でも分かるんだよ、70年代中盤に向けてロックがどんどん複雑に細かく実験的・哲学的・内向的・重厚長大になっていって、
そのことにストレスを抱えた若い連中が「ロックをもう一度ストリートに戻そうぜ!」となる気持ちは非常に良く分かる。
いわゆる反動・振り子現象。
俺は後追いニワカプログレッシャだが、敵勢にもかかわらず当時のパンカーの気持ちは、むしろ支持をしたいくらいだ。

まビートルズが
必要に迫られてライブを止めてスタジオにこもって実験を重ねロックを進化させたのも、
そのことをもっと推し進める方向に専念した人達がプログレと呼ばれるようになったのも、
60年代後半のスタジオ技術の飛躍的進歩と合いまった時代の要請であって、必然の流れだったんだけどね。