死刑制度の窮極の目的は、公益の観点でいえば「これ以上、名誉ある人間である被告(加害者)が、人倫の上において
不道徳を為さないよう、名誉ある人間が名誉を保持するために、みずから死刑を受諾することを期待する」という点に
あるとおもうんだよね。そこをさらに踏み込んで、「これより後は、なにひとつ愚かな行為をなすことが不可能であり、
人間社会に最大限貢献することを、罰として受け入れることを期待する」刑罰があって良いとおもうんだわ。そういう
観点で終身医療検体の刑罰を提唱しておるのだ。これに対する想定できる批判は、人間内心の崇高な至上性に対する
不当な干渉が許されるかどうか、であるが、愚行を終身禁止する刑罰というものは、可能性としてあって良いのではないかと
考えておる。