東芝は、18日、会長兼最高経営責任者(CEO)が、4月1日付で社長に就任する人事を発表した。

社長兼最高執行責任者(COO)は、代表権のない取締役会長に就く。三井住友銀行出身。

東芝の社長に、外部出身者が就くのは55年ぶり。会長と社長を入れ替える異例の人事で、

権限を集め、意思決定の迅速化を図る。

社外取締役でつくる指名委員会で人事案を決め、18日に開いた取締役会で決議した。

CEOを続けるが、COOはなくし、車谷氏の権限をより強化する。

IT事業などで「激しい市場環境の変化に対応するため」(同社広報)という。

元三井住友銀行副頭取で、2018年4月に東芝会長に就任し、

不正会計問題と米原子力発電事業の巨額損失で

経営危機に陥った東芝のかじ取りを任された。

東芝は23年度を最終年度とする経営再建計画を掲げており、

目標達成に向けて経営判断を速める必要があると考えた。

これまでは生え抜きが、支えてきたが、現在の経営体制の発足から

2年が経過するタイミングで、権限を強化することを決めた。

対外的な活動を中心に担う。