図説 指揮者列伝 世界の指揮者一〇〇人 ふくろうの本 世界の文化 河出書房新書
グスターボ・ドュダメル、1981.1.26〜:ベネズエラ
しかしそれ以上に驚くべきは、ベネズエラの音楽事情である。貧困や麻薬や犯罪から青少年を
守り健全に育てようという目的で立ち上げられた「システマ」と称する音楽教育システムでは、
子供が2歳半になって希望すれば、国から無償で楽器が貸与され、全国で約90ある音楽学校
や、約200あるユース・オーケストラや児童オーケストラに参加して練習ができる。ドュダメル
も、そんな音楽システムで育ち、欧米の主要オーケストラに迎えられるまでになった。反米
チャベス政権の文化政策は、見事というほかない。
日本でできるか難しいがベネズエラではここまでしているらしい。時代が変わったことを
認識してほしい。
今、MAHLER 7 SIMON BOLIVAR SYMPHONY ORCHESTRA OF VENEZUELA
GUSTAVO DUDAMELを聴いている。
これを参考にしてほしい。