【北京】中国政府は8日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、

同日午前0時(日本時間同1時)時点の死者は722人、感染者は3万4546人に増えたと発表した。

このうち重症者は6101人。

死者は首都・北京で2人目が確認されたほか、湖北省で81人、黒竜江省で2人、

河南省、甘粛省で各1人増。甘粛省の死者は初めて。

新型肺炎の死者数は、2002〜03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の

全世界の死者774人に迫る勢いだ。

中国本土全体の新たな感染者の報告は、前日まで2日連続で減少していたが、

8日は3399人と再び増加に転じた。

ただ、このうち湖北省以外は4日連続減となる558人で、

中国メディアは「朗報」として強調して伝えた。

中国本土以外では、日本やシンガポールなど27カ国・地域で

320人以上の感染者が確認され、フィリピンと香港で各1人が死亡した。