概念実証(がいねんじっしょう、英: Proof of concept、ポック、ピーオーシー)は、

新たな概念やアイデアの実現可能性を示すために、

簡単かつ不完全な実現化(または概要)を行うこと。

あるいは原理のデモンストレーションによって、ある概念や理論の実用化が可能であることを示すこと。

概念実証は一般に完全に機能するプロトタイプへと至る前段階と見なされる。

資金を提供する側にとってはリスクを低減させる手段であり、

資金提供を受ける側にとってはより多くの資金を提供してもらう手段である。

これを主として行う職業としては、企業における研究開発職や

クリエイターやアーティストが挙げられるが、

それ以外にも様々な箇所でこの実証作業が見受けられる。

例 映画
『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』、『300 〈スリーハンドレッド〉』、

『シン・シティ』はいずれも役者はブルーバックの前で演技し、

ほとんど全ての背景をCGIで合成している。このような映画では、
概念実証として短篇映画を製作し、最終的な見た目や技術的課題の有無を確認している。

『シン・シティ』では、監督のロバート・ロドリゲスが概念実証フィルムを制作し、
原作者のフランク・ミラーに対して原作に忠実な作風を維持していることをアピールし、
映画化権を獲得するのに一役買った。ロドリゲスは目当ての役者を説得するのにも
同じ概念実証フィルムを使った。