他スレより

マウチェリが「指揮者は何を考えているか」で書いている
「 録音と生演奏とは関係はあるが、まったくの別物」だと

バイロイト音楽祭でのフルトヴェングラーのべ-トーヴェン《第九》は、
最後の部分でオーケストラが大混乱に陥っており、高校生の頃に
笑い転げながら聴いた

しかし、実際の演奏は偉大にして神聖なるドイツ音楽の再生の場であり、
最も偉大 な存命のドイツ人指揮者は、世界中から愛されている最高傑作の
コーダに挑みかかり、誰にもできないような速いテンボで指揮していた

70 年近く経って、リビングルームでその録音を聴き「アンサンブルが
合っていない」などと馬鹿にしながら、冷めた気分でその価値を
判断する権利など、私にはない