【ローマ、ワシントン】イタリア政府は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、

国内全ての教育機関を5日から15日まで休校にすると発表した。

米国でも、西部カリフォルニア州の最大都市ロサンゼルス市などがある

ロサンゼルス郡で、非常事態宣言が出され、対策を強化する。イタリアでの休校は、

感染者が多い北部の州などで、2月下旬に実施されており、全国に対象を広げる。

イタリア政府はスポーツイベントを、4月3日まで無観客で行うことも決めた。
サッカー・イタリア1部リーグ(セリエA)の試合も対象となる。
映画館や劇場は、1メートル以上の対人距離を保った上での営業は認められるが、
事実上、入場制限か休館を余儀なくされる模様だ。

非常事態宣言を出したロサンゼルス郡の保健当局は、新型ウイルスの検査態勢を強化する。
また、熱やせきなどの症状がある人の外出自粛なども求めている。

米国では西部を中心に感染が広がっており、米CNNテレビは4日、
カリフォルニア州とワシントン州で、それぞれ感染者1人の死亡が確認されたと報じた。
米国でワシントン州以外の死者は初めてで、死者は計11人となった。

カリフォルニア州では、サンフランシスコ市が、2月25日に非常事態宣言を出している。 

【ニューヨーク】ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナウイルスの感染者が
州内で急増し、76人に達したとして、非常事態宣言を出した。

クオモ知事は記者会見で「深刻な状態だ」と述べ、感染拡大防止のため、

住民に注意を呼びかけている。知事によると、76人のうち、ニューヨーク市内の感染者は11人。

ニューヨーク郊外のウェストチェスター郡で、57人の感染者が確認されているという。