短距離の絶対女王グランアレグリアに付け入る隙はあるのか…。
ある。緩んだ展開の中で後方7、8番手を進むであろうグランアレグリアの前で競馬を進め瞬発力勝負で凌ぎ切る、これがグランアレグリアを負かす唯一の方法である。
そして幸いにも今回のレースはそうなる可能性が高い。
逃げ経験のあるトーラスジェミニ、ダイワキャグニー、ダノンプレミアムはいずれも緩い逃げしか試みたことがない。ラウダシオンが逃げ経験こそないもののタイトなペースを演出する可能性があるが3頭と1頭である、概ね緩いペースになるだろう。
そして想定通りのペースになった場合負かす事が可能な馬も1頭のみと見た。
サリオスである。
前前走MCSでは上がり最速の末脚も後方かという事もあり勝ち馬グランアレグリアと0.4差の5着、後ろから上がりを出せるのは当たり前、と思うかもしれないがこのレースサリオスは出負けした上で大外を捲る際にも脚を使っている。相応に消耗した上での上がり最速なのである。
持ち前の先行力と持ち前の瞬発力が上手く噛み合えば近2走後塵を拝したグランアレグリアを逆転する可能性は十分
なにも上がり最速を出す必要はない。グランアレグリアが33.0で追い込んでくるならその前から33.5、33.4を出せばいいという事である。
インディチャンプ福永騎手がグランアレグリアをマークする事を公言しているのも追い風。2頭がやり合っている隙に早めに抜け出し押し切る。
これこそ必殺の方法である。

安田記念を制し、秋は王道三冠を歩む現役最強牡馬…それがサリオスである。