香港の大型クルーズ船「ワールドドリーム号」で、中国南部・広州を起点に

ベトナムを周遊した1月下旬と、香港から台湾を巡る2月上旬との2度の航海中に

新型コロナウイルスによる肺炎の集団感染が起きていた可能性が高まっている。

1月下旬の航海に乗船していた少なくとも5人が新型肺炎に感染していたことが判明。

同号は5日から検疫のために香港に寄港し、7日現在、乗員乗客約3600人は上陸を禁止されているが、

30人余りに発熱などの症状が出ており、3人が香港の病院に運ばれた。

在香港日本総領事館は「日本人の乗員乗客が複数人、船内にいる」としている。

現時点で健康状態に異常はないという。

ワールドドリーム号は1月19〜24日、広州から出航して、

ベトナム中部のニャチャンとダナンを訪れ、広州に戻っていた。

中国メディアによると、乗員1814人、乗客4482人の中に

新型肺炎の感染者が集中する湖北省籍108人(うち28人は武漢籍)が含まれていた。

7日までに、このときの乗員乗客5人の感染が確認されている。

その後、同号は2月2日に香港から新たなクルーズに出発。

3日に台湾北部・基隆港に短時間停泊し、4日には台湾南部・高雄港に接岸したが、

感染者がいる可能性があったため、乗客の上陸は認められなかった。