デビュー4年目で通算56勝(JRA50勝、地方交流競走6勝)のキャリアを持ちながら、新人騎手と同じ減量の恩恵。1キロ=1馬身差といわれる競馬の世界で、一昨年に同様のルールを導入したフランスでは女性騎手の成績が軒並み上昇した例がある。

これは騎乗を依頼する厩舎サイドだけでなく、馬券の売れ方(=オッズ)をも大きく左右する事象となることは間違いない。

事実、今週末の騎乗数は先週の14鞍から17鞍に上昇した。競馬界に菜七子旋風が再び吹く中で、どれだけの勝ち星を積み重ねるのか?

「私は決められたルールの中でやるだけ。心境の変化とかは特にありません。いつも通りに頑張るだけです。ただ同じ美浦所属の戸崎、内田には負けたくはありません」
と本人は謙虚に構えるが、斤量が軽くなることを見据え、当初は先週使う予定だった馬を今週にスライドさせたりと周囲の菜七子熱は増すばかりだ。