先々週の金曜(8月30日)。開門から少し時間が経過し、馬場が少しずつ荒れ始める午前5時半過ぎのことだ。
周囲に馬のいない坂路コースのど真ん中を、きれいなキャンターで真っすぐに駆け上がってくる素晴らしい馬の存在に目を奪われた。こんな感覚は98年きさらぎ賞の前日、夜明け前の坂路を駆け上がったスペシャルウィークを見て以来。
あのときは隣にいた先輩記者と「今回どころか、ダービーの勝ち馬まで分かったな」と話をしたものだが…。とにかく、それほどまでの衝撃を受けた。