北岡神社の祇園祭について

民衆から見た祇園祭とはどのようものであったのでしょうか。

その様子は天和三年(1683)に肥後藩士が熊本城下における武家社会の年中行事や風習を書き綴った 『歳序雑話』に記されており、
「この祭に参拝する人々が幾重にも取り巻くほど大勢おり、軒並み連なっている茶店や仮屋で様々な珍しい食べ物や旬の果物等が売られた。
その賑わいは朝から夜、そして明け方まで続いた。

また月夜の下では、坪井川に舟を浮かべ琵琶や三味線の音色とともに優雅な宴が催されていた。」というのです。
祇園祭が夏の風物詩として民衆にとって欠くことのできない、大きな楽しみであったのかを知ることができます。