「首位」に立ち、巨大ITなど異業種を巻き込んだ

次世代技術の覇権争いに立ち向かう構図となる。

次世代技術は、

インターネット対応のコネクテッドカー(つながる車)、

自動運転、シェアリング、電動化の英語の頭文字を取って

「CASE(ケース)」と呼ばれ、

巨大ITなどとのグローバルな開発競争が激烈を極める。

とりわけ、自動運転分野は米国のグーグルやアップル、中国・百度(バイドゥ)などが

膨大な資金を投じ、人工知能(AI)を軸に技術水準の高度化に躍起だ。

膨大な蓄積データの解析に強みを持つ

巨大ITによる「勝者総取り」(自動車大手役員)を回避するため、

「志を同じくする仲間を広く求めていく」(社長)という緩やかな連合づくりの照準は

「AI革命の指揮者」を目指すソフトバンクグループの会長兼社長にも向けられた。

同グループとは昨秋、自動運転など次世代移動サービスを手掛ける共同出資会社を設立。

新会社にはスズキやマツダ、スバルなどトヨタ陣営各社が出資しており、

自動運転分野の遅れを取り戻す舞台となる。