メニューコスト関連:

Small Menu Costs and Large Business Cycles: A Macroeconomic Model of Monopoly(PDF) (英語)
Quarterly Journal of Economics. 1985;100(May):529-537.
http://scholar.harvard.edu/files/mankiw/files/small_menu_costs.pdf

日本語訳:
http://blog.livedoor.jp/sowerberry/archives/26972079.html
http://blog.livedoor.jp/sowerberry/archives/27117411.html
補足
http://blog.livedoor.jp/sowerberry/archives/27162481.html


 いくつかのケインジアンのモデルでは、価格は単純に外生的に固定されている。他のモデル
では、経済参加者が取引の前に、前もって価格を設定しておかなければならない。提示されて
いる価格を変更するのは、確かに費用がかかる。これらの費用は、新しいカタログを印刷した
り、販売員(販売店)に新しい価格を知らせるなどの費用を含む。しかし、これらの「メニュー・
コスト」は小さいものであり、従って、一般的に固定価格モデルを採用する理由としては、弱い
理論的基盤しか与えないと見なされてきた。しかし、この考えには見落とされている点がある。
小さいメニュー・コストでも大きな社会的損失を生み出す可能性があるのである。価格を修正
する費用は小さい、という主張だけでは、その費用が経済変動を理解する上で重要になる、
という主張を否定することはできないはずだ。
 この論文は、独占企業の価格設定の静的モデルを提示する。企業は前もって価格を設定す
る。そして、事後的に価格を変更するが、そのときには小さいメニューコストを払なければなら
ない。この論文で私は、企業の価格最適化の方法は、社会的に見て決して最適でないことを
示そうと思う。

メニューコストについては以下の方も参照
Relative-Price Changes as Aggregate Supply Shocks (PDF) (英語) (with Ball L)
Quarterly Journal of Economics. 1995;Feb:161-193.
http://scholar.harvard.edu/files/mankiw/files/relative-price_changes.pdf