https://news.yahoo.co.jp/articles/573451170862275c603d582aea01256ef6f07f3a

セブン─イレブン・ジャパンで店舗指導を担当する本部社員が、横浜市内の店舗のオーナーや店長に指示して電子マネー「nanaco(ナナコ)」の売り上げを架空計上していたと、市内の男性店長が27日までに証言した。
販売実績を多く見せかけることが目的で、店長は「ナナコの販売実績は株主にとっても貴重な判断材料。架空計上することは消費者や社会に対しての重大な裏切り行為につながる」と話している。

 店長は今年2月、店舗指導を担当する本部社員の指示に従い、店舗の金庫から抜き出した現金3千円を使い、レジでナナコカード(1枚300円)を10枚発行。
2月は新規入会キャンペーン中だったため、発行時にカード1枚につき200円分のポイント、10枚で計2千円分のポイントが付与された。

 1カ月後の3月、店長は再び本部社員の指示を受け、カード発行時に付与された2千ポイントを使って非課税商品の収入印紙を2千円分購入した。
商品を返品する場合、ポイントで買った商品は現金で返金されることから、その後レジで返品登録を行い、「返金」された現金2千円を金庫に戻した。

 原資となった金庫の3千円と「返金」された2千円分との差額千円分については、本部社員が自腹で店側に支払った。
一連の仕組みは全て本部社員が考案し、店での作業は電話で指示を受けた店長が行ったという。