not even のあとに名詞とか数詞が来れば、すぐに意味はわかるよね。
たとえば not even 200 yen だったら「200円さえない」わけだから、本当は
1,000円ほど必要なのに、200円さえないのだと言いたいわけだ。

didn't even go to college なら、大学院どころか大学さえ行ってないって
感じだよね。

しかしそのようには解釈しづらいような not even もあるね。
今回のような場合がそうだよね。I'm not even ready. なら、他の人が
言ったように確かに「準備さえできてない」わけだから、実質的には
「準備ができていない」というのと同じような意味になるはずだと
思ってしまうよね。

そういう時には俺は、not を強調して「まったく〜がない」というふうに
解釈すればいいと思っている。たとえば
He doesn't even know AAA. だったら、知りさえもしないということだけど、
実質的には「知らない」というのと同じようにも思えるけど、それをもっと
きつく言いたいのだと俺は解釈する。だからたとえば「まったく知らない」とか
「ぜんぜん知らない」という感じだと俺は思っている。

ともかく話者が「(単に)知らない」というのではなくもっときつく言いたいのだろう
と解釈しておけばいいと俺は思っている。そういう時に日本語でも
「知りさえもしない」とか「見向きもしない」と言って強調するよね。

もちろん、他の回答者が言うようにこの「さえ」とか「も」という言葉を
論理的に解釈してもかまわないけど、いつもそのように
論理的に説明できるとは限らないから、そういうときには単に「強調したい、
きつい語気で言いたい」のだろうなと俺は緩く解釈している。