>>411の続き

★ベルギー閣僚が懸念
中央政府が独立の動きを違法と断定するなか、カタルーニャ州議会は27日、独立宣言を可決した。
その後マリアノ・ラホイ首相は州議会を解散し、プッチダモン氏を解任。さらに12月21日に新しく州議会選を行うと決定した。
プッチダモン氏は中央政府の直接統治に「民主的に抵抗」するよう強く呼びかけた。中央政府は一方で、プッチダモン氏の出馬を認めた。

ベルギーのテオ・フランケン難民・移民担当閣外相は29日、地元メディアに対し、独立支持者の指導者たちを亡命させて保護することもできると発言。
スペイン中央政府がそれを覆すのは難しいだろうと述べた。
フランケン氏はロイター通信に対し「独立支持派がスペイン中央政府からぞんざいに実刑判決を示唆されたり抑圧されたりしている現状を見ると、
果たしてこの人たちが公平な裁判を受けられるか疑問だ」と語った。

プッチダモン氏がカタルーニャを離れようとしている様子は見受けられない。
独立運動の中心、ジローナ市でサッカー試合の観戦を予定していたが、姿を現さなかった様子。
試合はプッチダモン氏が支持する地元チームが、強豪レアル・マドリードに2対1で勝利した。

スペイン全国紙エル・パイスは28日、カタルーニャ住民のうち、州議会解散と選挙実施に「反対」と答えた人は43%だった一方、「賛成」は52%と過半数を少し上回っていたと報じた。
また55%が独立宣言に「反対」で、41%が「賛成」だったという。

中央政府がカタルーニャ州政府を直接統治する前は、カタルーニャ州は国内で最大レベルの自治権を保有していた。
独自の政府と州首相に加え、州議会と警察組織、それに放送局があったものの、現在すべて停止している。
カタルーニャは文化から環境、情報、交通機関、商取引に治安など、多くの政策分野で影響力があった。

<解説> 「沈黙させられた大多数」 ギャビン・リー、BBCニュース(バルセロナ)
カタルーニャの一方的な独立宣言に反対し、スペインの結束を訴えてバルセロナ市内を行進した人たちの多くが、
スペイン国旗を振り「スペイン万歳」「街の通りはみんなのものだ」などと叫んでいた。
カタルーニャの野党第一党は、州の「これまで沈黙させられた大多数」が声を上げているとした。
警察のヘリコプターが上空から警戒するなか、デモは平和な雰囲気で行われた。

デモに参加した警察官数人はBBCに対し、警察内でも分裂が深く、独立支持派の同僚が中央政府からの命令を無視すればどうなるのか心配だと語った。
鍵となるのは、未だにカタルーニャ州首相を自認するカルレス・プッチダモン氏の進退だ。プッチダモン氏は、州政府幹部や100人の役人と共に、中央政府から職務を解任された。
プッチダモン氏の職権は事実上、12月の選挙までスペイン副首相に移行された。
独立支持派は、中央政府による独立派指導者の強制解任に抵抗するよう、互いに呼びかけ合っている。
(英語記事 Catalonia independence: Huge Barcelona pro-Spain rally)

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