「オークス・G1」(24日、東京)

 1番人気のデアリングタクトが57年ミスオンワード以来、63年ぶりに史上2頭目となる無敗の牝馬クラシック2冠に輝いた。2着には7番人気ウインマリリン、3着に13番人気のウインマイティーが入った。

 7番人気のウインマリリンは半馬身差の2着に終わった。好スタートから徐々に内へ切れ込みながら、逃げたスマイルカナの2番手につける積極策。
4、5馬身前に見ながら、道中の折り合いもスムーズ。
最後の直線で内ラチ沿いから脚を伸ばし、残り50メートルで先に抜け出したウインマイティーをかわして先頭に立った瞬間、外から迫る桜花賞馬の強襲に屈した。

 騎乗停止の息子・武史からのバトンを受けて臨んだ大一番。「馬場と枠を考えて、ああいう形の競馬を想定した」と横山典は振り返った。
不利な外枠(16番)から巧みにエスコート。「勝った馬が強かったが、成長の余地を残す現状で、これだけやれた。これから楽しみ」とパートナーの頑張りをたたえた。

 手塚師も「外枠じゃなければ、あの半馬身差は何とかなっていたかも」と悔やんだが、「ジョッキーがうまく乗ってくれたね」と鞍上への感謝も口にした。
敗れはしたが、改めて愛馬の能力を確認するには十分だった。

デイリースポーツ