しかし、完璧に釘装を行っても弛んでしまう事は勿論ある。

大半は、蹄が弱ってる場合や炎症がある等で普段通りの装着ができなかった場合、

これは元々釘装だけにしていた馬が消耗により蹄が弱くなった時、普段とは違う鉄を装着したり釘の種類等を代える。

接着装が増えている現代では、正しい技術を使えない人間が間違った装着をしてしまう事が増えており、西内の落鉄率0%、西内弟子の落鉄率20%、他の人間30%という様に、接着装落鉄率が増えているのである。

接着装は時間が掛かる為に、日を空けて4本脚をやらなければならず、勿論その分給与は割高であり、安易に接着装を勧める装蹄師がいるのも事実。

近年、JRAで実験が行われた際も、この事が問題視されていた。

蹄の問題は、まだまだ進歩途上であり、ウォッカに歯鉄を用いた西内荘の様なカリスマは日本では彼だけ。