9/22(金) 12:03配信

堺市長選でも維新「都構想」隠しの姑息

吉村洋文・大阪市長が市に総合区を導入する大都市制度改革案を「カモフラージュ」と言い放ったことが波紋を広げている。

総合区とは政令指定都市の行政区の権限を格上げする制度だ。
全く性質の違う制度案を同時に作成するというややこしい事態に陥ったのは、大阪維新の会と公明党の政治的駆け引きの結果だ
そのため維新は、「大阪都構想再挑戦」を掲げながら、公明が推す総合区制度も検討することにし、公明への配慮を示している。

吉村市長は特別委員会の翌日、7日になって、お詫び。「カモフラージュと言ったことを忘れていた」と信じがたい言い訳をした。
支援者に囲まれるパーティーで「(大阪市を残す)総合区構想なんか本気でやってないよ」とつい本音が出てしまったということだろう。
それにしてもお粗末な発言だ。吉村市長は議会で常々「特別区(大阪都構想)も総合区も、どちらもベストな案を作る」と言っているが、カモフラージュにベストを尽くしているということだろうか。

現在、大阪市のお隣の堺市は市長選の真っただ中にある
大阪都構想の賛否を最大の争点として対決した結果、維新が敗北。堺市では大阪市ほど都構想の受けが良くないのだ。
堺市長選は今月24日が投開票。吉村・大阪市長発案の「争点隠し」で維新の新人候補が勝利するかどうか。維新の都構想の今後を左右し
維新の盛衰をも決めかねない選挙になりそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170922-00010000-socra-pol