2000年、有馬記念。

勝ち続けると、すべての馬が敵になる。

その馬は、完全に包囲された。

道は消えたはずだった。

テイエムオペラオー。お前はなぜ走れたのか。

『年間全勝のレジェンド』

その戦いに、人は夢を見る。 さぁ、夢を見よう。

-2013年有馬記念CMより
父オペラハウス 母ワンスウエド 母父ブラッシンググルームという血統。
オペラハウスは英国産馬でキングジョージなどGT3勝。父が欧州の大種牡馬サドラーズウェルズなのだが、サドラーズウェルズの血統はぶっちゃけ日本でほとんど成績が残せておらず、産駒デビュー前のオペラハウスもあまり期待されていなかった。
母は重賞2着馬を出しているが、輸入馬でよくわからん血統。生産者の杵臼牧場(浦河)も繁殖牝馬は20頭足らずの小さな牧場。
高い評価をしろというのも無理な話であった。
しかしその馬体が竹園正繼氏の目に止まり、無事セリで竹園氏にスタート価格の1000万円で落札された。

ちなみにこの配合は、血統背景から母の産駒がことごとく短距離馬だったので「安くてスタミナのある牡馬をつけたい」という牧場の方針によるものだったという。

余談だが、竹園氏はオペラオーの活躍の後、この時のオペラオーを理想の当歳の馬体としてそれに近い馬を値段にかかわらず購入するという方針を定めているそうである。テイエムプリキュアも言ってみればオペラオーのおかげなんである。