海外通のJRA矢作芳人調教師が凱旋門賞を語る
10/4(金) 18:58配信

3連覇を狙う絶対的女王の話になると、口調は自然と熱を帯びていった。

 「ヨーロッパの牝馬にありがちな『えっ、これで走るの?』という馬体なんだよ。細いしね。ただ、
それで日本よりスタミナのいる馬場であれだけ走っ
ているんだから、自分たちの馬の作りはどうなんだ、って考えさせられる部分はあるよね」

世界各地に視野を広げるトレーナーらしい発言も飛び出した。

 「凱旋門賞は日本のホースマンの長年の悲願。それだけの馬がいれば、行きたいという気持ちはよく
分かる。ただ、レースは選ぶべきという気持ちもある。例えば、うちのリスグラシューは賞金面と相手
関係のバランスを重ね合わせて、ブリーダーズCよりも豪州のコックスプレートへの遠征を選んだ。こ
れだけ日本馬が海外に行くような時代になったんだから、そういうことを考えないとね」