた。クイインの様な笑顔で。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
こんなラブストーリーは観たことがない。お洒落なデートも、ロマンティックな台詞も、キスシーンさえもない。あるのは、土壌改良をするかの様な神聖な生活。幸せに生きるふたりの、優しいひととき。その詩的な美しさに、観客は泣き笑いの顔になるはず。四季に寄り添い、愛を収穫するリー・ルイジュン監督の“登熟”作! 川内倫子(写真家)
ひよこを孵化させる段ボールに開けられたいくつもの穴から光が発光しているさまは、新しいいのちの力強さを予感させる。夫婦がお互いに手の甲につくる花のしるしは、言葉数が少ないふたりの思いを目に見えるかたちで表している。そういった小さな出来事は彼らの日々のなかのささやかな幸せや希望の象徴のようにも見え、慎ましい暮らしにおいても美しさは日常のなかにあると気づかせてくれる。暗い道辻で夫の帰りを待つクイインが、夜道を照らす光を抱いて夫の帰りを待っているように、自分も胸の内に光を絶やさないように生きたいと思った。
飯塚容(中央大学教授)
いつの時代も中国の農民たちは苛酷な運命を受け入れ、懸命に生きてきた。「共同富裕」(みんなが豊かになる)というスローガンは容易に実現できるものではない。弱者に寄り添い、中国農村の厳しい現実を描いたこの映画は貴重だ。
工藤夕貴(女優)
叙情的な蒼色がつむぐ、言葉少ない2人の純粋な愛に、
ただ自然と胸が震え無性に泣けてきました。
人は土を裏切り続けても、土は人を裏切らない。
性をも超越した2人の献身的な愛は、荒涼とした原野に永遠に咲き続ける力強い麦の花のようです。
滝藤賢一(俳優)(「GOETHE」2023年3月号より抜粋)
物語が進むごとに妻クイインはどんどん美しくなっていくのですが、その理由は、毎日、毎分、毎秒、お互いを大切に思い、思いやりのある言葉をかけ合い続けたからではないだろうか。
はあ……滝藤、愛妻家だなって自負していましたが……。恥ずかしい。まだまだ愛が足りませんでした。
林マヤ(芸農人)
夫婦寄り添い、一途に土と共に生きる姿は究極のサステナブルな愛。頑固で純朴で美しく…小さき麦の花が伝えてくれたものは愛おしく厳しく優しく切なく……私の心の深い所で忘れていた懐かしい景色と重なり、涙が溢れて止まらなかった。。。 井上咲楽(タレント)
なにをもって「優しさ」なのか。
なにをもって「愛情」なのか。
ひとつひとつの言動にいちいち考えさせられる。
2人の愛がとっても美しかった。彼らにとっての小さな幸せを眩しいと思ってしまった自分にハッとさせられた
私の価値観はこれで合っているのだろうか
山崎樹一郎(映画監督)
土を耕し種を蒔く、それが生きるということだ!それを取り巻く社会や貨幣、宗教など一見重要らしき構造は今や悲劇の装置にしかなりえず、「生かす=生きる」喜びには代わらない。
この映画は私たち多くが失った本質的な喜びを描いている。
藤元明緒(映画作家)
厳しくも豊かな土地に刻まれる、慈しみ深い夫婦の記憶。映画とは、命の煌めきを永遠に存在させるために、この世に産まれたのだと教えてくれました。大切な誰かとこの映画を観てほしいです。
はな(モデル・タレント)
小さな麦の花と共に育つ、大きな愛。何気ない風景、何気ない仕草、何気ない一言に、涙が止まらない、、、命の温もりを感じる、美しい作品でした。
李姉妹(YouTuber)
淡々と移り変わる季節に、ドキュメンタリーを観ているかのようなリアルな生活風景。あまり言葉のない2人の日々の中にある、貧困の苦しさに飲み込まれることのない静かな愛に心打たれました。「小さき麦の花」という邦題が好きです。
酒村ゆっけ、(酒テロクリエーター・作家)
朝起きて昇りきった太陽の光が差し込むカーテンの横で、ゆで卵をかじりながら本を開き隣にはレモンサワー。当たり前の日常、愛してるなんて言葉はない。だけどその日常を噛み締めてみればとても甘く幸福感に満ちている。平凡だと思う日常こそが愛しく幸せなことなんだと気付かせてくれる、柔らかな温かさがある作品でした。 試写で見て来た、素晴らしい。胸がジンと熱くなる傑作!貧相で世界から取り残された2人が切磋琢磨し合い小さな幸せを見つけていく…中国の過酷な社会情勢を反映させつつも物語の根源は2人のピュアな純愛ストーリーに感じた。134分間一直線の愛が詰まった奇跡の物語。 2/10公開『 #小さき麦の花』
🎊舞台挨拶チケット本日15時より発売スタート🎉
🌾会場: #恵比寿ガーデンシネマ
🌾日時:2/12(日)13:20回上映終了後
🌾登壇ゲスト:ヤンチャン@yangcongxi
(中国人YouTuber)
皆様お早めにお買い求めくださいませ! ベルリン国際映画祭で高評価を得て、中国で若い世代を中心に話題となり興行収入トップに躍り出る大ヒットを記録したという作品。
2011年、中国西北地方の農村。
兄弟の家で居候している農民ヨウティエ(ウー・レンリン)。
膀胱を制御できない(すぐ漏らしてしまう)などの障害を抱え、幼い頃からいじめられてきたクイイン(ハイ・チン)。
二人は、親族に厄介払いされるように、結婚させられる。
村を捨て都市へ出る人も多いためいくつもある村の空き家で一匹のロバと暮らし始めた二人。
荒れ地を耕し、小麦やとうもろこしの種をまき、次第に心を通わせ、互いをいたわり、厳しい現実にあらがうことなく受け止め、質素な暮らしを続けていくのだが・・
地域を仕切るボス(病気のため姿は見えない)に搾取され貧しい村の農民たちの中でも一番貧しいヨウティエの黙々と働く姿と人間味。
ずっと虐げられ生きてきたクイインが初めて得た温かい時間。
二人にいたわられながら共に働くけなげなロバ。
大切な一粒の麦の種・・・
ノーメイクでクイインになりきった女優ハイ・チン(海清)の名演。
監督の叔父で実際に農民というヨウティエ役のウー・レンリン(武仁林)の純朴な佇まいも素晴らしい。
ヨウティエが部屋の壁に貼る双喜紋(そうきもん/結婚を祝う喜が並んだ文字)の切り絵。
卵を孵化をさせるため作ったダンボール箱の穴から漏れる優しい光。
ヨウティエが小麦の粒を花びら型に並べクイインの手に押し付けて花の模様をつける微笑ましい時間(邦題はここからですね)。
土に生まれ、土にまみれ、土から授かり、土と暮らした二人は、やがて土に還る・・『隠入塵煙 / Return to Dust』
儚く切ない愛の物語に胸を打たれました。
※中国で大ヒットを記録したものの、農民の厳しい生活の描写に当局の圧力で上映/配信が中止されたという。(検閲により修正/追加させられ、ベルリン上映時とは異なるエンディングとなったようです)
※Rh(-)の血液型のヨウティエは、そのため更なる負荷を受けるのですが、中国では稀少つながりでRh(-)型を”パンダ血”と呼ぶみたいですね。知らなかった。 ものすごーく心に残る映画。
どう見ても地味そうな話なのに、中国では若者の間で大ヒットしたというので何がそんなに受けたの?何か大事件がおこったりするのか?と思いながら鑑賞。
兄夫婦と暮らしていたヨウティエは甥っ子の結婚に際し邪魔にされ、同じく障害があって厄介者扱いのクイインと見合い結婚し、空き家をあてがわれて二人の生活をスタートさせる。
毎日二人で畑を耕し、麦やトウモロコシを育て、つましく暮らす日常が淡々と映し出されるんだけど、とにかく物凄く貧乏。インスタ映えしそうなおしゃれな田舎暮らしでもなければ、いきいきスローライフでもない。やっぱり地味。
地味なんだけど、この夫婦がお互いを思いやる姿がひたすら可愛らしく、とても幸せそうなので見ていて心がじわーっとあったかくなる。
いつもよれよれのシャツを着て薄汚れたおじさんなのに、奥さんにも動物にも優しいヨウティエがだんだんスパダリに見えてくるんですよ、これが。
麦の粒をお花の形に並べて手の甲に押し付けて出来た跡を見ながら、「花を植えたよ。目印だ。これでお前を見失わない」なんて言うのよ。まさかこんなおじさんにキュンとさせられるとは思わなかった!
粘土を型に入れて乾かしただけのレンガをたくさん作り、藁で編んなんかYou Tubeの動画でも見ているような面白さ。砂漠もあるような乾燥した地域だからできることで、日本だシートや取り壊された家の廃材と組み合わせて結構立派なお家を作っちゃうところじゃ無理ですけどね。
結婚直後に撮った記念写真では、二人は別々の方向を向いてるし、クイインは不機嫌そうな顔をしているので、無理やり結婚させられたのかと思ってたんだけど、実は初めて会った時にお互いに惹かれ合っていたことが分かるシーンにはほっこり。
クイインはずっと虐げられて生きてきたので、些細なことにも幸せを感じられる。貧しくて何もないのにとても豊かな暮らしをしているように見えて、物に溢れて暮らしている人よりずっと幸せそうに見える。 結局最後まで静かで地味な話だったんだけど、アフタートークによれば、中国版TikTokの抖音(ドウイン/douyin)で10分程に纏められた動画を見た若者達が、結末まで全部知った上でなお、これは映画館で観たいと観に行ったことで、公開から2ヶ月経ってから大ヒットしたのだそう。
都会の息苦しさに疲れた若者達にはこの二人のプリミティブな暮らしが刺さったということらしいです。
そして常に薄汚れて背中を丸め、足を引きずりしょっちゅうお漏らししてるクイインを演じているのが実は国民的人気女優だと知ってビックリ。
是非予告を観てから"海清"で画像検索してこの衝撃を味わってください。
そしてヨウティエは監督の叔父さん。本物の農民で、監督の前作にも少し出ているけれど、本格的な演技は初だそうです。こちらもビックリです。
あと、村の金持のために輸血が必要になって村人が集められた時に、ヨウティエだけがパンダ型だって言っててパンダ?ってなったんだけど、中国ではRh-の事をパンダ血と言うそうです。
結局最後まで静かで淡々としたまま終わりましたが、真の豊かさとは、幸せとは、と考えさせられる、心に響く正統派な名作でした。 麦に何が言えようか。まさにその言葉通り積み上げたものは一瞬で無くなっていく。無常観。そこに悲しさがあるというより、私たち人間もまた麦のような存在なのだと考えさせられる昔話的展開。最後にロバをチラ見せする感じ、上手い。
お金がなくてもこうして生きていくんだ!という勉強にもなるし、饅頭の万能性に驚く。やはり人が生きていく原動力は欲や金ではなく「次はこれをやらないと」という仕事意識なんだろうなぁ。 彼の主成分は優しさと誠実さと勤勉さで出来ていると言っても過言ではない主人公と、彼の純真で可愛い奥さんの物語。
とにかく彼が優しい。
人にも動物にも目に映る全ての生き物に優しいのが、全編を通して伝わってきてこちらも優しい気持ちになった。
こんな人と一緒に人生を過ごせたら、それはとても幸せなことだと思う。
彼らは何一つ多くを求めてはいないのに次々に困難が波のように押し寄せてくるのだが、それを淡々と受け入れて二人でいる限りとても幸せな時間を過ごしていることに涙が出た。
彼らの幸せのための助けは全くしないのに、自分達の都合の良い時だけ良い顔をしたがる親戚からの過干渉がしんどい。
そしてそれに対して何かしらの抵抗もせず、淡々と受け入れる彼ら。
美しい風景の中、多分貧しさからの厳しい労働風景が続くのだが、それが全然不幸に見えないのは、常にお互いを大事に思いやる二人のやりとりがあったからだと思う。
お互いに大好きで大事なのが始終伝わるので観ている方も温かい気持ちが続く。
ロバの話が忘れられない。
私よりロバの方が幸せだと思った、の彼女の感想に彼が泣く。
それまでどんな時も泣かなかった彼が初めて泣いたと思う。
何にも持ってない彼らだけど、お金持ちがお金出しても買えない深い家族愛を持ってたなと思う。
日々の労働も理不尽なことも全部ひっくるめてしんどいことの方が多いのに、優しさと幸福感が感じられるのはすごい。
これを観終わった後はみんな優しい気持ちになれると思う。 「約束は守る」
好きな言葉、、
私は結婚願望がない方だけれど、前半を観て
「こういう関係性だったら結婚も良いな」と思った
だけど、一度だけ怒鳴るところで
「あぁ、やっぱり一緒に暮らしていると…」と思い、その思いは消え去った
最初から最後まで、
ゆるくずっと涙が溢れていたけれど
隣の人が肘置きを独占し、
足も組んでいたから
ちょっと集中できなかった
上映中、音を立てて出入りする人や
手遊びしている人、
エンドロールが始まった途端話し出す人など
満席だったから色々な人がいた 貧しくても幸せな生活
中国で、貧しい農民夫婦の話。一から、作物育てて、家を作り、二人して互いを慈しみという、 貧しくても基本的な幸せな生活だなあ。 四季の風景もいいし、しみじみと感動する。うるうるしっぱなし。 老いて夫婦ふたり、愛おしく生活したいなー。 ロバも素晴らしい助演。 1900年代前半の貧農を描いたパール・バックの『大地』のイメージと、この映画の舞台(現代中国甘粛省の農村)にさほど違いがない事に強い衝撃を受けた。
農夫の力強さ、か弱きもの達への愛情、手付かずの自然、全てが美しく見える。
それは、土から生まれた物を食べ、土に還る、そのシンプルなサイクルの中で研ぎ澄まされていたように思えた。
現代社会の歪みを感じてもがく私たちの心に響く作品。
グルテンフリーなど無縁、ホカホカに蒸された饅頭もとても美味しそうだった❣
※とはいえ、この農民生活はあまりに過酷。本人の資質を無視した家長制度、病院にも行けない暮らしなど、個人的には肯定出来るものではなかった。 2011年、中国西北部の貧しい農村で暮らす互いに家族から厄介者扱いされて結婚した夫婦の話。
兄の家の離れに住むマジメで良心を搾取されまくる男と、体が幾分不自由な女が結婚し、幸せに暮らす様をみせていく。
夫は妻を労り気遣い、妻も夫に寄り添い慕いと村でも1番と言われる貧しい夫婦だけどまあ幸せそうですこと。
まったりたっぷりそんな暮らしをみせていくけれど、麦の収穫の突然の変貌は何だった?
その綻びがかと思ったら、そんな話しどころじゃなくて…。
ロバに言ったことは強烈な揶揄だし、そこからはもう惰性な未来しかみえない…。
少々長さは感じたけれど、なかなか好みの作品だった。 久しぶりに清貧という言葉を思い出した どんなに貧しくても、どんなに世の中が変わろうとも二人の愛の前には単なる表面上の変化にしか思えない 幸せとは何かを考えさせてくれる映画です 2011年、中国西北部の貧しい農村で暮らす互いに家族から厄介者扱いされて結婚した夫婦の話。
兄の家の離れに住むマジメで良心を搾取されまくる男と、体が幾分不自由な女が結婚し、幸せに暮らす様をみせていく。
夫は妻を労り気遣い、妻も夫に寄り添い慕いと村でも1番と言われる貧しい夫婦だけどまあ幸せそうですこと。
まったりたっぷりそんな暮らしをみせていくけれど、麦の収穫の突然の変貌は何だった?
その綻びがかと思ったら、そんな話しどころじゃなくて…。
ロバに言ったことは強烈な揶揄だし、そこからはもう惰性な未来しかみえない…。
少々長さは感じたけれど、なかなか好みの作品だった。 冷酷で残酷だったりするけど
でもあたたかくて優しい
そんな映画でした
ラストは『?』って思ったけど
英題【return to dust】から想像できた
本国では当局から散々やられて
ラストも変えられてしまったようだが
日本ではこのくらいマイルドな方が良いかもしれない
が、オリジナルも見てみたいと思った 映画.comやfilmarksからの転載
過疎ってるからってこんなことやってるから余計に誰も来なくなるんだよね
本当スレ乱立してコピペばかりしてる奴は馬鹿だと思う 自分のではなくて人のを勝手にはってんの?
頭おかしいよな 素晴らしい!
こんなに地味な作品がこんなにも美しいとは。
ほぼアースカラーのみなのに麗しい農村の風景、その中で際立つクイインが纏う青。有名な絵画を想わせる幻想的なカットが幾つもあった。
そして何よりも二人が貧しくも慎ましく健気に真っ当に生きる姿、純朴で清らかな心、相手を思いやる優しさがこの上なく美しかった。
本当の愛とは?幸せとは?ということを考えさせられた。
意図した訳では無いが先程観たバビロンとはあまりにも対照的。まさに動と静といった感じでこれほど対極にある二作品を同じ日に観るのも中々ないと思う。
あまりの違いに観賞後、自分の中のフット後藤が有名なあのフレーズを言い放つのを聞いた気がした。 貧しくとも穏やかな愛に包まれた、政略結婚させられたご夫婦の話。優しくて真面目な夫と持病を持つ大人しい妻。愛の言葉はなくともお互いを思いやり絆が増す二人に涙が溢れました。黄金色の麦畑やロバや鶏との暮らし、手作りの家…とても豊かだった。
だからこそ結末は幸せにしてあげて欲しかったな。そこだけ残念。なんで…??ってすごく思った。
主演のお二人の演技力がすさまじい。ドキュメンタリーのようだった。
麦の実で手に花のような跡をつけたり、子供ができない奥さんに「初めて見た物を親と思う雛鳥は、お前に懐くよ」と言ったり。
中国映画の派手さはないけどロマンティックな演出がとても素敵 8か月ぶりに映画館に帰ってきました。映画を見るために設計された空間で映画をみることが、この上なく贅沢なことだと改めて実感しました。本当に素敵な時間ですね。
さて作品です。中国東北部を舞台に生きる農民をまなざした本作は、望まない物を与える代わりにさまざまな物を奪い取るという、共同体の苛烈な側面が繰り返し描かれます。一家のお荷物であるという理由から結婚させられた二人は、二人だけで静かに生きていくことを望みます。しかし、主人公が珍しい血液型であること、中国政府が政策的に空き家対策と補助金政策を実施したことなど、二人の生活とは関係ない理由で、身体的も生活も共同体の利益のために侵食されます。理想化される牧歌的農村ではなく、むしろ残酷で自給自足的に静かな生活を営ませてくれない農村というリアルが、スクリーンの前に写し出されています。
二人が築いてきたものが大雨などの自然によって破壊されるときに、二人はむしろ楽しそうな笑顔をみせますが、破壊が人間によってなされるとき、その瞬間に笑顔はありません。このコントラストが、非常にうまく描写されていました。
もうひとつのテーマは「土地に縛られる農民」です。これはしばしば悪い意味で用いられますが、本作では良くも悪くもという描き方になっています。土地とともに生きることで、テレビやBMWがなくとも豊かな暮らしができるという側面と、それが故に外の世界を見ることができないという困難な側面を抱えながら、貧農は今日も畑を耕しています。二人の生き方が理想的であるとは口が裂けても言えない一方で、二人が車道の側溝で水浴びをしたり、自動車が走る横をロバと共に歩く姿に、なんとなくの憧憬を抱いてしまうのも、それが完全に失われた都市に生きているからなのだろうと感じます。
じんわりと考えさせてくれる、面白い作品でした。 目印
2011年、中国西北部の貧しい農村で暮らす互いに家族から厄介者扱いされて結婚した夫婦の話。
兄の家の離れに住むマジメで良心を搾取されまくる男と、体が幾分不自由な女が結婚し、幸せに暮らす様をみせていく。
夫は妻を労り気遣い、妻も夫に寄り添い慕いと村でも1番と言われる貧しい夫婦だけどまあ幸せそうですこと。
まったりたっぷりそんな暮らしをみせていくけれど、麦の収穫の突然の変貌は何だった?
その綻びがかと思ったら、そんな話しどころじゃなくて…。
ロバに言ったことは強烈な揶揄だし、そこからはもう惰性な未来しかみえない…。
少々長さは感じたけれど、なかなか好みの作品だった。 僕の今の人生と、もしかして歩んでいたかもしれない不幸な人生を想像しながら、比べながら観ていた。ヨウティエとクイインの人生に重ねながら観ていた。
貧しくて、地味で、苦労が絶えないで、粗末な食事で、理不尽なことばかりで、なのにどうしても不幸には見えなくて、端々で羨ましくて、まったく蔑む気持ちにならないのはどうしてだろうと、ずっと不思議な気持ちで観ていた。
幸福って、なんだろうかと。本当に大切なことって。
慈しみ合う相手がいて、ひととは比べないで、自然を受け入れて、急がないで、腹を立てないで、飾らず、他人に迷惑をかけず、慎ましく、小さく、小さな歩幅で歩んでいく二人。寄り添うつがい。土に麦種を蒔いて育てて刈り取りまた麦種が生まれる。その繰り返し。人間もまた何千年もそうしてきた繰り返し。不変なこと。
だけど、命の使い道は自分で決められること。選べること。納得できること。
泣きはしないけれど、切なかったり、しみじみしたり。そんなことを観後ずっと考えている。まさに幸福論。
劇場の高齢者の方々の共感とため息もまた、経験に基づいているようで、印象的だった。 慎ましくてもこのまま幸せが続いてくれたら良いのにと思わずにいられなかった
エンディングまで淡々と同じ暮らしの繰り返しでも構わない、夫婦のささやかな幸せを見続けたいと思っていたのに、ラストはちょっとショックだった。
「植物はその土地から動けない、人間は行こうと思う場所に行けるだけ良いかな」とのセリフがシーンの中で流れるが、その地に残りたいのに許されない、動かざるを得ない事情に追い立てられる人間は果たして、種を蒔かれる麦より幸せなのだろうかと考えさせられてしまった。
それでも、裕福じゃなくっていいんだ、思いやり、寄り添いあえる相手がいること、日々の暮らしの中に色んな幸せは潜んでいるのだよと、今一度認識を新たにさせてくれる良作に巡り会えました。 新聞の映画欄を見て、「初恋の来た道」以来かぁ、泣けるぞ!とティッシュを詰め込んで行きました。 が、心が全く震えないのです。 何故か? おそらく、NHKのドキュメンタリーで中国の寒村のリアルをたくさん見てきましたので、「映画」になった途端、 この干しレンガは四個は俳優さんが作っただろうけど、あとはスタッフさんが作ったんだろうなあとか、小麦の刈り取りも大半はスタッフさんがしたんだろなあとかが、透けて見えてくるのです。 韓国のドラマや映画なら、笑いや涙に誘い込むテクニックが上手に仕込まれているのですが、それも、まったく、ない。 つまり、ドキュメンタリー的にも、エンターテインメント的にもなっていないのです。 もう少し、映画創りを勉強しましょう。 本当にそこらの農家の人をキャスティングしたのではと考えてしまうくらい自然な演技だった。
鳥肌が立つほど、どのシーンも画面作りが緻密で絵画を見ているかのようだった。
鈴をつけたロバが歩くだけで映画になる、省略を許さない作業の反復も素晴らしい。
麦の束を荷車に乗せる過程や煉瓦を積む過程、雨が降る中ビニールを煉瓦にかける過程、そんな丁寧な過程の描写が美しいのである。 この映画が中国で若者から話題になってヒットしたのはすごいと思う。
有铁は監督のおじさんで農村人らしい。場所も監督の出身地らしい。あんなところ2011年にもあったのか、いやもしかしたら今もあるのかな。それはそれで、ヤバくない?だから大陸で上映禁止になったのかな。
生活がドキュメンタリーかと思う様な映像だった。
場面場面がミレーの絵みたいだった。
かなり狙って撮ってるのだろう。
少しづつお互いの心を開きはじめて会話する時の話がシンプルだか胸キュンやった。丈の長いコート買ってやるとことか、押し付けの優しじゃない。
すごく静かな映画だけど、訴えてることは伝わった。あと、ロバがかわいい。
女優さんすごい。
ベネチア映画祭での終わりと違うという情報も見たが、その辺り詳しく知りたい。
原題の方がすき。邦題もいいけど、少しロマンス要素足しました感。いい話で終わらせたらいかんやつやろ。でも本国の若者には伝わってと信じたい。
この監督の過去作もみてみたい。 有楽町は今日までだったのでギリギリ間に合った
なんだろうこの実在感
現在を舞台にしてるはずなのに
まるで文革の頃のような生活をしている人々
「象は静かに座っている」でもそうだったけど
発展目覚ましい中国でも実はホントに発展してるのは
ほんのごく一部で、大部分が取り残されているんだろうな 🌾3/30(木)まで
恵比寿ガーデンシネマ
静岡シネギャラリー
長崎セントラル劇場
宮崎キネマ館
🐓3/31(金)〜
キネカ大森 ほかまだまだ上映中! ラストのとこなんだけど、そのまま見ればやっぱり〇〇したってことでいいと思うんだが、
そのあとの村人の会話のセリフと矛盾する。
英語版のウィキペディアにあれは検閲で追加された後付け、ということが書かれてた。
やっぱり見た通りに解釈すべきなんだよな? >>41
最後ヨウテイが泣きながらベッドに横たわって
手に持ってた草で作ったロバにカメラが寄る
その背後で窓の景色が目まぐるしく移り変わり時間経過を伝える
その間、草のロバはじっと動かずそのまま
つまり検閲対策用の前の結末自体は同じで視点を変えただけ
村人のセリフは、ヨウテイへの無関心を示す呑気さを皮肉っている >>42
なるほどな~
自分も○○したのか都会に移ったのかどっちかハッキリしなくて??だったので助かった
検閲で追加されたシーンそのものが検閲自体を皮肉ってるみたいで秀逸だね 脳内で村人のセリフはなかったことにすればいいんじゃね。
最後の字幕はもともと日本語訳は表示されないし。 検閲かけたとしたら、要するに国や親族、自治体にふりまわされて○を選ぶみたいなのはまずいってこと? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています