>欧州の「一流科学者」でラテン語やギリシャ語の
素養がない人はおそらくいない。

EU発足後の欧州じゃ古典語教育なんて切られまくりなんだが。
外国語を2つは勉強するというのがEU構成国共通の課程として定められ、
英語はほぼ全員が学び、もう一か国語に、隣の国の言語とならんで、
国内の地域語(フランスならケルト系ブルトン語、
ドイツ系アルザス語、地中海北岸ロマンス系プロバンス語など)が、
学習されるようになった結果、古典語の履修者が激減。
開講数も激減したのがこの数十年の欧州における言語教育の実情。


でもそれでまったく困ってない。
こまってるのは古典語教員だけっていう事実。

日本でも、古文漢文教育利権は、ぼんやりしてると根こそぎ削られる。
民主主義国家である以上。国民の意思は尊重されて当然なわけだから。

それなのに、高校古文教員や大医学国文科教員から、
なぜ古文漢文が必要なのかとの問題に関する意見表明が極めて弱いまま。
何に役立つのか、何の訓練になるのか、古文漢文学習以外では得られない
効能とは何か、きちんと検証して、アピールすればいいと思うが。
実験計画法に則り、充分な被験者数を対象に前向きコホートで、
統計処理もばっちりやって、何らかの指標における統計的有意の差異を
示すんだよ。指標は、生涯所得でも、幸福度でも、余命でも、
なんならBMIでも婚姻率でも持ち家率でもなんでもいい。

定量的な立証がない限り、利権と言われても仕方がないという事実を
直視すべきだ。