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すべてうまくいきますように-Tout s'est bien passe-【フランソワ・オゾン監督】
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0001名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:08:08.61
2023年2月3日公開

オフィシャルサイト
https://ewf-movie.jp
0002名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:08:33.57
原題 Tout s'est bien passe
製作年 2021年
製作国 フランス
配給 キノフィルムズ
上映時間 113分
映倫区分 G
0003名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:08:48.92
監督
フランソワ・オゾン
脚本
フランソワ・オゾン
撮影
イシャーム・アラウィエ
編集
ロール・ガルデット
0004名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:09:02.53
キャスト
ソフィー・マルソー
アンドレ・デュソリエ
ジェラルディン・ペラス
シャーロット・ランプリング
エリック・カラバカ
ハンナ・シグラ
グレゴリー・ガドゥボワ
ジャック・ノロ
ジュディット・マーレ
ダニエル・メズギッシュ
ナタリー・リシャール
0005名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:09:28.94
フランソワ・オゾン監督『すべてうまくいきますように』2023年2月3日公開決定!

フランスの名匠フランソワ・オゾン監督による“安楽死”をテーマにした感動の物語『Tout s’est bien passé』が、邦題を『すべてうまくいきますように』として2023年2月3日(金)より日本公開されることが決定しました。

『スイミング・プール』(03年)の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、安楽死を望む父親に振り回される娘の葛藤を描いたドラマ。最期の日を決めた父と娘たちの前に、愛や倫理、法律や宗教など様々な理由から反対する者たちが立ちはだかります。果たして父は決行するのか、考えを変えるのか、誰かが止めるのか、あるいは安楽死を禁ずるフランスの法律に止められるのか。サスペンスフルなストーリーテリングを得意とするオゾン監督が、緊迫感に満ちた展開の先に用意した、想像を裏切る結末とは──?

主演は、『ラ・ブーム』(80年)の世界的大ヒットで注目を集めとなり、今なおフランスの国民的俳優として愛され続けるソフィー・マルソー。本音しか言わない父の言動に時に傷つきながらも、父を敬愛する娘・エマニュエル役を情感豊かに演じました。

父のアンドレ役には、フランソワ・トリュフォー監督の『私のように美しい娘』(72年)やエリック・ロメール監督の『美しき結婚』(82年)で知られるフランス映画の重鎮、アンドレ・デュソリエ。毒舌、頑固、ワガママ、いじわる、そのすべてのマイナスカードを魅力へと変貌させるアンドレというキャラクターを見事に体現しています。

母のクロード役には、『さざなみ』(15年)でアカデミー賞にノミネートされたシャーロット・ランプリング。オゾン監督とは、『まぼろし』、『スイミング・プール』、『17歳』(13年)でもタッグを組んでいます。

妹のパスカル役には、『17歳』でセザール賞にノミネートされたジェラルディーヌ・ペラス。さらに、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(72年)や『マリア・ブラウンの結婚』(79年)で知られるドイツ人俳優ハンナ・シグラが、安楽死を支援する協会から派遣されてくる、怪しげなスイス人女性を演じています。
0006名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:09:45.29
『すべてうまくいきますように』(原題:Tout s’est bien passé)
監督・脚本/フランソワ・オゾン
出演/ソフィー・マルソー、アンドレ・デュソリエ、ジェラルディーヌ・ペラス、シャーロット・ランプリング、ハンナ・シグラ、エリック・カラヴァカ、グレゴリー・ガドゥボワ
2021/フランス・ベルギー/フランス語・ドイツ語・英語/113分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/字幕翻訳:松浦美奈/G/英題:Everything Went Fine

提供/木下グループ
配給/キノフィルムズ

© 2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES
0007名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:09:55.12
2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。
0008名無シネマ@上映中
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2022/11/07(月) 14:11:57.77
劇場情報

https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=subeteumakutitle

千葉
劇場名
千葉劇場
2/3(金)~
東京
劇場名
ヒューマントラストシネマ有楽町
2/3(金)~
新宿武蔵野館
2/3(金)~
Bunkamura ル・シネマ
2/3(金)~
kino cinema 立川高島屋 S.C.館
2/3(金)~
神奈川
劇場名
kino cinema 横浜みなとみらい
2/3(金)~
0009名無シネマ@上映中
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2022/11/17(木) 11:04:22.39
フランソワ・オゾン監督『すべてうまくいきますように』日本版ティザービジュアル&新場面写真7点が解禁!

“安楽死”を巡る父娘の葛藤をフランソワ・オゾン監督がソフィー・マルソー主演で描いたフランス映画『すべてうまくいきますように』の日本版ティザービジュアルと新場面写真7点、ソフィー・マルソーのコメントが解禁されました。

到着した場面写真では、一癖も二癖もある登場人物たちの姿が切り取られており、フランソワーズ・サガンの「ある微笑」の初版本を片手に無邪気に喜ぶ小説家のエマニュエル(ソフィー・マルソー)をはじめ、入院中の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)を複雑な表情で見守るエマニュエルとパスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)姉妹、夫のアンドレとは何年も別居中の彫刻家クロード(シャーロット・ランプリング)、安楽死を支援する協会から派遣されてきたスイス人女性(ハンナ・シグラ)の姿が確認できます。

主演を務めるソフィー・マルソーは、『ラ・ブーム』(80年)の世界的大ヒットで注目を集め、今なおフランスの国民的俳優として愛され続ける名優。本音しか言わない父の言動に時に傷つきながらも、父を敬愛する娘・エマニュエル役を情感豊かに演じました。

以下、到着したコメントです(※本日11月17日はソフィー・マルソーの誕生日)。
0010名無シネマ@上映中
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2022/11/17(木) 11:04:35.67
ソフィー・マルソー(エマニュエル 役)
これまでにフランソワ・オゾンが私の出演を考えた時は、タイミングが合わなかったか、役柄が合わなかったかのどちらかでした。けれど、一緒に仕事をしたいという希望は持っていましたし、昔からフランソワの映画が大好きなんです。フランソワは折衷主義的な映画監督です。エネルギッシュで好奇心旺盛で、社会とその弱点を観察する鋭い目を持っています。
私は数年ほど演技をしていない状態から撮影現場に戻ってきました。この力強い物語と共演者たち、そしてスタッフと監督に恵まれてとても幸せでした。そして、女優でありたいという想いを新たにしました。
0013名無シネマ@上映中
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2022/11/25(金) 13:37:48.20
フランソワ・オゾン監督『すべてうまくいきますように』日本版予告編&ポスターが解禁!

“安楽死”を巡る父娘の葛藤をフランソワ・オゾン監督がソフィー・マルソー主演で描いたフランス映画『すべてうまくいきますように』の日本版予告編とポスタービジュアルが解禁されました。

エマニュエル(ソフィー・マルソー)が右半身不随になってしまった父・アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から、自分らしく一生を終えるために“安楽死”の手伝いをしてほしいとお願いされるシーンから始まる予告編。愛する父からの思わぬ発言に困惑するエマニュエルは、つい「悪い父親よ。友達ならよかった」と嘆きますが、「なら友達として手を貸すのよ」と友人から背中を押されることで、妹・パスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)とともに父の最後の願いに寄り添うことを決意。フランスの法律では安楽死の選択は難しいため、スイスの安楽死を支援する協会とともに着々と段取りを進めていきます。姉妹にとっては直視しがたい現実ながらも、当の本人は元気に液体を飲む練習をしたり、「我が肉体を捧げよう!」と皮肉たっぷりに宣言したりと、なんだか生き生きとしています。少しずつ体力も回復し、お気に入りのレストランや孫の演奏会に出向くなど、生きる喜びを取り戻したかのように見えますが、果たして──?

主演を務めるソフィー・マルソーは、『ラ・ブーム』(80年)の世界的大ヒットで注目を集め、今なおフランスの国民的俳優として愛され続ける名優。本音しか言わない父の言動に時に傷つきながらも、父を敬愛する娘・エマニュエル役を情感豊かに演じました。
0015名無シネマ@上映中
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2023/01/08(日) 21:26:42.78ID:Hy+JLp2R
久しぶりのソフィー・マルソー出演の劇場公開映画だから観るわ。
0017名無シネマ@上映中
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2023/01/20(金) 20:30:50.19ID:fJuVfNz/
公開劇場

https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=subeteumakutitle

関東

千葉
劇場名
千葉劇場
2/3(金)~
キネマ旬報シアター
3/4(土)~3/17(金)
東京
劇場名
ヒューマントラストシネマ有楽町
2/3(金)~
新宿武蔵野館
2/3(金)~
Bunkamura ル・シネマ
2/3(金)~
kino cinema 立川高島屋 S.C.館
2/3(金)~
神奈川
劇場名
kino cinema 横浜みなとみらい
2/3(金)~
川崎市アートセンター
3/4(土)~3/17(金)
0018名無シネマ@上映中
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2023/01/21(土) 23:53:19.03ID:eUEKJFAX
試写で観てきたけどなかなか良い作品
オゾンの過去作と比較するとポピュラーな作品だったね
脳卒中起こして安楽死望む父と、そんな父に安楽死の手配を一方的に頼まれて奮闘する娘
主となるのは安楽死の是非とストーリーも王道で分かりやすいけど安楽死を望む者の心理と、それを導くサポートする娘の心理苦悩がうまく描かれてたね
人は死ぬのは簡単、それをサポートすることの方がよっぽど大変なことが分かる
0019名無シネマ@上映中
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2023/01/23(月) 15:31:54.16ID:UkXQM7O+0
ソフィー・マルソーの意外な一面が露わに?『すべてうまくいきますように』インタビュー映像&NG集が解禁!

新作を発表するたびに異なるテーマで観る者を圧倒してきたフランスの名匠フランソワ・オゾン。これまでオゾンが幾度も描いてきた“死”をテーマに、その集大成ともいうべき新作映画『すべてうまくいきますように』。

本作の公開を前にソフィー・マルソーのインタビュー映像が解禁された。カンヌの潮風のなか、日焼け姿のソフィー・マルソーが取材に応じ、自身の役柄や作品のテーマ、フランソワ・オゾン監督との仕事、そしてフランスにおける安楽死の状況にまで話が及んだ。

マルソーは本作について聞かれると、「死と愛と人生について語るシンプルな映画」と答え、「笑えて、泣けて、まさに人生ね」と笑ってみせた。また、オゾン監督について話が及ぶと、「彼の監督デビュー作を見た時が始まりね。第1作から傑作だったのよ。それ以来、欠かさず見ている」と、監督の長年のファンであったことを明かしている。

最後に話題は安楽死の話に。マルソーは「フランスで安楽死は非合法だから、自殺をほう助することは禁じられている」と述べつつ、「これを見れば、どう死にたいかを考えるきっかけになるでしょう。普段、話題にしないからこそ意味がある」と、その先の希望を見据えていた。
また、映像の最後には、インタビューのNG集を特別に収録。インタビュー中に雨風が強くなったり、楽器の音が聞こえてきたり、突然のハプニングを笑って切り抜ける、マルソーのお茶目な姿が映し出された貴重な映像となっている。
0021名無シネマ@上映中
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2023/01/27(金) 12:51:03.03ID:1Ai0NMLg
『すべてうまくいきますように』磯村勇斗、津田健次郎、斉藤由貴ら10名より称賛コメント到着!

フランソワ・オゾン監督最新作『すべてうまくいきますように』の公開に先立ち、ソフィー・マルソーとアンドレ・デュソリエの共演シーンと、磯村勇斗、津田健次郎、斉藤由貴ら10名より称賛コメントが到着しました。

『スイミング・プール』(03年)や『ふたりの5つの分かれ路』(04年)などでオゾンと組んだ脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、安楽死を望む父親に振り回される小説家の娘の葛藤を描いたドラマ。

到着した映像は、安楽死を希望する父アンドレ(デュソリエ)に頼まれ、調べていたエマニュエル(マルソー)が、フランスでは安楽死が違法であることを告げるシーン。「じゃあ、どうする?」と不満げな父に対して、彼女は「スイスの協会から連絡待ち。実行は現地で」と新たな提案をします。満足そうな表情を浮かべる父を見て、彼女は複雑な表情を浮かべるのでした──。

ベルンハイムを投影した主人公エマニュエルを演じたソフィー・マルソーは、『ラ・ブーム』(80年)の大ヒットで世界的なスターとなり、今なお愛され続けるフランス国民的俳優。脳卒中で身体に麻痺が残る父・アンドレ役を演じたフランス映画界の重鎮アンドレ・デュソリエは、この役のために頭を剃り、人口装具で口元を変形させて撮影に臨んでいます。

さらに、『さざなみ』(15年)でアカデミー賞にノミネートされたシャーロット・ランプリングが母のクロード役として出演しています。
0022名無シネマ@上映中
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2023/01/27(金) 12:51:17.26ID:1Ai0NMLg
以下、到着したコメントです(順不同・敬称略)。

磯村勇斗(俳優)
誰にでも訪れる家族との最期の時間。自分だったらどうするのか、思考と感情が行き来する。でも一つ言えるのは、誰にも邪魔できない親子の「愛」が大切なんだ。そう教えてくれた。オゾン監督の作品はとても心があたたかくなる。

津田健次郎(声優)
身勝手な父が押し付けてくる安楽死。その意志を受け入れんとする娘姉妹の葛藤。美と自由を愛する父、世界を拒絶する母、そのまなざしに娘達は映っているのか。長女の生活を切実なテーマと共に淡々と、時にユーモラスに切り取っていく名匠フランソワ・オゾン監督の演出、そして飾らない役者陣の芝居が静かに胸に迫る。

くらんけ(「私の夢はスイスで安楽死」著者)
父親から放たれる無遠慮な言葉に翻弄される娘たち。不器用な寄り添いと温度差がもたらす淡々とした展開は限りなくノンフィクションに近いと直感した。

胡原おみ(漫画家/「逢沢小春は死に急ぐ」作者)
父のブラック・ユーモアに笑う娘、無言で寄り添う姉妹、短く無遠慮な会話。ひとつひとつのシーンに滲み出る“家族の年季”に親近感と居心地の良さを感じる一方で、これから“安楽死”という結末に向かうことの不安と切なさに胸がしめつけられる。優しさと残酷さが同居する美しい作品です。

斉藤由貴(俳優・歌手)
家族ということ。
父娘ということ。

老いること。
病むこと。
死ぬということ。
送り出すということ。

誰しもいつかは必ずさようならをする、ということ。
全ては移ろいゆくということ。

受けとめること。
受け入れること。

心に残る愛を抱きしめること。
0023名無シネマ@上映中
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2023/01/27(金) 12:51:30.00ID:1Ai0NMLg
佐藤玲(俳優)
オゾン作品は、語り合いたくなる密閉された深密さを持っている。
思わせぶりで洗練された画。
ウィットに富んだ会話と、想起される人間関係。
登場人物の人生を垣間見ると、私も誰かから見た物語の中にいるような気分になる。

堀茂樹(フランス文学者)
安楽死という重いテーマを正面から取り上げ、それを観念的にではなく、人間同士の具体的な感情の交流の中に描き出している。十分にシリアスでありながら悲壮ではなく、ユーモラスでさえある。惚れ惚れするほど洗練された映画だ。

前田哲(映画監督)
この胸騒ぎはなんなのだろうか。
そう、人生は美しい!のに…、
美しいからこそ、そのような選択もあるのだと、唸らされた。
親を持つ人たち、子も持つ人たち、必見である。
そして、ソフィー・マルソーが、シャーロット・ランプリングが、
とてつもなく素晴らしい!

宮下洋一(ジャーナリスト/「安楽死を遂げるまで」著者)
家族が安楽死をしたいと言ったら? 終末期でなく、まだ生きる望みがあるならば? 死を個人の権利と捉える欧米社会。価値観を異にする日本は、彼ら親子のような決断を下せるのか。「尊厳ある命」とは一体何なのか……。

SYO(物書き)
前触れもなく日常が変わり、心は後から追いかける。
いつだってそうだ。振り回され、正解はわからない。
外野は正しさを押し付ける。痛みも知らないくせに。

一つだけ信じられるものがあるとしたら、それは愛。
名匠×名優が紡ぐ家族の終焉は、本物で満ちてい
0026名無シネマ@上映中
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2023/01/31(火) 09:43:45.80ID:ghGD/NgQ
【名匠フランソワ・オゾン“死の三部作”の完結編】
脳卒中で倒れた父に「終わらせてくれ」と頼まれた…
あのゴダールも選んだ安楽死のリアルに衝撃と驚き

愛する人の死を、自分の手で導かなくてはいけなくなったら――。

2月3日に公開される「すべてうまくいきますように」は、そんな重大な葛藤を中心に据えつつ、安楽死という制度の“手順”を詳細に描く。それでいて、遺される者たちの再スタートをも描出した感動作でもある。

いや、感動作と表現してよいのか? 感動という言葉よりももっと深く、胸に重く残り、しかしポジティブなユーモアもふんだんに盛り込まれていて。一筋縄ではいかない作品であることは確かだが、果たして……。

監督は名匠フランソワ・オゾン(「8人の女たち」「スイミング・プール」など)。“死の三部作”の完結編に位置づけられる今作の見どころを解説するとともに、映画.com編集部が実際に観た感想をお伝えしていこう。

【見どころ解説】ついに“死の三部作”最終章
安楽死のリアルを刻み、新たな人生を拓く渾身の一作

まずは、あらすじは予告編で把握していただければと思う。そのうえで、今作の特徴を語っていこう。


●監督:「まぼろし」の名匠がつむぐ“三部作”の結末を見届けよう

今作があのフランソワ・オゾン監督による新作だという事実が、ひとつの見どころだ。

オゾンは“恐るべき才能”とも評された、フランスを代表する名監督。同国で実際に起こった神父による性的虐待事件を描いた「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」では、第69回ベルリン国際映画祭の審査員グランプリを獲得している。

そんなオゾンは、これまでに「まぼろし」「ぼくを葬る」と死にまつわる二本の名作を世に放ってきた。それらは“死の三部作”と呼称されてきたが長らく最後の一作は発表されておらず、満を持して今作「すべてうまくいきますように」がその三作目として公開される。

ライフワークともいえる試みの“ひとまずの終着点”で、名匠は何を見出したのか。ぜひとも見届けてほしい。
0027名無シネマ@上映中
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2023/01/31(火) 09:44:26.64ID:ghGD/NgQ
●特徴:あのゴダールも選んだ安楽死…その過程を極めて解像度高く描き出す

テーマの中心は安楽死である。となれば、映画ファンならば巨匠ジャン=リュック・ゴダールの選択が頭に思い浮かぶだろう。アラン・ドロンが安楽死を決断した、との報道も記憶に新しい。

彼らが望む安楽死とは、果たしてどんなものなのか。手順や手続きは? どんな問題が起き、どんな感情になるのか? 何よりも、安楽死を選ぶ人間心理とは――?

おそらく日本人の多くが知らないであろう現実を、克明に、わかりやすく、かつ興味深く描き出す。かようなストーリーが今作の最大の特徴であり、他作品にはない“独特の深さ“につながっている。


●なぜここまでリアル? ある脚本家の実体験がベース、当事者しか描けない迫真性

描写の解像度が極めて高く、当事者にしか描けないディテールにも注目。原作は「スイミング・プール」の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説。物語は、ベルンエイムの実体験がベースなのだ。

こんなシーンがある。

・お見舞いから帰宅し、ソファに寝転んで映画を観る。それもスプラッターもの。過激なやつを。
・寝たきりだった父が、イスに座れただけで、飛び上がるほど嬉しい。
・いきつけのレストランで食事。父は「最後の晩餐だ」と愉快そうに笑ったが、主人公はそんなジョークが耐えられない。

ほかにも本編にはまだまだ多くのエピソードが描かれる。だからこそ今作は類稀な力強さ、究極ともいえる迫真性を湛えている。他の映画では味わえない、唯一無二の映画体験である理由はこのリアリティにあるのだ。
0028名無シネマ@上映中
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2023/01/31(火) 09:45:28.79ID:ghGD/NgQ
【レビュー】実際に観て刺さった “リアルさと意外性”
愛の複雑性を象徴する、崩壊しているが幸福な家族の姿

ここからは実際に鑑賞し、予想に反して驚いた部分や、深く心に刺さったことを紹介していく。


●驚き①:“気づき”に満ちたエピソードの数々…安楽死はこんなに事務的に進むのか

安楽死は重々しく痛切なムードで実行される、と思っていたが違った。まるで役所の手続きや、ホテルのサービスを受けるみたいに進むことがとても意外だった。

例えば「当日は救急車が迎えにくる」ことや、スタッフに「(家族が父のもとにくるのは)処置の当日ではなく、翌日のほうがいい」などと言われたり……。物語の結末がどうなるかは自身の目で確かめてもらいたいが、筆者は勝手に「死の瞬間は愛する人たちの涙、涙」などと想像していたから、事務処理のドライっぷりにはかなり衝撃を受けた。

また表現が難しいが、物語は安楽死を推奨も批判もせず、あくまでも最後は個人の選択であるとの立場を維持しつつも、なんというかこう「安楽死をしたくなったら、あるいは『したい』と言われたら、こうするといい」と教えてくれるようでもあった。ショッキングだが重大な“気づき”にあふれており、ああ、こんな映画を観られてとても良かった、と感謝がわきあがってきた。

●驚き②:キャスト陣の熱演…ソフィー・マルソーら魂の演技が切実かつ痛烈

主人公エマニュエル役は、「ラ・ブーム」(1980)でスーパーアイドル的人気を獲得したソフィー・マルソー。愛する人のゆるやかな死を、最も近くで手伝わなければならない……という難役を丁寧に体現。その存在感はあまりにも理想的なエイジングを経て、吸い込まれるような新たな魅力へと昇華されていた。

さらに、フランソワ・トリュフォー監督作「私のように美しい娘」などの重鎮アンドレ・デュソリエが、本音しか言わない父アンドレ役に。オゾン監督と「まぼろし」「スイミング・プール」「17歳」などでタッグを組んできたシャーロット・ランプリングが、母クロード役で出演することも大きなポイント。

すべての人に訪れる死や、家族の愛とは何かを滔々と問いかける“キャスト陣の魂の演技”は、ぜひ大画面で見届けるべきだ。
0029名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/01/31(火) 09:45:52.71ID:ghGD/NgQ
●驚き③:およそ良好とは言い難い家族関係…それでも「大好きよ」

最後に、主人公家族の関係性も意外だった。エマニュエルは「最低な父親」と悪口を言うが、それでも父を「大好き」と語る。母クロードも、父の見舞いには来るも不快感を隠そうとせず、速攻で「帰る」と言って本当に帰っていく……が、なぜか今も別れてはいないらしい。

彼女らは長い年月をかけて自然崩壊した家族だ。しかし姉妹の仲はいいし、母にも父にも頻繁に会うし、父の好きなブラームスを聞いたりする。だいたいの物語は「壊れている家族は不幸だ」と描くが、この映画は「壊れていても不幸ではない人たちはいる」と示しており、それがとても面白いと感じた。

だからこそ思う。愛はとても複雑で、慈しむだけの価値があるのだ。胸に宿ったこの感情は、鑑賞後も刻一刻と形を変化させて生き続けている。
0030名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 04:54:19.43ID:M5qMjCdk
本日公開!!
0031名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 13:06:11.92ID:RKwjhKo0
ゴダールがスイスに渡り死を選んだ昨年を思い出す。「この人生を終わりにしたい」父の最後の願いを叶えるために奔走する娘たちを描いた一本。
 フランス(国旗の色、青と赤のカラーが映画全編を支配)では尊厳死が認められていない……協会の審査を受け……スイス行を手配して……自死を援助した事が判明すると逮捕されるので……等々、かなり淡々とリアルに「尊厳死」のプロセスを描いていて驚いた。かと言ってドライ過ぎている訳でもなく、コミカルさもあり、感動的だがウェットすぎない、主人公と適切なカメラの距離感を保った優れたバランス感覚が光る。フランソワ・オゾンは本当に手数が多い、何でも撮れる。
0032名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 13:38:07.56ID:zjMlEGxi
皮肉とユーモアがほんのり入っていて重苦しくなっていないながらも悲しさや切なさが所々に映っていたところが良かったです〜

暗かったり悲しみのぶつけ合いのような感じではなく、主人公やその娘、家族達のその人らしさの活きた作品だと思いました〜
0033名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 16:08:13.10ID:XuWyBOtW
難しいよね、親父は勝手に死ぬ決意して娘にあれこれ頼むだけ頼んで上手くいかないと騒ぎ立てまた勝手に人にペラペラ喋って上手くいかなくなりそうになると泣き出したりまるで子供

まぁ最後は親子というのは逆転した形の関係になるのを実感させられる

親父の恋人が同姓でホモ設定にする必要はあったのか疑問だったが
0034名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 21:07:19.61ID:W8LqDOIF
フランソワ・オゾン監督の「彼は私の女友達」「Summer85」は見終わった直後にこの映画好きー!と叫んでいたんだけど、今作はどう受けとめたらいいのか、まだモヤモヤしている。

頑固でわがままなお父さんが観客の私からしたらどんどん可愛く見えてきてしまうから、安楽死を考え直してくれるんじゃないかという方に気持ちが言ってしまって。

でも一方でパーキングエリアでスイスに向かう運転手2人が「どうしてこんなことを?人生は美しいのに」と言った時のお父さんの乾いた笑いが忘れられない。

でも最期の瞬間まで冗談ばかり言って自分らしく逝くのがお父さんの望みだったんだよね。
0035名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 23:17:06.02ID:NdIcOMVU
いい映画だった。ただ初日なのに書き込み少ないね
本当5ch民はこういう作品スルーする浅はかな自称映画ファンが多いことだ
0036名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 23:49:36.26ID:VCK23foh
2021年のフランス映画(113分、G) 原作はエマニュエル・ベルンエイムのノンフィクション『Everything Went Well』 安楽死を望む半身不随の父の選択に悩む家族を描いたヒューマンドラマ 監督&脚本はフランソワ・オゾン 原題は『Tout s'est bien passé』英題は『Everything Went Fine』でともに「すべてうまくいきました」という意味
物語の舞台はフランスのパリ そこで小説家として活動しているエマニュエル・ベルンエイム(ソフィー・マルソー、青春期:Madeleine Nosal Romane)のもとに、妹のパスカル(ジェラルディン・ペラス)から一本の電話が入った それは父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が倒れたというもので、彼女は急いで救急病院へと向かう 診断の結果、
脳卒中にて四肢麻痺が残っている状況で、血栓が飛んで今後も予断を許さないというものだった パスカルにはラファエル(Quentin Redt-Zimmer)とノエミ(Alexia Chicot)の二人の子どもがいて、
アンドレはラファエルと一緒にセッションをするのが好きだった 今はピアノを弾けないどころか、文字すら書けない状況で、生きる目的を失っていた
ある日、アンドレはエマニュエルに「終わりにしてほしい」と告げる それは「安楽死」を意味していて、アンドレはエマニュエル以外にも「終わりにしてほしい」という願いを伝えていたのである 物語は、エマニュエルがスイスの協会の情報を得て、そこの担当者(ハンナ・シグラ)
と打ち合わせをするところから動き出す 女性は「スイスにて、本人が最後の薬を自分で飲み、それを見届けるだけで、手出しはしない」と言う そして、法律的に問題がないように、多くの書類を集めさせる 弁護士のジョルジュ(ダニエル・メスギッシュ)や、公証人のロシェ(François Pérache)らの協力を得ながら、アンドレの最期を作り上げていく
そんな中、姉妹が忌み嫌うアンドレの知り合いジェラール(グレゴリー・ガドゥボウ)が親族を偽って病室に侵入するのであった
0037名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/03(金) 23:49:53.34ID:VCK23foh
映画のテーマは「尊厳死」であるが、フランスでは違法なのでスイスで実行する様子が描かれていく 父の頑固さに折れ、最期に怖気付くだろうと思っていたものの、その日が近づくに連れて生気を持ち始めていく 「自分の好きなことができないならば死にたい」と言う明確な欲求がある一方で、
残された人たちに「何を遺すか」と言うところに踏み込んでいく 実業家だったアンドレは資産が豊富で、その妻クロード(シャーロット・ランブリング)は著名な彫刻家だった 娘二人も経済的に自立していて、
財産で揉めると言うようなことはない そんな中、アンドレはエマニュエルに「安楽死ミッション」を課しているように思え、「自分が娘の小説のネタになる」とおどけて見せる だが、実際には「娘の作品の中で生き続けたい」と言う願望があって、それゆえ「難題を押し付けた」のかなと思った 映画の後半で「通報」がなされ、
エマニュエルとパスカルは警察署に呼び出される そこで弁護士と相談の上、「包み隠さずに話す」のだが、これがまたあっさりと無問題となってしまう だが、「通報」によって、二人はスイスに行けなくなり、
また事後においてもスイスに行く必要性がなくなってしまう この状況を考えると、「通報」したのはアンドレ本人なのかなと思ってしまった 劇中ではジェラードの仕業だとパスカルは思い込んでいるが、
0038名無シネマ@上映中
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2023/02/03(金) 23:49:58.24ID:VCK23foh
警官との含みのある会話を考えると、パスカルの思惑が外れていることを示唆しているように思える となると、クロードもしくはいとこのシモーネ(ジュディット・マーレ)の可能性もあるのだが、クロードはアルツハイマー型認知症で「通報の際に正確に情報が伝わる」とは思えず、シモーネだと「決行日などの詳細がわからない」だろう
なので、すべてを知りながら、と言うことを考えると、「娘二人をパリに足止めさせる」と意味合いにおいて、アンドレが仕組んだのかなと思う 共犯者は弁護士のジョルジュである可能性が高く、それゆえあっさりと釈放になったのではないだろうか いずれにせよ、
重たすぎる問題が重く感じられず、適度なユーモアがあって見やすい作品になっている 実際の苦悩はもっと深刻なものだと思うが、年齢が年齢だけに家族も許容できるのではないだろうか 85歳になって脳卒中を患いながらも生き存えるところに意味があるとしたら、
アンドレの人生をエマニュエルの作品の中に生かすことであると思う そう言ったメッセージ性の押し付けはないものの、そこはかとなく彼の表情からは「達成感」を感じるとので、そういったものなのかなあと感じた
0039名無シネマ@上映中
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2023/02/04(土) 00:57:57.13ID:r5rjCplK
スイスに行かないと安楽死が出来ないのですね!
人は生まれる時も死ぬ時も自分では選べない。
病気になり重症でも生きないとならない。
残酷な事のように思えるし近い将来は法改正して欲しい。自分の意思で最期の時を選んだお父さんその気持ち何だか分かる様な気持ちでいっぱいでした。

そして薬を飲むだけで安らかに逝ってしまった。
最期のベッドのシーンはあまりにあっけなく簡単なようにも思えて死について考えさせられた。
観て良かった。
0040名無シネマ@上映中
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2023/02/04(土) 11:35:28.60ID:vxQunrze
人間の終末期を迎える父親の姿が、人間性 溢れる作品でした。
ソフィー、マルソーが若い時代と変わらずに
魅力的に見えました。
車椅子に座る父親が亡くなる前の自分自身の
母の姿と重なりました。リューマチ、その他の
様々な病気と闘病していました。
全力を尽くしても悔いが残るものと感じました。共に笑って共に悲しんだ光景が見に浮かぶようです。
0041名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/04(土) 13:10:11.15ID:dKu26jrp
脳卒中で倒れたことで安楽死を望む様になった親父と言い出したら聞かない親父に翻弄される娘達の話。

病院で自分に何か起こったことを知り、そしてICUと一般病棟を行き来し、自分の置かれた状況を理解して「終わらせてほしい」と言い出すストーリー。

彫刻家の嫁のことを大病と言ったり、娘と話す時はお前の母親と言ったり、嫁の話題だけ聞こえなくなったりwというおちゃらけがありつつ、面倒臭~いヤツに怯えたり、スイスのことを言い出した後も、その気はあるのだろうけれど、どこまで本気なのか、あれがしたいこれがしたい。

現状の自分とありたい姿の埋められないギャップだったり、そういう信念みたいなものに対するプライドですかね…。

娘2人の父親に対する愛情の深さは素晴らしかったし、楽しく哀しく、そして尊厳死について考えさせられた。
0042名無シネマ@上映中
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2023/02/04(土) 17:53:33.57ID:kB8wLZsg
ようやくさっき観たわ。
フランスも尊厳死認めてなかったのかな?
0043名無シネマ@上映中
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2023/02/04(土) 18:15:14.03ID:ojhcjXiL
人間の終末期を迎える父親の姿が、人間性 溢れる作品でした。
ソフィー、マルソーが若い時代と変わらずに
魅力的に見えました。
車椅子に座る父親が亡くなる前の自分自身の
母の姿と重なりました。リューマチ、その他の
様々な病気と闘病していました。
全力を尽くしても悔いが残るものと感じました。共に笑って共に悲しんだ光景が見に浮かぶようです。
0044名無シネマ@上映中
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2023/02/04(土) 19:57:39.12ID:lnmFvAEx
自分でもびっくりするぐらい感情移入出来なかった…脳卒中で半身不随になった裕福な実業家の父親は自尊心が強く、不自由な身体なら安楽死を希望、その意志を汲んだ娘の姉妹は感情の起伏に襲われながらも父親の意思を尊重し合法的安楽死の段取りをするストーリー。

父親は成功を収めた実業家、母親は著名な彫刻家、娘である姉は小説家、妹は音楽関係の仕事、父親の従妹はNY在住の恵まれた環境ととりあえず登場人物全員が金持ち。

孫の演奏会を観るため安楽死の日程を延期し、娘夫婦と最後の晩餐と称してお気に入りの高級レストランで美食を楽しむ。自他共に満ち足りた人生だったと宣う父親が最期も望み通りになってまぁ良かったねという感想。

全く経済不安無く、インテリジェンスが高い家族に囲まれ、介護などは無論施設任せで、安楽死にだけストレートに向き合えるある意味贅沢な話である、と思わず庶民の妬みが出てしまった⁉︎庶民は敷居が高くて安楽死なんぞなかなか出来ません。

相変わらず可憐なソフィー・マルソーを拝めたんでよかった。
0046名無シネマ@上映中
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2023/02/04(土) 23:07:53.71ID:d+Y1rLTk
生きることと生かされることは違う
家族が治る見込みがない病になった時に安楽死を願ったらどうなるか、という重いテーマだったのだけど。
そこはおフランスだけあって美しい背景、オシャレな人々、そして食へのこだわり、美しく人生を送るための素敵な装置がたくさん散りばめられていた。

何一つ不自由なくお金も感性にも恵まれているお父さん。これだけ豊かな人生を送ってこられたのなら、確かに不自由になった体で納得のいかない人生をこのまま進むのは嫌かもなあと思えるほど、羨ましい生活。

生きることと延命することは違う、も確かに納得。自分の意思で生きるとはなにか。
あと、やっぱりお金って人生を選べる最大の手段なんだなと思った。私はゲームを子どもの時から全くしないのだけど、ゲームも課金したら色々進む道が変わるのでしょ?いろんなアイテムを手に入れて敵を倒しやすくしたり、生きやすくなるのよね、多分。そして彼はそれで人生の終わり方を選べたのだし。
でもこの人が一番ラッキーだったのは、娘たちだわね。彼をとてもとても理解していた。

重いテーマのわりクスッと笑えるユーモアも入っているのでサラッと観られて、でも後で振り返って色々考える感じ。
美しい人生とは、を考える作品だったと思う。
0047名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 00:25:52.73ID:wVJMNrmU
恋風チクン
また刺されたねソフィー
0049名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 15:44:37.80ID:M0z+7jnP
各々金がそれなり以上にあるから自ら死ぬ選択もできたし、周囲もストレスはありながらも我慢できた
まだまだ一般生活とはかけ離れてる世界だな
0050名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 15:51:48.45ID:jo02c0Ve
2021年のフランス映画(113分、G) 原作はエマニュエル・ベルンエイムのノンフィクション『Everything Went Well』 安楽死を望む半身不随の父の選択に悩む家族を描いたヒューマンドラマ 監督&脚本はフランソワ・オゾン 原題は『Tout s'est bien passé』英題は『Everything Went Fine』でともに「すべてうまくいきました」という意味 物語の舞台はフランスのパリ そこで小説家として活動しているエマニュエル・ベルンエイム(ソフィー・マルソー、青春期:Madeleine Nosal Romane)のもとに、妹のパスカル(ジェラルディン・ペラス)から一本の電話が入った それは父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)
が倒れたというもので、彼女は急いで救急病院へと向かう 診断の結果、脳卒中にて四肢麻痺が残っている状況で、血栓が飛んで今後も予断を許さないというものだった パスカルにはラファエル(Quentin Redt-Zimmer)とノエミ(Alexia Chicot)の二人の子どもがいて、アンドレはラファエルと一緒にセッションをするのが好きだった 今はピアノを弾けないどころか、文字すら書けない状況で、生きる目的を失っていた ある日、アンドレはエマニュエルに「終わりにしてほしい」と告げる それは「安楽死」を意味していて、アンドレはエマニュエル以外にも「終わりにしてほしい」という願いを伝えていたのである
物語は、エマニュエルがスイスの協会の情報を得て、そこの担当者(ハンナ・シグラ)と打ち合わせをするところから動き出す 女性は「スイスにて、本人が最後の薬を自分で飲み、それを見届けるだけで、手出しはしない」と言う そして、法律的に問題がないように、多くの書類を集めさせる
弁護士のジョルジュ(ダニエル・メスギッシュ)や、公証人のロシェ(François Pérache)らの協力を得ながら、アンドレの最期を作り上げていく そんな中、姉妹が忌み嫌うアンドレの知り合いジェラール(グレゴリー・ガドゥボウ)が親族を偽って病室に侵入するのであった
0051名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 15:52:05.20ID:jo02c0Ve
映画のテーマは「尊厳死」であるが、フランスでは違法なのでスイスで実行する様子が描かれていく 父の頑固さに折れ、最期に怖気付くだろうと思っていたものの、その日が近づくに連れて生気を持ち始めていく
「自分の好きなことができないならば死にたい」と言う明確な欲求がある一方で、残された人たちに「何を遺すか」と言うところに踏み込んでいく 実業家だったアンドレは資産が豊富で、その妻クロード(シャーロット・ランブリング)は著名な彫刻家だった 娘二人も経済的に自立していて、財産で揉めると言うようなことはない そんな中、アンドレはエマニュエルに「安楽死ミッション」を課しているように思え、
「自分が娘の小説のネタになる」とおどけて見せる だが、実際には「娘の作品の中で生き続けたい」と言う願望があって、それゆえ「難題を押し付けた」のかなと思った 映画の後半で「通報」がなされ、エマニュエルとパスカルは警察署に呼び出される そこで弁護士と相談の上、「包み隠さずに話す」のだが、これがまたあっさりと無問題となってしまう
だが、「通報」によって、二人はスイスに行けなくなり、また事後においてもスイスに行く必要性がなくなってしまう この状況を考えると、「通報」したのはアンドレ本人なのかなと思ってしまった 劇中ではジェラードの仕業だとパスカルは思い込んでいるが、警官との含みのある会話を考えると、パスカルの思惑が外れていることを示唆しているように思える となると、クロードもしくはいとこのシモーネ(ジュディット・マーレ)の可能性もあるのだが、
0052名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 15:52:10.93ID:jo02c0Ve
クロードはアルツハイマー型認知症で「通報の際に正確に情報が伝わる」とは思えず、シモーネだと「決行日などの詳細がわからない」だろう なので、すべてを知りながら、と言うことを考えると、「娘二人をパリに足止めさせる」と意味合いにおいて、アンドレが仕組んだのかなと思う 共犯者は弁護士のジョルジュである可能性が高く、それゆえあっさりと釈放になったのではないだろうか いずれにせよ、重たすぎる問題が重く感じられず、適度なユーモアがあって見やすい作品になっている 実際の苦悩はもっと深刻なものだと思うが、
年齢が年齢だけに家族も許容できるのではないだろうか 85歳になって脳卒中を患いながらも生き存えるところに意味があるとしたら、アンドレの人生をエマニュエルの作品の中に生かすことであると思う そう言ったメッセージ性の押し付けはないものの、そこはかとなく彼の表情からは「達成感」を感じるとので、そういったものなのかなあと感じた
0053名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 17:10:10.66ID:7fn6bMzy
テーマが安楽死なので、 考えさせられたり、 ぐっと涙が込み上げてきたり、 こりゃ大変だと同情したり、 それなりに心動かされたのですが、 もう一度観たいとか誰かに薦めたいと思うほどの感動はなかったです。 ただ、こういう映画は、なぜか脳にこびりついて離れないワンシーンとか、ふとした時に思い出す言葉を残すことがあるので油断なりません(笑)
見終わったあとに、なぜ「うーん…いまいち…」と思ってしまったのかというと、 まず、起・承の辺りがダラダラと長かった。 そして、安楽死を切望する父親が、 結構恵まれてる人だったので (ワガママな頑固親父だけど、愛してくれる人がいてしっかり者の娘がいて、裕福で、成長が楽しみな孫もいて) あまり感情移入できなかったのが原因かと。 ただ、死にたいと思う理由は人それぞれなので、このお父さんに共感できる方は観てよかったと心から思える作品なのではないでしょうか。 一番の動機は、プライドの高い人間の、死に様の美学だったかと思いますが、 周囲に迷惑をかけたくないし 作家である娘のネタ作りにもなれば… といった、他の理由もあったかもしれません。 その辺りは、本人以外の人は想像するしかありませんが、個人的には、安楽死を選択する権利はあってもいいのではないかと思っています。
ユーモラスなシーンもあったりしたので、死にたいと騒ぐ割に、いざ死を目前にして考えが変わるのでは?とちょっと思ったりもしましたが、 品のいいスーツに身を包んで、高級ホテル(?)の一室で、側に居るのは協会の立会人だけ、という静かな状況で亡くなった姿には涙が滲みました。 言い方は悪いですが、ただの構ってちゃんではなく、本当に安楽死を望んでいて、自国の法律とか周囲の人達の説得等の壁を越えて目的を達成したことに、このお父さんのこれまでの生き方が象徴されていると感じました。 (実際に動いて手続きして大変だったのは娘さんですが) ソフィー・マルソーは自然体で良かったし、その他の役者さんたちもハマっていました。 自分の親の死際に立ち会えなかった後悔、というのを聞くことはありますが、 この場合は立ち会わなくてお互いに良かったのだと思いました。 それが、家族の精一杯の愛情の形なのだと思うと、切ないです。
0054名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 17:24:58.80ID:TLZVga/8
『すべてうまくいきますように』フランソワ・オゾン監督のインタビュー映像が解禁

2月3日(金)に日本公開された、”安楽死”を巡る父娘の葛藤を描いたフランス映画『すべてうまくいきますように』の監督を務めたフランソワ・オゾンのインタビュー映像が解禁されました。

映像では、『まぼろし』(00年)や『スイミングプール』(03年)などの共同脚本を手掛け、オゾンとは友人関係でもあった原作者エマニュエル・ベルンエイムの死を通して映画化に至った経緯や、“安楽死”を描いたことの意義などが語られています。「出版された時に本人から映画化を打診されたが、正直に言うと当時は乗り気ではなかった。なぜなら私とは遠い話だし、彼女のあまりに個人的なストーリーだった」ため映画化を断っていたところ、彼女の死をきっかけに「作品の理解も深まり、エマニュエルのために彼女の経験を共有したかった」。さらに時間を置いたことで、ソフィー・マルソーを起用する絶好のチャンスも手にすることができたと語り、「大好きな俳優だし、彼女なら主人公にふさわしい」と太鼓判を押しました。
0055名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/05(日) 17:25:11.06ID:TLZVga/8
本作でも描かれていた安楽死の課題については、フランスをはじめヨーロッパにおける課題の多さを認識しつつも、「映画では非難しない。善悪は判断しないから観客が自由に考えればいい。結局のところ、映画は理解する手助けにすぎない」と述べました。

観客に伝えたいメッセージは「ない」と答え、その真意として「私は機会を提供するだけだ。強い感情と複雑な感動を共有して各自が自分で考える機会にしてほしい。“自分ならどうする?”とね」と、監督としての矜持を見せています。
0057名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 19:51:11.53ID:9iZhZiQQ
誰にも起きうる家族の葛藤です。

テーマとは裏腹に暗く落ち込むこともなく穏やかな気持ちで観終わりました。上映開始から間髪おかずに日常が大きく変わります。そこから七か月に渡る家族の葛藤の物語でした。頑固な父親ですが時に発するユーモアがアクセントかも。娘二人が協力しながらも心情的な起伏を乗り越えていました。クライマックスではどきどきしましたが。「コーダ」にも匹敵するような家族を描いたいい映画でした。
0058名無シネマ@上映中
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2023/02/05(日) 23:27:49.93ID:e4iUb96t
フランソワ・オゾン監督の最新作は、安楽死がテーマの映画。

総じてすごく良かったです。重いテーマだけどなぜかさらっと見れてしまうのは、日常にあるリアルさが描かれてるからなのかなあ。オゾン監督の映画ってほんと不思議で、テーマも表現も様々なのに全部するっと入ってくる、不快感がないのが本当にすごい。

最近祖母が「早くお迎えが来て欲しい」って落ち込んでたのを痛いほど思い出してしまった。わたしは生きててほしいと思ってるけど、本人はもう疲れてしまったのかもしれない。直近だとゴダールの死がまさにそれだったけど、もし身近な人がそんな決断をした時、わたしは受け止められるのかな。逆に自分が身体もまともに動かせないのに脳だけは正常だったら、わたしも死を望むかも。とか、自分の立場と置き換えながら観てた。

作中では安楽死の決断をきっかけに、どんどん精力的になっていくお父さん。文字通り死は救いなんだろうし、「死ぬ気でやる」という言葉もあるように、死を意識することでそれをお守りのように心にしまってる人も多いんじゃないかな。

法律によりいろいろと難しい「安楽死」「尊厳死」という社会派的な問題提起をしつつ、「生きること」「死ぬこと」という普遍的なテーマが描かれててよかったです。エンドロールは、なんだかすごく救われた気持ちになっちゃった。
0059名無シネマ@上映中
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2023/02/06(月) 06:49:28.49ID:wWvHxZ4W
金持ち「貧乏人は死を待つしかない」
移民貧乏人「人生は素晴らしい」
親父の表情が最高だった
0060名無シネマ@上映中
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2023/02/06(月) 11:15:29.45ID:QupJ/z+F
尊厳死や安楽死を扱う作品を観るとどうしても思い出すドキュメンタリーがある。

それは、NHKスペシャルが2019年に放送した、不治の病で募る苦痛と自身の身体が更に蝕まれ、動くこともままならなくなって、この作品同様、外国人にも尊厳死や安楽死を許しているスイスで人生を終えることを選択した女性を追ったドキュメンタリー作品だ。

ボカしてはいるが、自ら命に終止符を打つ点滴のボタンを押し、息が絶える場面も記録されている。

これほど衝撃を感じたNHKスペシャルはこれまでになかった。

この映画作品より、彼女に対するスイス側が提示した要件は、もっと厳しかったような気がする。
不治の病で、それは悪化する一方、苦痛も増す一方で、一人で生きるというか、何かをすることが次第に出来ない状態になっている…とか、その蓋然性が高いというようなことだったように思う。

彼女の家族は当然葛藤に葛藤を重ねる。そして、その上で3人の姉妹のうち2人がこれを受け入れ、スイスに付き添うのだ。

この作品は、少し様相が異なる。

日本よりも個人主義が強いと思われるフランスならではと云えば、そうだが、その背景には実は相手を尊重するという文化や習慣も根付いているようにも思える。

NHKのドキュメンタリーで観たより、スイス側の手続きがあっさりしていることに違和感はあったが、「ブラック・バード」で感じたような不快感はない。

尊厳死や安楽死をどう思うかという議論を闘わせるより、こうした考え方もあるのだということを頭の片隅のとどめ置くつもりで観るような作品かもしれない。

僕だったら付き添うことをチョイスするかななんて考えたが、1人っきりで異国で自ら命を絶つとはどんな気持ちなのだろうかと考えてしまった。

医療や医薬の発達、社会福祉の向上、根付く運動習慣などで人は長寿の方向にある。

しかし、必然として、避けられない疾病はあり、健康寿命を終えて、生きる期間も長くなってきているのだ。

テレビで、認知症予防学会の先生が、認知症にならないための習慣というのをお話ししてたが、割と簡単な習慣で防げるものだなと思ったりした。

どう死ぬかより、どう生きるかを考えながら、でも、頭の片隅では考え続けなくてはならないことのように思う。
0061名無シネマ@上映中
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2023/02/06(月) 19:50:40.40ID:lxnH5NFT
一緒になって見届けた!
フランソワ・オゾンとソフィー・マルソーの初タッグ 以前からお互いに仕事をしてみたいと思うもなかなか実現しなかったとのこと 注目している監督と好きな俳優が組むだけに公開前から期待していました 病に倒れ自由が利かなくなった父親から尊厳死の手助けを求められ葛藤する娘 その親子の決断が描かれています 実際に父親が脳梗塞で倒れているので主人公の気持ちで物語を見届けていました 生きるということ自ら命を断とうと選択すること
たとえ親子であっても趣味、思考も違う人間なのでどのような選択をしたとしてもお互いを尊重する 難しいことではありますが・・・ 重くなりがちなところを時折ユーモアを交えながらテンポよく進んで終盤はスリリングな展開に 脳梗塞になった人の対応はスピードが大事なので監督はそういった所を映像で巧く表現しているのではと感じました ソフィー・マルソーが素晴らしい! 彼女が演じるエマニュエルに感情移入しまくりでした・・・特に最後のカットも 鑑賞後にあれこれ考えて後から気付いたこと
自分の記憶が正しければ、尊厳死協会の人に「これまでで死ぬことをやめた人はいました?」との問いに「奥様の赤いドレス姿を見て死ぬことをやめた人が一人います」と それを覚えていたエマニュエルが父親との最後の晩餐に何とか踏みとどまって欲しいとの願いから赤いドレスを着ていたのではないかと・・・ 父親の考えを尊重して準備しながらもやっぱり生きていて欲しいという願いを思うと込み上げてくるものが・・・  「生きることと延命は違う」 本人にとってはハッピーエンドだったのだろうか? それぞれの「うまくいきますように」を描いた見事な作品!
0062名無シネマ@上映中
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2023/02/07(火) 11:20:48.79ID:0GjFK3Tp
始まって間もなく、これはあらすじを読んで想像していたのと違うぞ…!??と思い始め、感動でもない、けどつまらない訳じゃない、何とも言えない感情を抱きながら見ていた。

私は安楽死という言葉に、冷たく暗く静かなイメージを持っていて。達観の末の選択みたいな感じを勝手に想像していたけど180度違くて、生きることに執着するからこそ死を選ぶ、みたいな人間くささをこれでもかと見せられ、もはやずっとイライラしてしまった。
赤ちゃんの様にすぐ泣いたり駄々をこねたり、ワガママをたくさん娘にぶつける癖に、ちょっと自分の立場悪くなったら娘の事悪く言って逃れようとしたり…そんなお父さんに、自分がされたら怒鳴らずにいれるだろうかと、同じ長女という事もあってずっと主人公に自分を重ねて考えてしまって。
それでも、やっぱりお父さんが好きなの、友達でいれたらよかったのにと言う場面ではたまらなく同じ気持ちになって、しんどかった…

生きることの楽しさや人生の美しさを知っているからこそ、そうでないなら生きる意味がないという言葉には、確かに自分も同じ立場になったらそう思う側かもしれないと思う。
けど、同じことを身近な人に言われたら、やっぱりそうだねとはすぐには言えないよなあ…
あとは途中の場面にもあったけど、そもそもそう思えることは、そう思ったとてそれを出来るということは金銭的に恵まれていないとできないんだよなあという歪さも見せられ、何だか色々な感情がごちゃ混ぜでぐるぐる目になってしまう…
この映画を楽しむレベルに私はまだ到達してない😭
0063名無シネマ@上映中
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2023/02/07(火) 11:44:19.47ID:Cn18hZxe
>>62
この作品って一般的だと思うけどな
この作品でこのレベルに追いついてないってどういうレベルなのか理解不能
要はお前が安楽死にも親の介護、訪れる死にまだ興味実感が湧かないだけだろ
0065名無シネマ@上映中
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2023/02/07(火) 18:25:18.15ID:UKYfKceQ
>>49
俺もみんな金も時間もある裕福な人らだなあとちょっと引いた目線で観てたわ
0066名無シネマ@上映中
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2023/02/08(水) 15:19:43.74ID:heEF2VCG
「スイミングプール」などの脚本も手掛けている小説家のエマニュエル・ベルンハイムが自分の父親の安楽死の経緯について記した「TOUT S'EST BIEN PASSE(すべてがうまくいった)」(2013年刊行)のフランソワ・オゾンによる映画化作品で、ヒロインを好演しているソフィー・マルソーに加えて、アンドレ・デュソリエ(父親:パスカル)、シャーロット・ランプリング(母親:クロード)、ハンナ・シグラ(安楽死企業の役員)、
ジェラルディン・パイリャス(妹:パスカル)らが、適材適所で抑えた演技を魅せてくれます 最近ではゴダールの安楽死が注目された“フランスからスイスに移動して自己安楽死処置をうけるシステム”を、実際に自分の父親で体験したエマニュエル・ベルンハイムの手記を基に詳細に映画化したもので、脳溢血の発症で半身不随となった父親の希望で安楽死を手配する娘の苦悩と奮闘が、現在の家族&親戚つきあいや、幼き日の父との思い出のフラッシュバックの中に活写されてゆきます 安楽死を描いて―「ハッピーエンドの選び方」、「ブラックバード 家族が家族であるうちに」(=「Stille hjerte:サイレント・ハート」)、
「海を飛ぶ夢」…といった作品に連なる映画ですが、主人公が安楽死を選択する病人ではなくてその手配をする娘である点が出色で、気乗りがしないままに安楽死を手配しているけれど、“孫の演奏会発表に合わせて施行を延期する”と宣言した父に安堵する笑顔が切ない娘心を表しています。 奇しくも現在リバイバル中の「ラ・ブーム」から40年近く経っているのに、ソフィーが同じ髪型で容貌&容姿もあまり変わっていないことに驚かされる作品で、走り、泳ぎ、ボクシングするシルエットも50代女性とは思えない若々しさであります(時折見せるお茶目な表情は少女の頃のままです♡)
0067名無シネマ@上映中
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2023/02/08(水) 15:19:48.24ID:heEF2VCG
ヒロインが見聞きした事象しか映し出さないので、肝心のスイスに着いてからの安楽死の瞬間を映さない作劇も意表を付いていて、生々しい愁嘆場を描かずに喪失の感慨で締めるラストも品格を感じさせます。 クラッシックに造詣が深いオゾンらしく、背景に流れる音楽も考え抜かれていて― 冒頭、父の急な発病の際にヒロインが聴く―ブラームス―ピアノ・ソナタ第3番♪
孫の演奏会での―ベートーヴェン―ピアノ三重奏曲第4番♪ 終盤のクライマックスで流れる:シューベルト―四手のための幻想曲ヘ短調D.940♪ の他にも、 ベートーヴェン―ピアノソナタ第32番♪ シューベルト―ピアノソナタ第21番♪ Russell Manning ―Windless Waters Kevin Macleod ―Shenyang 等が見事に劇中人物の心境とマッチしています。 あまり感情的にならずに客観性を保ちつつ身内の安楽死を看取った過程を映像化した=重たいテーマを扱っているのも関わらず観ていて辛くならない作品で、随所に見られるユーモアや家族愛にもほっとさせられますよ…
0068名無シネマ@上映中
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2023/02/08(水) 15:26:58.32ID:enviiGOe
スイスに入国して運転手とパパがドライブインのような所で話し合うシーン
あれ見たら最後にもうひとひねりあるのかと思ったが何事もなく淡々とすべてが順調にいってしまったね
映画のタイトル通りのラストなんだろうけど少し物足りなかった
映画自体は久しぶりに時間も忘れ引き込まれた素晴らしい作品でした。
パパ役の人上手かったなぁ
0069名無シネマ@上映中
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2023/02/08(水) 15:28:39.77ID:q8s7Jalg
オゾン監督作品ってことで身構えてしまったけど、スイミングプールの脚本家による自伝的小説の映画化ということで、素直に観ることができるよい作品でした。
尊厳死を望む父とその娘たちのストーリー。娘のエマニュエルをソフィー・マルソーが好演。

「すべてうまくいく」とか「順調」とは一体なんだろう?と思うくらい尊厳死のハードルは高く、いろんなことが巻き起こる。むしろ全く順調には進まない。でもそれは生きるための必然なように、意志的な死を望む時の必然なのかもしれない。

愛なのか、へそ曲がりなのか、どちらか判別が難しいように、何が順調なのか何が人にとっての幸せなのか、尊厳とは何なのか、答えは綺麗には出せない難しい問題なのだと思う。
ただ、選べるということと、その意志を尊重しようと周囲が支えてくれること、それが尊厳や幸せの一つの形なのかもしれないなと思った。
重いテーマだけど、意志を尊重し寄り添おうというみんなの姿勢に救われたせいか、視聴後感は悪くない。
0070名無シネマ@上映中
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2023/02/08(水) 22:43:17.54ID:oVFZWnpG
小説家のエマニュエルは、父親が脳卒中で倒れたと報せを受け病院へ向かう。意識を取り戻した父親は、体を動かすこともままならない現実を受け入れられず、人生を終わらせたいとエマニュエルに頼む。リハビリのおかげで父親は生きる喜びを取り戻したかに見えたが…というストーリー。


安楽死を願う父、受け入れたくはないけどその願いを叶えるべく手続きを進める娘。
そこへ行き着くまでが淡々と描かれる。

この父親と奥さんとの関係、2人の娘、そして後から出てくる変な男との関係が分かりづらい💦

過去にいろいろあったっぽくて、そこに面白いドラマがありそうなのに、ほとんど掘り返さないから、物足りない😫

この父親は、まだ意思疎通もできるし、食べられるのに、死を望むなんて…😣

私は、認知や脳死にでもなったら死を選びたいと思うけど、頭がしっかりして本人が本当に望んでいないと認められないというのは、ハードル高いなあ😖

スイス🇨🇭での尊厳死を考えている方にオススメ。
0071名無シネマ@上映中
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2023/02/08(水) 23:22:54.81ID:bw+zBW5b
金持ちは死ぬまで道楽もの
ソフィー・マルソーが歳を重ねてもソフィー・マルソーで、美しい。
いい歳の取り方で、羨ましく感じた。

アンドレ・デュソリエの演じる父アンドレは、確かに黙ってられない、かまってほしいくせに、頑固で人の話を聞かないタイプ。
今まで自由を謳歌しておいて、病気で身体が麻痺したら安楽死を望み、娘にやり方を調べろと命令した自分のせいで、その娘たちの身が危なくなるという始末。
見方によって、チャーミングな可愛らしいおじいさんとも言えるが……
弁護士だの、国境越えでタクシーがわりに使える民間救急車だの、さまざまな費用だの……

「金があると、生き死にも自由なんだな」という点が、鼻についちゃって。
世の多くの人は、死にたくないのに(または死ぬと分からずに)死を迎えるのに、剛毅かつ豪勢な死に方を選べるなんて。
まぁ、金持ちはいいよな……
と、カツカツで生きているこちらの僻み根性を、アイスピックで突き刺すような刺激をいただきました。

観客が、『PLAN75』同様に70~80代が多く、みんな死に方に興味あるのかな、って印象も受けました。
金持ちっていいなぁ〜
0072名無シネマ@上映中
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2023/02/09(木) 07:34:40.58ID:wmpCMr0C
真面目なタイプのオゾン。

でも固い印象にはならなくて、それというのもアンドレおじいちゃんが愉快だから。突如辛辣な一言放ったり、逆に優しい一言言ったり。周りの戸惑いそっちのけで「いつ死のっかな♪3月の第一週はどーよ?」って自分が死ぬのを楽しみにしてる。逆に安楽死を邪魔されそうになったら「もうやだ!拳銃自殺する!」とか。

ソフィー・マルソーって若い頃の作品しか観たことなかったんだけど、めちゃめちゃいいな。さらにその母親役にシャーロット・ランプリング!

あと、なんとハンナ・シグラが出てくる。ハンナ・シグラといえばファスビンダーだけど、「焼け石に水」はファスビンダーの戯曲が原作らしいし、オゾン、ファスビンダーがだいぶ好きなのかね。

ゴダールも安楽死だったし、自分も安楽死羨ましいなーって思うけど、親が安楽死するとか言ったらそれはキツいな。
ソフィー・マルソーは親の死ぬ前夜に○○映画観てたけど、自分だったらどうしよ。「大霊界」観て、死ぬのも捨てたもんじゃないぜって気分を高めるかな。
0073名無シネマ@上映中
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2023/02/09(木) 13:46:40.32ID:4Y9GMOOa
自分だったらそうできるだろうか?

尊厳死について考えた事はあるかい?ボクは父がやはり脳梗塞で運ばれて、その後心臓に色々あれなヤツが見つかり、その後事態が急変して・・・

今回の映画ばその時の事をどうしたって思い出してしまい、救急車のシーンではポロポロ泣いてた。

脳梗塞で倒れ、後遺症で半身不随になった父が「もう終わりにしてくれ」と娘に尊厳死を頼む。娘のエマニュエルは妹パスカルと悩むが、尊厳死協会のHPから、スイスの組織にたどり着く。

エマニュエル役のソフィー・マルソーが良い。小説家という設定なのだが、ライティングよりもワークアウトの場面が多い。クロール上手いなぁ。ランニングフォームも良い。ボクシングはちょっと猫パンチだったが。

ジジイが「最後の晩餐」とか言いやがるから、もうエマニュエルは堪らんよ。そういう場面一つ一つが「さて、自分が同じ立場に立たされたら、彼女の様に振舞えるのか?」とずっと考えさせられた。あとお母さん謎すぎて草。

途中までバイセクシャルを気づけなかった。まだまだだな。サツに垂れ込んだのあいつなのかなぁ?
0074名無シネマ@上映中
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2023/02/09(木) 20:58:50.02ID:U6Xne8//
こんなに素晴らしい映画に出会える人生でよかった
そしてこの映画を語れる言葉を持たない無学な自分が悔しい〜😭

よかった、にもたくさん種類があると思うのだけど苦しくもあり美しくもあり感動できる話でもあり生々しい話でもあり…色々色々を詰め込んでよかったです
綺麗なばかりでない美しい人生を歩んできたからこそ、美しくせめて自分が自分であるうちに自分の意志の元で終わらせたい気持ちは分からなくもない
でも自分の親にあんな風に終わらしてくれって頼まれたらどれほど心を鬼にしても受け入れられないよ

語りたいことも感想もたくさんあるのに言葉に出来ないのがもどかしい〜
全人類見てほしい

フランソワオゾン監督目当てで見た3作目ですが、もう私は彼の撮る映画の虜だ
もっと色々見よう

人生は美しい
私が死ぬ時はチャイコのバイオリンコンチェルトの1楽章でお願いします
0075名無シネマ@上映中
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2023/02/10(金) 15:51:24.98ID:TZIHEtpA
脳卒中で身体が不自由になった父親の
尊厳死を実行すべく葛藤や奔走する姉妹の話。

凄い!
テーマもシーンも台詞も芝居も
無駄が全くなく、
全てに必然性があった。
衣装や美術も計算され尽くされていて、
完成度高すぎ。
編集もカメラも音楽も言うことなし。
というか完璧な作品‼︎
ここまでの仕上がりの作品は
これまでに観たことないかも。

時計をもらっていった男が
父親の息子なのか他の立場の親族なのか
言及されていなかったけれど、
わからなくても支障なし。

父親の顔面麻痺は特殊メイクだと思うが、
もしかして芝居の可能性もあるのかと
気になって調べるも情報が見つからず。
公式サイトも必要最小限のことしか
載っておらず、
他の記事は公式からの
監督インタビューくらいしかない。
なんで?
若い子にはピンと来ないかもだが、
中年以降なら必見と言える作品なのに
注目度低すぎて悔しい。

監督曰く主張はなく、
観た人が考えてほしいと。
自分なら止めることなく実行一択。
0076名無シネマ@上映中
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2023/02/10(金) 19:53:20.89ID:NbiQU5eC
予告見たことあって、安楽死を望んだ父だけど娘の誕生日とか孫の演奏会とかあってなんやかんや死ぬのを延期した末に止めて「人生ってなんやかんや死んでる場合じゃないちょっとした楽しみに溢れてるんだな」ってなる話かとなんとなく想像してた。違った。
フランス語読めないけど、エンドクレジットの最初にエマニュエル・ベルンエイムの名が出てた気がする。実話?マニュさん小説家だったし。


ある年の9月15日、エマニュエルへ妹のパスカルから一本の電話が入った。父アンドレが脳卒中で倒れて病院に運び込まれたとのことだった。意識が回復してしばらく経った頃、父はエマニュエルへ「終わらせてほしい」と告げた。この体はもう自分ではないから安楽死したいとのことだった。
アンドレの強い希望に押され、エマニュエルはとうとう父の望みを叶える方法を調べ始めた。ネットで調べるなり尊厳死協会を訪問するなりして、フランス国内では法に触れるがスイスで実行できることがわかった。
協会の担当者との面談でもアンドレの意志は明確だった。多少歩けるようになるまで回復しても、妻のクロードやニューヨークからすっ飛んできた親族と会っても、その意志は変わらなかった。4月中旬と定めたその日が近づくことで気持ちが変わることに期待していたエマニュエルだったが、孫の演奏会のため延期することはあれど死への意志は全く揺らがなかった。
ついに迎えたその日。お気に入りのレストランでお気に入りのウェイターの接客を受けながら最後の晩餐を楽しみ、同性愛者だった父の元恋人との拗れていた関係を清算し、何者かの通報でエマニュエルとパスカルが自殺幇助の疑いで警察の取り調べを受けるトラブルがありながらも、父は2人の娘に別れを告げて救急車でスイスへの旅路についた。父の自死を見届けることはフランスでは違法のため、エマニュエルも誰も同行できず見送ることしかできなかった。途中、アンドレは救急車の運転手に「人生は美しい」と諭されることもあったが、やはり彼の意志は変わらなかった。翌日、担当者からエマニュエルへ電話での報告が入った。すべて順調に事が進み、アンドレは安らかな眠りについたとのことだった。
0077名無シネマ@上映中
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2023/02/10(金) 19:53:41.14ID:NbiQU5eC
『Tout s'est bien passe』をとりあえずDeepLに突っ込んでみたら(本当はpasseのeの上にフランス語とかスペイン語とかでちょいちょい見るあの点が付いてたから正確か知らんけど)、「すべてがうまくいった」「すべて順調」とかって訳された。英題は『Everything went fine』だったっけか。そんな事後報告というか完了形なかんじの題名なんだ。
誰にとって何が「すべてがうまくいった」んだろう。アンドレが最終的に順調に尊厳死を遂げたということはやっぱりアンドレにとって「すべてがうまくいった」ということになるのかな。何がっていう観点だと、もちろん尊厳死を遂げたことそれ自体でもあるだろうけど、もしかしたら自分で望んだ形の死で締めくくったことを通して人生そのものについて「すべてがうまくいった」と言っていたのかもしれん。エマニュエルの実母である元妻には逃げられて書斎に銃を置いてたくらいには病んでたけど。

だとして、『すべてうまくいきますように』と訳したのは誰の何への願いの意図だったんだろう。まあ単に語呂もあったのかもしれないけども。
まずは当然アンドレ自身のすんなり安らかに死にたいっていう思いではあるか。
それと、安楽死したい父の思いとそれに巻き込まれる周囲の人々がいる中で、わけわからんまま流されたり手探りで事を進めたりしたマニュの願いでもあった気がする。例えば仮に俺が父親から安楽死したいって言われて、合法的に実行できる手段が実際にあったとしたらどうするだろう。脳卒中で倒れた父が終わらせたいって俺の手を握って言ってくるとか想像するだけで胸が痛むが。まあでも調べるだけタダだろうし、たぶん一応とりあえず調べはする。問題はその後で、死にたい父親とそんなこと考えてほしくない遺される者との間で中間を取れない2択をどうするだろう。『PLAN75』の世界じゃあるまいし、アンドレほど強硬じゃない父と、個人の死についての価値観が柔軟じゃなくて死を忌避してて尊厳死を考えるには古い世代の周囲の人たちとの間で、どう決着をつけようかと思う。諸々丸く収めるためにはエマニュエルより苦労するかもしれないけど、どう転ぶにせよ正しい終わり方になってほしいと思う。「どう転ぶにせよ」としか言いようがないんだよな。まじでぼんやり「すべてうまくいきますように」と言わざるを得ない。
0078名無シネマ@上映中
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2023/02/10(金) 19:53:54.04ID:NbiQU5eC
まじで俺がその立場だったらどうするだろう。俺にもきょうだいはいるからまあエマニュエルと同様2人で行き場のない気持ちを分かち合えはする。あとマニュとパスカルとは違って血が繋がってる。まあそこは俺にとってはあんまし関係ないか。
安楽死させなかったら、父は言わないにせよ親不孝とか思ったりするだろうか。させたら俺はあの田舎コミュニティの中で父親殺しになるだろうか。俺は実家を離れた身だから大した問題じゃないかもしれないけど、他の家族はどうだろう。
まあアンドレみたくべらべら喋らなければ、あと俺らがうかつに喋らなければ、コミュニティうんぬんについては問題ないのかな。その後も秘密にして生きてくのかと思うと「喋らなければ」っていう前提は相当難しいが、ひとまず無視できるものとする。とすればあとは家族内の問題だな。我々子供らにもきついけど、特に母(パーキンソン病ではない)は到底受け入れられないだろうな。

人はいつか死ぬとはいえ、自然死とはわけが違う。遺される側は「そろそろだろうな」っていう心の準備ができない。とはいえ最も辛いのは安楽死したい本人だろうし、最大限尊重したい。とすると、遺される側が急ピッチで心の準備を進めるのが正解なんだろうか。アンドレみたいに多少動けるようになったら、それまではいつでもできると無意識に思ってやってこなかった思い出づくりを今さら早急にやってみたり。でもそうしたらあれもこれもと次々やりたいことが出てくるだろうな。お別れ会みたいなことなんてやったら嘘くさくなるだろうか。どれもこれも遺される側本意の行いだな。その辺はこれから死ぬ人の意思に添いたい。だったら、アンドレに対するマニュみたいに父がやり残したことに応えつつ、俺らも父との今更の思い出づくりの内容を1人1つに絞ればちょうどいい具合になるだろうか。あとは父のためにできることはやったと思う強い意志。別れが寂しくて辛いのは当然だし仕方ないとして、その後引きずるものがないように努めたい。
救急車に乗せられて父が去っていく本当の最期の別れのときが来たとしたら、俺らはいつまで見送ってるだろう。救急車が見えなくなったら呆然と家に戻るのかな。きょうだい共々酒が飲めない俺らはその夜どうしてるだろう。呆然と座ってるだろうか。俺は「やっぱやめた」ってなるかもしれないとずっと思ってるだろうな。
0079名無シネマ@上映中
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2023/02/10(金) 19:54:02.90ID:NbiQU5eC
協会の人から「安らかな眠りにつきました」って電話が来て、作中で描かれないその後に父の遺体を見て、やっと別れを理解するんだろうな。そしたら「まだ生きられたのに」みたいなこと思わず、急ピッチで済ませた別れの準備を噛み締めて死を受け入れたい。たぶん仕事は何日か休む。


エマニュエルが、アンドレが一口食べたサンドウィッチを保存してたのが妙に印象に残ってる。回復するだろうと当たり前に信じてたのかな。まさか事態はその真逆の方向へ動くとは露とも思ってなかっただろうな。
ついに捨てた時はどんな思いだっただろう。諦めか、なげやりなかんじか、はたまた失望とかそんなようなものなのか。受け入れ難い現実が、それでもものすごい存在感で居座ってる時の感覚って言葉にならないよな。
なんとも胸が痛むシーンだった。
0080名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/11(土) 09:29:52.73ID:Brq130z7
いわゆる尊厳死を扱った映画です。
日本では「消極的な」ものは行われていますが、「積極的な」ものについては今でも犯罪に問われるという考え方が強く(判例もはっきりしていないし、医師としても免許はく奪などの処分になる「可能性がある」(判例がしっかりしていないため)ものをやるのは怖い)、日本とはやや違います。ただ、これから高齢化していく日本では遅かれ早かれテーマになっていくのでしょう。

 ということで、海外フランスを舞台にした尊厳死の在り方を問う映画です。ストーリーはちゃんとありますし、アクションものなど何ら関係しないものは大半出ないのでそこは大丈夫です。日本では「導入が検討されている」「合法かどうかは別として、存在は知っている」人が多いこのテーマを、海外で合法化されているフランスを舞台に描いたというのは大きかったかなと思います。

 日本ではまだ生命倫理に対する国民(ここでは外国人等でも長年住んでいて、意思を表現できうる日本語ができる外国人なども便宜上すべて含む)の考え方がまだ流動的で、また法制度もまだまだといったところですが、それでも少しずつですが、日本でも「このような」(映画内のような「積極的な」やり方)をとっていくことになるのか、それは10年20年先の話になってくるかなと思います。

 
0081名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/11(土) 09:29:57.26ID:Brq130z7
採点としては気になったのは下記です。

 --------------------------------------------
 (減点0.5/原題を変えすぎた結果、タイトルの意味が全然違う状態になっている)

 まず、原題は何かというと
  Tout s'est bien passé.
 …で「すべてはうまくいった」という過去形(複合過去、se passer のような代名動詞はetreで複合過去を作る)という意味です。
 しかし日本は「すべてうまくいきますように」は少なくとも「過去にそうなっていない、未来どうなるかを願う」意味の文です。

 つまりこの2つはそもそも「意味が全く異なるなら示唆する内容も違う」部分です。

 ただ、この類の変更を「英語で」やるとさすがにバレてしまうので(一応、中高で英語は6年間やりますから)まれにしかみませんが、(英語以外の)外国語で「時制ごまかし」といのははじめてです。もっともこれも、「すべてはうまくいった」だと、「映画を見る意味がなくなる」ため(どうなったか、結果がわかってしまうため)、こう翻訳せざるを「えなかった」ということになりますが、それでも仏検準2くらいあると、「???なタイトルと???な日本語字幕が出て、未来のことなのか過去のことなのかわからない」状態になってしまいます。

 これは…まぁ、趣旨(どうなっているかわかると映画の趣旨的に人が来にくい)点は理解するものの、原題タイトルから「未来の希望」を述べるような文になっていないことは明らかで(直説法複合過去、という一番簡単な過去形。なお、「複合」過去という以上「単純」過去はあるのか?というと「単純過去形」という過去形もありますが、めったに使いません)、多少にもフランス語がわかるよレベルだと???な状態になり、それもそれでどうなのか…というところです。
0082名無シネマ@上映中
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2023/02/11(土) 14:39:22.50ID:rQe3f+4r
見終わってからタイトルについて考えてみたけど日本語のタイトルも悪くなかったと思う。
ヨーロッパと日本の尊厳死についての考え方や進捗状況の違いもあると思う。
過去形にすると最後の電話でのセリフがピタッと収まるのだろうけど
計画的に事案が運ばれたというドライな感覚がやや強くなるが願望を表す未来系のほうがより情緒的な余韻が残る。
まあ良くも悪くも日本的曖昧さかな。
0083名無シネマ@上映中
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2023/02/11(土) 14:48:41.91ID:PDWXIwd9
>>81
こいつ偉そうなこと長々言ってるけどズレてんな
批評家ごっこしたい感じか?
0084名無シネマ@上映中
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2023/02/11(土) 23:13:21.21ID:Pz3yIhy9
脳卒中で倒れ、老いとさらなる身体の不自由さを痛感した85歳の父が娘達に対して安楽死の希望を告げる。
受け入れ難い選択に戸惑う娘達だったが頑なな父の姿を見て徐々に寄り添いはじめていく。

少しでも生きてもらいたい娘や孫の気持ちよりも、今世での未練を断ち切り主体的に死を選択していく様に思考を促された。
ハードなテーマを扱ってはいるのだが、どこか軽やかでユーモアもあり不思議な味わいの作品だった。
0085名無シネマ@上映中
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2023/02/12(日) 14:06:07.09ID:C5bXMJ2z
父親は粗野な部分がある、いわゆる頑固オヤジ。長女の回想シーンからも、とても“いい人”には見えません。同性愛者である彼は、孫でさえ姉には目もくれず、弟だけに関心があり可愛がっています。
しかし、元カレ(?)を完全に拒絶出来なかったり、身体が不自由になったら、死にたいと言い出す…これってダメな部分でもあるんですが、正直だったり、人間味があって次第にチャーミングに思えてくるんですよね。
家族が父親を少しうとましく思いながらも愛情があるのは、こういう部分なのではないでしょうか。

はじめは病状の事もあり空気も重く感じましたが、後半は姉妹が迷いながらも父親の思いを叶えようと奮闘している様子が面白かったです。あと相続や手続きって色々面倒なんだな、というリアルさがありました(もちろん現実はもっと大変でしょうけど)。

HP上のオゾン監督のインタビューにもありましたが、映画の中で答えを出すというよりは、観客自身がそれぞれの死(もしくは生きる)に関して思いを巡らせる映画だと思います。原作は故エマニュエル・ベルンエイムが父のことを書いた同名小説らしく、読みたくなりました(日本でも出版してほしい)。
0086名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/12(日) 22:44:55.31ID:QPFlmg9L
尊厳死を扱っているが、それをも金がものを言う現代を皮肉っている。現在の資本主義社会では死も売買の対象であり、裕福な人間でなければ買えない。この映画はそんな社会を告発している。
0087名無シネマ@上映中
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2023/02/13(月) 12:33:55.57ID:d+wSXlaJ
ある日、85歳の父アンドレが脳卒中で倒れ、不自由な身体になってしまった。
美食を愛し、芸術を愛し、自由に生きてきたアンドレは、自身の身に起きた事が受け入れられず、
「安楽死」を願う。その手伝いを娘のエマニュエルに託すのであった。
幼い頃から傍若無人な父に対して嫌悪感を抱いていたエマニュエル。
老いても尚、問題をぶつけてくる父親にエマニュエルの心はかき乱される。


わ〜もう実に今の私の状況に近い作品で、終始見入ってしまった。
共通点は沢山ある。
○傍若無人の父
○母親とも仲良くない(うちは夫婦を続けてますが)
○父を困らせる人物が一人(うちは兄ですが)

もう何とも言えない。ほんとに身につまされる。娘としたら、父親の死刑の日を決める気持ちになる。
エマニュエルがジムで沢山汗をかきたくなる気持ち凄くわかる。
何かと向き合う時のために、心も体も鍛えておきたくなる気持ち凄くわかる。
色々な葛藤の末のラストは放心状態になった……。


ソフィー・マルソー。久しぶり。とっても良かった🥲
ラブームの時の服装が余り変わらなくて、自然体で良かった。
ブルーが良く似合うけど、赤いソーターを着て、レストランでの食事のシーンが綺麗✨そしてとても泣けてきたシーンだった🥲

昔、中学生の時に彼女のファンになって、服装や髪型よく真似てたな。なんか青いものが欲しくなった👕
0088名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/14(火) 07:51:23.48ID:1SKwBFAr
いまやフランスの国民的俳優となった美熟女ソフィー・マルソー見たさに、どんな話か知らぬまま鑑賞。昨年末、ラ・ブームが公開40周年とかでリマスター版が公開されてたけど、本作上映はそのタイミングもあるのだろう。ただ、ごく最近、高齢で認知症の父を看取った個人的体験があり、自分の場合との比較が頭にチラついて素直に作品世界に没頭できず。

身内の死(と言っても自殺幇助による安楽死の日取り)が迫ってどこか落ち着かない気持ちをもちながらも、ジム行ったりお誕生日会やったり日常は日常としてすぎていく娘側のところはわかるんだけど、父が脳卒中で倒れてからだに麻痺が残ったとはいえ、孫の演奏会を鑑賞したりレストランで食事できるほど快復してるのに、まだ死にたがるか?普通はあらためて生を希求するもんじゃないの?と、根本のところでモヤった。

まあ、パテックの時計をせしめたクソ野郎が愛人だったりすることから思うに、金持ちならではの孤独なんかがあったのか、それとも人生を全うし尽くしたのか。また、頑なに死を望む父とその判断を受け入れる娘たちの姿も、個人とその意思を尊重するフランスならではなのかな。鑑賞中はやや眠かったが、観終わった後でいろいろ想像の余地がある作品ではあった。

PLAN75を引き合いに出している人もいるようだけど、制度で死ぬように追いやられる世界と、わしゃ何がなんでも死にたいから死なせろ!というのでは、話としては真逆のような気がする。関係ないが、星新一のショートショートで、死後の世界がめっちゃ快適だとわかって人々がみんな自殺するという話があったっけ。

回想シーンを最新CG技術を使って少女時代のソフィー・マルソーでやってくれたら★をプラスしたい。
0089名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/14(火) 12:49:43.56ID:RD+HtYhR
全体的には面白かった
安楽死をテーにしているが、死よりも生に焦点が当たっていると感じた。悲しみや戸惑いもありながら、悲壮感が漂うわけではなくユーモアを交えて描いている。食事のシーンとか結構好き。救急隊員との会話もよかったなぁ。しかし、娘たちの葛藤を他所に、父親は自分で決めたこととはいえ、なんだか他人事のよう。経済的余裕がある家柄ということもあり、安楽死は金持ちの道楽なのか?とちょっと思ってしまった。
0090名無シネマ@上映中
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2023/02/14(火) 21:03:55.81ID:aOPoMcR3
安楽死と尊厳死、どう違うの?
テーマに惹かれて鑑賞。
脳梗塞て倒れた父親。片麻痺を残し、「コレは自分じゃない。延命だ」と。気が変わることを願いつつ、手段を探す娘。生きることへの価値観、人としての尊厳、自己決定。人として認め合った関係性。寂しくて、それでも父親の決定を受け入れようとする娘2人。父親を送り出してお酒を飲みながらの食事シーン。どれひとつとっても、日本との違いは大きすぎる。安楽死というより、尊厳死ではないのかしら?
0091名無シネマ@上映中
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2023/02/15(水) 17:50:05.30ID:NOWRlVMP
上映中にも、終わった後にも、頭がぐるぐる回転して思いを巡らせた映画でした。さすがと言うべきか、これぞと言うべきか。

多くは語られず、来る日に向けて淡々と進んでいく。娘たちには葛藤もあったろう、けれどそれを表には多く出さず、例えば運動を通して発散する姿に現実味を感じた。あれだけ固い意志を持つ人を変えられることはないと信じる彼女たちの、前に進むしかない物悲しさ。

最期の別れの日はいつかやってくるけれど、それを選ぶことができるとすれば。その際にはどんな言葉を選ぶだろう。それは日々のお別れとどう異なるのだろう。

暗い夜の救急車でのお別れと、救急隊員の彼が« Belle, la vie »と言ったときの笑顔と、それに対する答えのない苦笑という対比が心に残った。
0092名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/16(木) 14:40:00.60ID:W7rfgs6R
青色が印象的な映画。青が似合う父親と、赤が似合うその長女。
人生最後の日を自分で決めた父親と、それに付き合わされる家族を時系列で追った、割と普通な映画だと感じ少しがっかり。エマニュエルの子供時代も回想で少し描かれてはいたけれど。
ソフィー・マルソーは流石の美しさ。「ラ・ブーム」が記憶に新しいので、
あの頃の面影がたっぷりあるのがすごい。元々大人びた顔立ちをしてたけど。なんと水着のサービスシーンまで!実は途中、奈美悦子さんに似てると思ってしまい複雑な気持ちにもなった。
シャーロット・ランプリングは出番少なくて勿体なかった。影のあるキャラクターだしもっと掘り下げれば彼女なら素晴らしい表現を見せてくれただろう。
妹役の女優さんも綺麗で素敵だった。
肝心の父親役はとてもリアルだったので、上手な俳優なのだろう。
老いとか、人生の終え方という目を背けたいようなテーマだったが、シニア層も多く満席だった!
0093名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/18(土) 01:15:21.93ID:TObn4wmm
フランソワ・オゾン監督の新作。『スイミング・プール』等で同監督とタッグを組んだエマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説が原作。

小説家のエマニュエル(ソフィー・マルソー)は、85歳の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が脳卒中で倒れたと聞き、病院に駆けつける。アンドレは一命を取り留め意識も回復。一安心と思ったその矢先、父が娘に託した望みは”自分の人生を終わらせる”事だった…。

尊厳死。
我が国の定義において尊厳死とは延命治療の停止を指し、人為的に死を齎すのは安楽死とするのが一般的らしい。

このレビューでは字幕に準拠して尊厳死としますが、いずれにせよ人生の幕を閉じたいと願う父と家族が織りなすヒューマンドラマです。家族の誰かが冗談や弱音などでは無く本気、且つ社会のシステムに則った死を希望したならどうする?どうなる?

実はオゾン監督の作品はこれが初めまして。
かなり好きなタイプの映画でした。

アンドレの意思はめちゃくちゃ硬いです。周囲がどう思おうが意地でも死にたい。どう思ってるか気にしてすらいないのかも。言って見れば自己中なんですよね。

そんな父の性分を知ってるからか、次第に受け入れざるを得なくなっていく娘たち。そりゃ複雑ですよ。日程が決まると逆に元気になる父を前にして喜べばいいのか悲しめばいいのか…

ソフィー・マルソーは勿論、妹のパスカルを演じたジェラルディン・ペラス、疎遠な母クロード役のシャーロット・ランプリングらキャストは皆素晴らしい演技でとても引き込まれます。

が、僕的MVPはあんだけワガママな父親をチャーミング且つユーモラスに演じた名優アンドレ・デュソリエ。なんでだろう、見てるとどんどん好きになっちゃう。誰か観た人、分かって(笑)

そんな本作、重いテーマを扱ってはいても割と観やすい作品に感じました。お涙頂戴的な湿っぽさもほぼありませんし、なんなら笑みが溢れるまである味わい深い映画。

ちなみに、僕は消えて無くなりたいと思った事はあっても、死にたいと思った事は一度たりともありません。

ですが、死を旅立ちと捉えるならば、自ら踏み出すに至る心情はある程度理解します。自分では絶対選択しませんし、誰かにしてほしくもないですけどね。
0094名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/19(日) 11:08:13.11ID:M/69LSVA
年配の親が脳梗塞で倒れ、日常生活が困難に。自身への苛立ちと世話をかける家族への配慮から出した結論は自ら旅立つ尊厳死。日本では選べない選択肢だけれども誰しもに訪れる死の影が他人事のようには見えない。親と娘の心情の複雑さや最期までの過ごし方など暗すぎず描いているのも良い。
0095名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/19(日) 23:22:07.15ID:bN8V0vvu
2月上旬から公開中のフランソワ・オゾン監督作品『すべてうまくいきますように』、ロードショウで鑑賞しました。 原題は「TOUT S'EST BIEN PASSÉ」なので、現在完了形。 ニュアンスが異なりますね。 さて、映画。 小説家のマニュ(エマニュエルの略称。ソフィー・マルソー扮演)の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が突然の脳卒中で倒れてしまう。 一命はとりとめたが、身体の自由が利かなくなってしまう。 プライドの高いアンドレはその現実を受け入れることは出来ず、威厳のあるうちに人生を終わらせたいと懇願する。 父の願いを無視することはできないマニュは異母妹パスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)とともに、
アンドレの願いを叶えるべく奔走する・・・ といったところから始まる物語で、尊厳死を願う父に困惑する家族の様子を描くヒューマンドラマながら、どことなく悲壮感がありません。 父アンドレは卒中直後の全くの不自由状態から恢復し、普通だったら「この調子で頑張って生きていくか」と思い直すどころか、かえって「孫の演奏会を聴けるようになった。聴いたら死ぬ」と言って憚らない。 なんだか困った爺さんだ。 ひとことに「尊厳死」と言っても、フランス国内でも自由に許可されているわけでもなく、さまざまな手続きを経ないと、法律で処罰されてしまいます。 で、このあたりになると、ユーモアまじりのヒューマンドラマというよりも、なんだかラブコメみたいに見えてきます。 ラブコメ=愛するひとと一緒になるためにさまざまな障壁を超えていく、というスタイルの、「愛するひとと一緒になる」の部分が「尊厳死を迎える」に置き換えたみたいな感じ。 原作はエマニュエル・ベルンエイムの実体験のようなのだが、この女性は『スイミング・プール』『ふたりの5つの分かれ路』『Ricky リッキー』の脚本家。
フランソワ・オゾン監督は、彼女の経験を、父の死に巻き込まれた家族の物語として捉えたのではなく、アンドレの死に方にある種の憧れのようなものを抱いたのではありますまいか。 いわく、「しあわせな死に方」みたいな感じで。 なので、映画の最後の台詞が、スイスの協会の女性職員(ハンナ・シグラ)からの「すべて順調でした(原題)」。 万事快調、すべて順調。 それはある種、お祝いの言葉でもありますから。
0096名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/20(月) 06:56:19.14ID:rsf4F5iF
原題は「TOUT S'EST BIEN PASSÉ」なので、現在完了形。
ニュアンスが異なりますね。

小説家のマニュ(エマニュエルの略称。ソフィー・マルソー扮演)の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が突然の脳卒中で倒れてしまう。
一命はとりとめたが、身体の自由が利かなくなってしまう。
プライドの高いアンドレはその現実を受け入れることは出来ず、威厳のあるうちに人生を終わらせたいと懇願する。
父の願いを無視することはできないマニュは異母妹パスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)とともに、アンドレの願いを叶えるべく奔走する・・・

といったところから始まる物語で、尊厳死を願う父に困惑する家族の様子を描くヒューマンドラマながら、どことなく悲壮感がありません。

父アンドレは卒中直後の全くの不自由状態から恢復し、普通だったら「この調子で頑張って生きていくか」と思い直すどころか、かえって「孫の演奏会を聴けるようになった。聴いたら死ぬ」と言って憚らない。
なんだか困った爺さんだ。

ひとことに「尊厳死」と言っても、フランス国内でも自由に許可されているわけでもなく、さまざまな手続きを経ないと、法律で処罰されてしまいます。

で、このあたりになると、ユーモアまじりのヒューマンドラマというよりも、なんだかラブコメみたいに見えてきます。

ラブコメ=愛するひとと一緒になるためにさまざまな障壁を超えていく、というスタイルの、「愛するひとと一緒になる」の部分が「尊厳死を迎える」に置き換えたみたいな感じ。

原作はエマニュエル・ベルンエイムの実体験のようなのだが、この女性は『スイミング・プール』『ふたりの5つの分かれ路』『Ricky リッキー』の脚本家。
フランソワ・オゾン監督は、彼女の経験を、父の死に巻き込まれた家族の物語として捉えたのではなく、アンドレの死に方にある種の憧れのようなものを抱いたのではありますまいか。
いわく、「しあわせな死に方」みたいな感じで。

なので、映画の最後の台詞が、スイスの協会の女性職員(ハンナ・シグラ)からの「すべて順調でした(原題)」。
万事快調、すべて順調。
それはある種、お祝いの言葉でもありますから。
0097名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/20(月) 15:08:32.04ID:UgpJ7er9
もういい加減長文のコピペのような書き込みはやめてくれ
ちょっと異常だよ
0099名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/21(火) 17:51:34.77ID:AKQ1IKAv
この映画の中心となる人たちが、アートや文学を愛し、それで食べられている人たちだからなのか、テーマは全然違うけど、是枝監督の『真実』を、ふと思い出した。 ドヌーブが演じたワガママだけど憎めない大女優とこの作品の父親も、どこか重なる気がして。 ただ、『真実』には「真実とは何か」という芯があったのだけど、この映画には芯になるものが見つからなくて、私にはあまり残らなかったかな。 父親が一人でスイスに向かう道中で何を思ったのかが感じられたらよかったのだけど。それは娘たちにはわからないことだから、原作にもないのだろうけれど、映画は娘の一人称で語っているわけじゃないから、描いてほしかったかな。
0100名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/21(火) 21:23:26.92ID:bnlQCn4q
突然静かなエンドロールが訪れ、涙。 
.
何に私は泣いたんだろう、
家族に死んで欲しいと思う人はなかなかいない(はず)。それでも、家族の意志を尊重し、受け入れること、それを援助することは、きっと簡単じゃない。
姉妹の言動からそれがひしひしと伝わってきたからなのかな、と。
.
個人的に好みだったのは、最初に書いたエンドロールの始まり方。あと、孫のクラリネットがうますぎなかったこと(映画では、そんなはずないやん、ってくらいうまくて気になっちゃう時がある)。
.
最後に、私好みのリアルさがある映画だった。
尊厳死について考えさせられたのは『Me before you』以来。久々にまた観よう。
0101名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/23(木) 06:18:57.81ID:PrJP0XaT
安楽死を望む父と二人の娘。重いテーマだが必要以上に重くなく、時にシニカルな笑いあり、法律の網目をくぐるスリリングな展開ありで魅せる。

しかし、最後の瞬間を娘が用意するというきつい話には変わらず。さすがオゾンの佳作。

安楽死に面したところから浮かび上がる親子、夫婦、友人たちとの人間関係の妙。
妻でパーキンソン病役を演じたランプリングが一瞬だけ見せるあの表情、元彼のあの姿と時計。余韻あるねえ
0102名無シネマ@上映中
垢版 |
2023/02/25(土) 18:31:16.60ID:74pUdpKN
初期作品では、人の歯ブラシを便器に擦り付けたり
そんな悪意に満ちた映画が多かったのに。さて今は。

ずっと父につきまとう男は、実は父の恋人!
母は父がゲイとわかって結婚した?
お金で娘二人産んだの?やる事やったの?
で冷め切った父と母の関係。
…色々とナゾだらけ。

疲れ切ったソフィー・マルソーは、
血しぶきブシャー!なホラー映画見てリフレッシュ…。

とりあえず父は自分勝手な人だったのはわかる。
お金あるから、やりたい放題。
そんな人にふさわしい終わり方ではないか。

ハンナ・シグラも出演してます。(スイスの担当者)。
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