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大阪モノレール 業者を泣かせて逃げ切った (1) [無断転載禁止]©2ch.net
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0001名無しさん
垢版 |
2017/07/27(木) 20:08:54.37ID:BFUGgzh00
 大阪のモノレール建設に伴う出来事だ。モノレールは法律上路面電車と同じ扱いだから、特に理由のない限り公道に沿って建設される。公道のない所にモノレールを走らせようとすれば、公道も一緒に造ることになる。

 T市のある池内の中をモノレールが走ることになった。公道もその池の中に建設することになる。ところがこの池は遺跡の中にあった。
 
 遺跡の中で道路がつくられるのだから、発掘調査が必要になる。発掘は競争入札にかけられ、D社が落札して発掘に着手した。

 当初は池の土手も含めて発掘調査する設計であったが、土手の発掘は直ぐに出来ないことが判明し、土手を残したまま先に池の中から発掘することになった。

 すると現場に機械や資材を搬入する進入路が必要になる。落差8mの池の底まで仮設進入路を造成する工事は当初設計にない別工種であるから、本来なら新たな設計書を作成して別途に競争入札をせねばならない。

 しかし発注者は担当者間で交わす打ち合わせ簿だけで、D社にこの仮設進入路の追加工事をさせてしまった。数百万円もする工事を、設計書も見積り合わせもなく、そして契約書もなく、施工させたのである。

 そして発注者はこの契約していない追加工事の代金を、中間払いという形で支払った。しかしこれが会検に見つかったら大変なことになると、今度は設計書の改竄に着手した。

 それは追加工事分の入った設計書を新たに作成したもので、会検にはこれを見せて仮設進入路工事費の支払いは正当であると装ったのである。つまりこの発掘には、入札時に配布された当初設計書以外に、会検提出用の改竄設計書の二種類が存在することとなった。
0002名無しさん
垢版 |
2017/07/27(木) 20:14:30.08ID:BFUGgzh00
当初設計書では、池の中はヘドロなのでこのままでは発掘が困難であるとして、ヘドロ(土壌)改良工事が含まれていた。

どれ程の量の改良剤が必要なのかについてヘドロを採取して検査せねばならないのだが、発注者はそんなことをせずに、いい加減な数字の量を設計書に書き入れていた。

それは池のヘドロが固いコンクリートの塊になって、発掘する際には削岩機が必要になる程の量であった。

これに気付いた発注者はD社にヘドロの採取と検査をさせて、改良剤の適切量を調べさせた。しかしこれに要した費用は、発注者は全く出さずにD社にすべて負担させた。

ヘドロ改良工事については、まだ話が付け加わる。

発注者は改良工事に使う地盤改良剤を地元要望があったからとして「環境に優しいものを使え」と指示した。D社は当然どういう製品の改良剤を使えばいいのかと聞くが、発注者は「環境に優しいものを使え」の一点張りで、具体的にどの製品かを指示しなかった。

困ったD社はいろいろ探して「環境に優しい」と書かれた製品の広告を見つけ、これではないかと発注者に尋ねた。

しかしそれは当初設計にある製品より三倍以上も高価なものだった。結局、発注者は「環境に優しいものを使え」という指示を撤回し、当初設計の製品を使うことになった。

その間、何ヶ月もの時間を浪費したのであった。

当初設計では池の土手も発掘の対象であった。土手を除去するのであるから、大雨に備えて仮設堤防が必要になる。しかし発注者は設計にこの仮設堤防工事を入れ忘れていた。

仮設堤防が必要性は常識で当たり前のことだから、発注者側の一方的ミスである。この仮設堤防の造成費だけで千万円以上は必要になる。うっかりミスで済まされるような金額ではない。設計にないから、当然D社との契約にも入っていない。
0003名無しさん
垢版 |
2017/07/27(木) 20:16:19.57ID:BFUGgzh00
当初設計書は仮設堤防が抜け落ちていただけではなかった。コンクリート構造物撤去や既存フェンス撤去などの工事量も、発注者はヘドロ改良と同じように根拠のない適当な数字を設計書に書き入れていた。

するとこの設計書を受け取ったD社は、なぜこんな工事が必要なのか、それに撤去工事の数量は現地で調べてみると全く違う数字になる、一体全体どのように施工するつもりで作られた設計書なのか、いくら見ても理解出来ないものなのであった。

D社は施工計画書を作る際に、これはどういう工事をすればいいのかと発注者に聞いても、発注者は自分の言う通りにすればいい、の一点張りで答えなかった。

設計書に記載されている各工種の工事量の数字の根拠となった図面や計算式を見せてくれと言っても発注者は拒否した。実際に施工した分のお金は払うのだから設計書の数字は気にしないで工事すればいい、すべて設計変更で対応するという理屈であった。

D社が施工計画書を作れずに戸惑っているうちに、発注者はD社の現場代理人はやる気と誠意がないとして、代理人の変更を強制した。しかもその変更強制が大勢のいる前でD社を糾弾する形で行われたのであった。

この時のD社は、自分たち業者は発注者の言うことを何でも聞かねばならないと思っていたから、この時に何の反論もせずに代理人の変更を心ならずも受け入れたのであった。
0004名無しさん
垢版 |
2017/07/27(木) 20:18:36.02ID:BFUGgzh00
現場代理人の変更で恥をかかされ、またヘドロ改良で損害を強制されたD社は、仮設堤防の追加工事の要請を拒否した。

契約にないだけでなく、仮設とはいえ堤防であるからそんな工事をしたことのないD社は安全を担保できないという理由であった。

仮設堤防なしに土手部分の発掘はできない。

しかしD社はこれ以上追加工事しないと言っている。発掘終了の期限の順守を約束していた発注者は、土手部分の発掘が必要なくなったとして、発掘しないことにした。

これによって設計書にいい加減な数字を書き入れていた矛盾がすべて解決した。発注者にとって最善の解決法である。

しかし土手部分の発掘は契約にあるものだから、これをしないということはD社にとって減額となる。D社は減額を受け入れるしかなかった。

これがほんの十数年前の話。本当かどうかは発注者側に聞いても分からない。D社だけが知る実話である。お上に逆らえない業者の悲哀そのものである。

D社の関係者が、お上は業者は何でも言うことを聞くと思って無茶を言ってくる、今思い出しても腹が煮えくり返ると怒るばかりであった。
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