https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180706/k10011514761000.html
タイ北部の洞窟で少年など13人の救出活動を指揮している責任者などは、
救出活動中のダイバー1人が死亡したと発表しました。
タイ北部チェンライ県の国立公園にある洞窟で、大量の水に阻まれて動けなくなっている少年など
13人の救出活動を指揮している責任者や海軍特殊部隊のトップなどが6日、記者会見を開きました。
そして救出活動にあたっていた38歳のボランティアの男性のダイバー1人が6日未明、
洞窟の中で呼吸困難に陥り死亡したと発表しました。
このダイバーは、洞窟の奥へ空気ボンベを運んだあと、洞窟の入り口からおよそ1.5キロの地点にある
拠点に戻る途中、呼吸困難に陥ったということです。ダイバーは、洞窟内の拠点で救命措置を受けたあと
病院に搬送されましたが、現地時間の6日午前2時ごろ、死亡が確認されました。ダイバーは以前、
海軍に所属していて、今回はボランティアとして救出活動に参加していました。
地元のサッカーチームに所属する少年12人とコーチの合わせて13人は、洞窟の入り口から
5キロ奥で救出を待っています。救出方法については、少年1人につき2人のダイバーを補助につけ、
水につかった場所は潜水して洞窟の外に出ることが検討されていますが、ダイバーの死亡は洞窟内の
厳しい環境をうかがわせ、今後の救出活動にも影響するものとみられます。