「おばちゃん、いけないんだよ。人を身なりで判断するからこういうことになるんだよ」
「あんただって、一文無しの貧乏爺って言ってたじゃない」
「あのなり見れば、誰だってそう思うよ」
「にいさん、今、身なりで人を判断したらダメだって言ってましたよ」
「理屈を言っちゃいけないいんだよ、俺は、この家に来た幸せを逃がしちゃったって言ってんの」
「でも、コーホー先生みたいな偉い方が、なんで、うちなんかに泊まったんでしょうね?」