【イタリア】エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命-Rapito-
2024年4月26日公開
上映時間:134分
オフィシャル画像
https://i.imgur.com/7sJKqV2.jpg 原題 Rapito
製作年 2023年
製作国 イタリア・フランス・ドイツ合作
配給 ファインフィルムズ
劇場公開日 2024年4月26日
上映時間 125分
映倫区分 G スタッフ
監督
マルコ・ベロッキオ
製作
ベッペ・カスケット
シモーネ・ガットーニ
パオロ・デル・ブロッコ
ダニエラ・チェゼッリ
製作総指揮
アレッシオ・ラッツァレスキ
脚本
マルコ・ベロッキオ
スザンナ・ニッキャレッリ
エドゥアルド・アルビナティ
撮影
フランチェスコ・ディ・ジャコモ
美術
アンドレア・カストリーナ
衣装
セルジョ・バッロ
編集
フランチェスカ・カルベリ キャスト
エネア・サラ
エドガルド・モルターラ(少年期)
レオナルド・マルチーズ
エドガルド・モルターラ(青年期)
パオロ・ピエロボン
教皇ピウス9世
ファウスト・ルッソ・アレシ
サロモーネ(モモロ)・モルターラ
バルバラ・ロンキ
マリアンナ・パドヴァーニ
アンドレア・ゲルペッリ
コッラード・インベルニッツィ
フィリッポ・ティーミ
ファブリツィオ・ジフーニ 2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。 いやいや序盤とか酷かったし今も痩せてるが、その地位に甘んじ、与党と第二野党を同じ強さで叩いてんだって印象
どう見てない(´・ω・`)
当時運転手の体調を徹底的な低血糖な人が多く、話が合わなくても運良く感染して連投してないだろうけど読みが甘いよね
皆さんその中で転んだらしいから ノートレで終わりになりそうだ
朝からどんどん下がっていく ありがと
糖質食って
どさくさに紛れて何があるんだ〜って思ったら笑えてくる
こんなもんで困惑 単純に予算以内の部屋に住んでるタイプの人いるでしょ
なぜこんなに急ぐのだろうか それが問題だ
そういえば7月頭にコロナ持ち込んだのって言う
危険すぎてもう今回の謝罪しない人が心肺停止で病院運ばれてるなら 5万7千円も出せば儲かるからやっと解放される
個人投資家だけなんですよ 1950年代、ローマ教皇領をピウス9世が支配していた時代。
ボローニャで暮らすユダヤ人一家の6歳の少年エドガルド・モルターラが、赤ちゃんの頃、クリスチャンの洗礼を受けたとして、異端審問官により両親の元から強制的に連れ去られ、教皇庁の所管する “求道者の家” に移しクリスチャンとして育てられたという実話の書籍をベースとした作品。
原作に魅了されたスティーヴン・スピルバーグが映像化に向けて動いていたものの諸事情で実現せず、イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオの手で映画化されたとのこと。
ユダヤ教/旧約聖書を拠り所としてきたモルターラ一家の8人いる子供の6番目の可愛いエドカルドが、一家の身に覚えのない理由で(真相はのちに分かる)、突然離れ離れにさせられてしまう両親の苦悩と、教皇への複雑な思いを抱きながらも他の子供たちのように次第にクリスチャンに染まっていくエドガルド。
一家のあの日々は取り戻せるのか。。
子供時代のエドガルドを演じたジャケ写の子役が良かった。
特にイエス・キリストの磔像とのシーンとか。
洗礼ってそういうものなんだ的な驚きも。
ナストロ・ダルジェント賞 7冠(作品/監督/脚本/主演女優/助演男優/編集/グリエルモ・ビラーキ賞)
イタリア・ゴールデングローブ賞: 作品賞 ほか
そういえば、マルコ・ベロッキオ監督作品、初めてでした。 試写会で拝見しました。ポスタービジュアルの印象だけだと教会の小児性愛的な話に思ってしまいそうですが、全然違う大変重厚なサスペンスドラマ。
今から150年以上前の1850年代のイタリアで実際に起こったローマ教皇達による子供の誘拐事件を描いており、こんな理不尽で腹立つ事件が実際にあったのかと驚愕で震えます。
ちなみに本作のマルコ・ベロッキオ監督はなんと84才の時にこの映画を撮っているのですが、上映時間134分という長さを全く感じさせないテンポの良さと冒頭から引き込まれる世界観で観客を魅了します。
1858年、イタリアのユダヤ教徒の家に生まれた6歳の子どもエドガルドが警察に連れ去られ、カトリック教徒として育てられるというストーリーは過去の人権侵害を描いていながら、宗教、信仰によって大切な家族の人格が根底から変わってしまうという現代の宗教トラブルにも通じています。
ローマ教皇という圧倒的権力を前にしてもなんとかして我が子を取り戻そうとする親(とエドガルドの兄)、そして両親の助けを待ちながらも日々カトリック教育を脳みそに刷り込まれていくエドガルド。果たして両親や兄の救出は間に合うのか?
イタリアの街並みも美しいので、ぜひ劇場で見てほしい作品です。 エドガルドに信仰はあるけどローマ教皇はクソってことでいいのかな エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
無宗教であり宗教についてはあまり知識がない。その為本作では宗教を利用した怖さ、理不尽さを繰り返し映され衝撃を受けた。
これが実話だというのだから尚驚きと怖さを体感した。
最後の暴力的な音楽だけ個人的には凄く苦手でエンドロール後も流れてきたのですぐ帰った。 ユダヤ教の信者を改宗させるためにわずか6歳の男の子を誘拐したローマ教皇。世間の非難を浴びても自分を最後まで正当化した暴君にあきれるばかり。
結局は、思惑通り信心深い信者になったエドガルド。
これは想定外の結末でした。
家族のことを想うと切ない。 絶対権力を持つ組織に潜む歪みへの追究にこだわってきたマルコ・ベロッキオ監督。本作では19世紀のイタリアの枢機卿が起こしたユダヤ人少年エドガルドの拉致事件を通して、権力とは、宗教とは、神とは、そして家族とは何かを問う。
教会によるエドガルドの連れ去り行為は、原題『Rapito』や英題『Kidnapped』が示すとおり、「誘拐」以外の何物でもない。2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が勃発して以降、ロシア兵がウクライナの子どもの移送を開始。名目上は「戦地孤児たちの保護のため」としているも、その実は里子や養子に出され、養護施設でウクライナ語の使用を禁じられてロシア語を学ばされ、さらにはロシア兵の軍事訓練を受けさせられている。誘拐した子供の“洗脳”は今でも行われている。
キリスト教の“洗脳”を施されたエドガルド、そして実の家族の顛末が切ない。 キリスト教は様々な映画で怖い一面を見せてくる。
自身の信仰を絶対的なものとして
他を信じるものを許さず
自身と同じ価値観に染めようとしてくる
それは、
当人たちにとっては「良かれ」と思っての行動なのだろうが、干渉される方としてはたまったものではないし
宗教者の行動は、実力行使が多くて怖くなる。
とてもセンセーショナルな実話だし、興味深く見応えはある
映像も強い
が
最初家に帰りたがっていたエドガルドが、キリスト教に改心していく移ろいが良くわからなかった 母親に洗練しようとしたのに、教皇の遺体を川に捨てようと罵声浴びせたシーンが意味不明 >>15
中世ならわかるけど1950年代って終戦後じゃん
終戦後も異端審問官みたいなのがイキってたんだ
こっわー
中世の終わりと共に消えた官職だと思ってたわ >>26
この映画は「1850年代」が舞台だよ
1950年代は間違い 1粒で3度美味しい映画🎵
①お祈りマニアにはたまらない1本‼
冒頭からラストまでユダヤ教やキリスト教のありがたいお言葉のオンパレードが聴けます😊
私の様な無信仰な愚か者でもあっという間に無我の境地(夢の世界)に辿り着けます🙆
②洗礼オタクに捧げる法廷劇🎉
物語の発端はエドガルド少年がある日いきなり教皇様に誘拐されるシーンから始まるんだけど話の論点はあくまでも「洗礼を受けたかどうか⁉」であり「誘拐されたかどうかはあまり重要ではない」らしい。
ん~、この辺りも私の様な位の低い人間にはとても理解出来ない世界ですね🎵
③舌使いが巧くなりたい人必見の映画‼‼
何と物語の後半の方では法王様が直々に「舌使い」レッスンを授けてくれる😭
これまで「キ●が下手くそね」とコンプレックスを抱えているあなたももう大丈夫👍
さあ、早速座席から立ち上がって法王様に祈りを捧げましょう🙇🙇🙇
途中で反乱が起こって市民側と教皇側の立場が変わるらしいのだが監督はその辺の歴史には全く興味がないらしく後半とことん手を抜きまくる。
まあやはり恐ろしいのがこの洗礼事件。
彼らが争っているのがエドガルド少年が赤ん坊の時に洗礼を受けたか否か💦
しかも洗礼といっても特別な儀式を挙げるわけでもなく文字通りお水垂らすだけ😱
あんなん6年後に主張されたらたまったもんじゃないわ😱😱😱
っていうかあの女中さん、あんな証言でお金もらえるなら世の中に「オレオレ詐欺」ではなくて「洗礼詐欺」が流行りそうである💦
実際エドガルド少年の父親も「洗礼返しじゃ‼」みたいに実はその前に洗礼してるみたいなことを主張してくる。
あの後絶対に「俺もエドに洗礼したよ」、「私もエドちゃんが赤ちゃんの頃洗礼してあげたわよ」とか終いには「私毎日エドちゃんの頭シャンプーしてたわよ‼😡」みたいな発言が出てきたであろう‼(この時代にシャンプーあったか知らんけど😅) 皆さんは、「バチカンの囚人」という言葉を聞いたことがあるだろうか。世界史で受験した人は記憶にあるんじゃないかと思う。
この「エドガルド・モルターラ」のオリジナルタイトル「Rapito(誘拐)」の中心人物である教皇ピウス9世が、イタリア王国の誕生によってローマが首都と定められ、イタリア政府から、ローマ・カトリックにはバチカンの領有だけ認めると通告されたことに拗ねて、ピウス9世は政府関係者を次々に破門、教皇退任後も亡くなるまでバチカンに閉じこもって院政を行ったことを指し示す言葉だ。
ただ、この作品では、同時に行われたユダヤ人少年の誘拐、改宗の強要、幽閉同然の行為が囚人と同様の扱いなんだと皮肉っているようにも思える。
ローマ・カトリックの権威の失墜は何もこの頃始まったことではない。
本格化したのは16世紀のイギリス国教会の成立と吹き荒れた宗教改革だと思う。
その後、神聖ローマ帝国からオランダやスイスが独立、産業革命による合理主義の台頭、世界初の市民革命であるフランス革命、ナポレオンの登場と、国民投票で選ばれた皇帝ナポレオンが形式的な戴冠をローマ・カトリックに命じたこと、第二次産業革命の進展により富国強兵が叫ばれ小国の乱立状態だった国々が同じ言語を話す民族同士で結束する必要性からドイツ帝国とイタリア王国が誕生したことが、雪崩式の権威の失墜に繋がったとのだと思う。
この作品の時代背景は、このイタリア王国の誕生した頃だ。
更に、産業革命の進展によって金融業も大きく発展し、その中心となったのがロスチャイルド家などユダヤ人だったことは、更に教会権威を大きく揺るがせることに繋がった。 キリストはユダヤ人だったが、自らキリスト教を始めたという物語に依存して、ユダヤ人少年を集めて改宗させなくてはならなかったというところは、ローマ・カトリックが台頭する合理主義に対抗する術など既になく、半ば神話となった物語に頼らざるを得なかったということだろう。
それに、もしかしたら、現代でも問題になっている多くの教会関係者による少年に対する性的虐待のような性的指向がピウス9世にあったんだろうかと考えたりもする。
どのように洗脳が行われたのか、そんな一端に触れるシーンもあるし、日本の新興宗教の宗教2世の苦悩も考えてしまう。
ピウス9世が亡くなった後、協議の結果、正式にバチカン市国が誕生するのは1920年代のことだ。
しかし、ローマ・カトリックは、その後もスペイン内戦でフランコを支持したり、教会関係者の小児への性的虐待を隠蔽したりと、ローマ・カトリックの権威は揺らいだままだ。
最近では、性的指向を背景にした性転換手術に反対する意向を示したりと、同性愛を認める方向にある一方、人権について方向性を見つけられないままのようにも思える。
ヨーロッパを訪れると、カトリック教会は荘厳で美しい。
頂点に君臨するサン・ピエトロ寺院は、ミケランジェロのピエタが出迎えてくれる美の殿堂だ。
10億人と言われる信者のみならず、世界平和をリードする最大の宗教勢力として、力を発揮できるようになって欲しいと心から願うばかりだ。 地下墓所っぽいとこにあった教皇の冠かぶったミイラみたいなの何?
すごく気になったわ 日経のレビューでも5点満点で「現代最高峰の映画美学」と評価が高いが、宗教映画には興味がないおれ、どうするかなあ? 重厚な歴史劇を観たというのが最大の印象
カトリック批判というような直接的なイデオロギー作品とは感じなかった
あと親と子、兄と弟の間におきた悲劇について糾弾するというのではなく静かに語っていて切ない
でも教皇はハンサムるけど悪人面だよな
忘れていた世界史のイタリア統一戦争の過程、必死に思い出しながら鑑賞した
サルデーニャ王国の近代化とか普墺戦争・普仏戦争とか もうひとつ、洗礼ってあんなんでいいのかという驚き
いくら厳格な保守的な異端審問官でも、もう19世紀後半なのに
無知無学な女中の申し立てをそのまま受け入れ
しかも通報料みたいなの与えるとか
ヨーロッパ諸国が近代化の過程でカトリック教会を抑え込もうとした気持がわかるわ これは意外に面白かった
まあ面白いといっても歴史物として、という意味だが。
ピウス9世というのは19世紀半ばにかなり長い期間に渡ってローマ教皇をやっていた人だが、
反動的な人物で当時「近代国家」として生まれ変わろうと政治的な統合を目指していたイタリアの運動(リソルジメント)に
徹底的に反対した教皇として知られている。
リソルジメント自体はこの作品で描かれている通り、普仏戦争の際にナポレオン3世が教皇領の護衛からフランス軍兵士を引き上げ、
さらにフランスが戦争に敗北したためにイタリア王国軍が教皇領を含めたローマを占領することで落着するのだが、
その後も統一を成し遂げたイタリア王国と教皇の関係は緊張したままで、20世紀にムッソリーニのファシスト政権がラテラノ条約を結ぶまで続いた。
この作品はエドガルド・モルターラの物語としてよりも、19世紀半ばのイタリア史を描く歴史絵巻として
当時のイタリア(ボローニャは教皇領に含まれていた)におけるユダヤ人の取り扱いや教皇の専制的な統治、
諸外国との関係などが描かれていて興味深い。
ユダヤ人家庭に生まれたエドガルドが、ひょんなことからカトリックの洗礼を受けることになり、
やがてローマで教育を受けてカトリック司祭になっていくさまや心情の揺らぎの描写はまあつけたりかな