復興事業で、裏金1.6億円 大手ゼネコン幹部に過剰接待

鹿島幹部が、高額接待を受けていた仙台市中心部の歓楽街

東日本大震災の復興事業を請け負った

大手ゼネコンの支店幹部らに提供する目的などで、

複数の下請け企業が、不正経理による裏金作りを行っていたことがわかった。

確認した税務調査内容などによると、裏金は少なくとも、計1億6千万円にのぼる。

こうした裏金の原資は、復興増税などを、主な財源として投じられた国費だった。

取材で確認できたのは、清水建設、安藤ハザマ、鹿島、大成建設(いずれも本社・東京)の

幹部らへの提供を目的にした、下請け企業の裏金作り。

津波災害による、がれき処理工事や、原発事故災害の復興・再生事業など、

巨額の国費が投入された。事業の現場で行われた裏金作りに

幹部が直接関与するケースもあった。資料や複数の関係者の証言などによると、

裏金は主に、工事費の水増しによって作られ、

ゼネコン幹部らへの現金提供やキャバクラでの過剰な接待費、

海外旅行費などに充てられていた。