しょせん国家といえどもあまたの大衆の群れにすぎず、官僚組織や軍隊組織でさえ
その本質は大衆であり群衆である。それを暴力によって統御するというのは正しい
社会の味方ではなく、群集を統御するのは正しい法理である。暴力や恐怖はそれを
裏付けるための効果的な機能(法術)にすぎない。

よって重要なのは正しい法を発見することであって、現実に統治者として人民を
統治する立場に立つべく不正な行為を行うことではない。