中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)は12日、

中国の投資ファンドや台湾企業による「Suwa(スワ)コンソーシアム」から

最大800億円を第三者割当増資などで調達し、

計1170億円の資本増強を行うと発表した。

国の旗振りで設立した「日の丸ディスプレー」は中台連合の傘下に入り、

日本の政府系ファンドINCJ(旧産業革新機構)は追加支援をするものの、

筆頭株主の座を降りる。

中台連合は中国のファンドや台湾のタッチパネルメーカー

「TPKホールディングス」で構成しており、当初は議決権の49.8%を握り、

最大65%強に拡大できる仕組みとした。

JDIは液晶や有機EL(エレクトロルミネッセンス)開発・生産で協力する。

資本増強は業績低迷に伴う運転資金の確保などが狙いで、

各国当局の承認を得て年内に完了する予定だ。