米プリンストン大学の天体物理学者ジェニー・グリーン氏は、

「ガスの運動に基づいてブラックホールの質量を見積もる手法は、

小さい銀河から始まり、どんどん大きい銀河に適用されるようになっていきました。

そろそろ、この手法を正しく調整する段階に来ているのかもしれません」と言う。

新しいデータはブラックホールの質量を推定するのには役立つが、

M87のブラックホールの事象の地平線の範囲を厳密に決めるのは少々難しい。

画像を見るとわかるように、中心部の黒い円のシルエットはぼやけている。

その正確な直径は、ブラックホールの回転速度や、宇宙での正確な向きなど、

まだ明らかになっていない多くの要素に依存している。