既報の通り、藤田菜七子騎手が先週2勝を挙げて通算31勝(地方交流競走を含む)となり、減量が1キロ減って『2キロ減』の見習騎手となった。
同時に、GIレースへの騎乗が可能となる。競馬を盛り上げる意味でも、喜ばしいことだ。

 彼女はうちの坂井瑠星と同期だったので、競馬学校時代から騎乗を見ていた。
正直、デビューした頃は筋力が足りず、また、騎座も不安定で見ていて心もとなかった。
しかし、関係者の努力やオーナーのご理解を得て多くの騎乗数を獲得したこともあり、随分上達したように思う。
追う姿勢もしっかりしたし、女性特有の当たりの柔らかさで、彼女だから動く馬もいるようだ。
敏腕エージェントの中村氏もサポートしているし、もっともっと活躍して、ファンを魅了してほしいと願っている。
 ただ、この盛り上がりを、彼女だけの一時のブームにしてはならない。
そのためには、女性騎手だけの減量制度の導入が不可欠である。
フランスではすでに実施されていて、かなりの成果を挙げている。具体的には男性プラス1キロ程度のアドバンテージが妥当であろうか。減量を卒業した後も平場に限り1キロの減量があればなお良い。