ディープインパクトとキングカメハメハ。それぞれの父系が着実に広がっている、日本が誇るトップサイアーたちだ。
この2頭は、ともにダービー馬であり、ディープインパクトは3頭、キングカメハメハは2頭のダービーを送り出している。

(中略)

しかし、ディープインパクトもキングカメハメハも、
ダービー馬になった産駒が、古馬になってG1を勝つまでには到っていない。
世代の頂点に立つまでは順風満帆でも、その後は壁に当たっている。

「ディープ産駒の牡馬は、古馬G1を複数勝った馬がリアルインパクトしかいない。
確たる種牡馬として地位を築くためにも、
3歳G1に加え、古馬になってからもG1を勝ち続ける馬を作らなければ…」
と話す生産者の声があった。
サトノダイヤモンドは、菊花賞の直後に有馬記念を制したが、その後は勝ち切れない競馬が続いている。
本当の意味で頂点を極めることの難しさが、競馬の面白さでもある。

一方、キングカメハメハは、代表産駒と言えるロードカナロアが、古馬になってG1を6勝した。
そして、初年度産駒から牝馬2冠のアーモンドアイを送り出し、大ブレイクしている。
その他では、ホッコータルマエ、ラブリーデイも古馬になって本格化。複数のG1勝ちを果たしている。
ディープインパクトより一足早く、孫の世代にクラシックホースを送り込んだが、
その活力は非サンデーサイレンス種牡馬という強みがあり、
有力の繁殖牝馬との配合が可能である利を生かしている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180522-00000170-sph-horse