もともと連闘はトレーナーの頭の中にあった。
調教だけでは状態を上げきれなかったためで、レースを使って、疲れを取りながらピークに。

「連闘したからこそ勝てた。短い間隔で使うことに関しては日本で一番うまい調教師」と自画自賛する。

 今後は休養へ。この勝利で8月12日のジャックルマロワ賞、11月3日のBCマイルの優先出走権を獲得したが、
「慎重に見極めたい」と矢作調教師。

秋は国内戦になる可能性が高いが、12月の香港マイルについては「目標になってくると思う」と見据える。

 GI10勝を含め14戦全勝の“怪物”フランケルの産駒。
「もっと大きいところを取らせて、世界的な種牡馬にしたい」。昨年6月10日にデビューして1年未満。成長途上で戴冠を果たした怪物の子には、世界への飛躍が待っている。(千葉智春)