「殴ってです」
「ああ、最後の最後はな」
「どうしてもですね」
「そうしないとな」
「家の安全は守れないです」
「はい、その通りです」
またお話したカイジさんでした、この場に
はいませんがご兄弟であるリクジさん、ク
ウジさんも同じお考えです。
「何かあればです」
「遅いからな」
アソウさんはカイジさんにも応えました。

「いいな、何かあればな」
「その時はですね」
「責任は私が取るからな」
「私も同じだよ」
ここでこういうのがアベさんです、お二人
共覚悟は決めているということでしょうか。
「だからね」
「思いきってやってくれよ」
「わかりました」
カイジさんは肘を折り畳んでいる敬礼で応
えました。
これから何が起こるのか、起こってもその
時のことを考えている人達はもいます。日
之本家にも。