ここでも告知されているように、原作ありのリメイクとしてのインド映画です。したがって原作がある以上、それを大きく超えることができない、という事情は存在します。
ただ、インド映画ですので、インド映画お約束のダンスやソングシーンは結構登場します。

また、ストーリーが原作と若干変わっているようですが(原作を知らない…)、それでも、けっこうわかりすい展開だし、字幕も丁寧なので、そこまでストーリーを追うのに困るところはないかな、というところです。

「純粋たるインド映画ではない」ものの、「インド映画あるあるの、180分超えの長すぎ」でもないので(一応、160分ほど)」、「インド映画ってこんな感じで進んでいくんだ」という感じでの「インド映画入門編」という観点ではおすすめです。一般指定なので、表現もかなり緩和されています(ジャンルとして分類すれば、アクションもの(一部、カーアクション等もあります)に分類されます)。

ただ、インド映画といえば「別の意味で」お約束の、最初に出てくる謎の超長文(何を書いてあるのかさっぱりわからない謎の表示。多分検閲関係?)や、たばこを吸うシーンほかで左下に登場しまくる例の「たばこはだめよ」「お酒はダメよ」のあの「容赦ない謎の警告表示」(これも当局のご意向?)も一切でないです。その点は注意です(これが「ある意味」インド映画のお約束と考える向きもあるので、これがない映画は、あれ?インド映画枠だっけ??ということになりそう)。

 ※ この関係もあり、インド映画で時々求められる、インド文化(特にインドの古代王朝がどうだの、シヴァ神がどうだの)といった、「文化的な理解」も大半出てこないです(ただし、インド映画おなじみのダンスシーンとソングシーンは出ます)。

特にストーリーとしては問題はないし、原作が存在する以上、あれこれ書くと誰が犯人だの動機だのはネタバレになるので(そして、映画の趣旨的にアクションものなので、その割合はどうしても大きい)、その辺はやめておきましょう。