現代視点 織田 信長 戦国・幕末の群像 旺文社
とらわれぬ男、峻烈なる天下人 織田信長
布武 桶狭間から姉川へ至るわずか十年(一五六〇〜一五七〇)の間に、
一地方大名の信長は堂々たる大大名にのしあがる。尾張から美濃、上洛を
経て北陸平定へと、信長は満々たる自信で天下に武を布いてゆくのである。
革命 天正三年(一五七五)五月、日本史にひとつの゛革命″がおきた。
長篠合戦での信長の圧倒的勝利は、戦さのスタイルを以前と以後に切断した
゛革命″であり、同時に、旧時代に対する新時代の勝利宣言でもあった。